新語時事用語辞典とは?

2010年10月30日土曜日

景気の基調判断

読み方:けいきのきちょうはんだん
別名:基調判断

政府が毎月発表する日本国内の景気の動向に関する見解を示す総合的な判断のこと。景気に関する公式な見解をまとめた「月例経済報告」の中に記載される。

景気の基調判断では、「景気は、このところ足踏み状態となっている」「企業収益は、改善している」「設備投資は、持ち直している」などといった表現で、景気に関する見解が述べられる。

政治・経済・景気などに関連した新聞やニュースなどの文脈などで単に「基調判断」と言う場合は、この「景気の基調判断」のことを指すことが多い。

なお、月例経済報告の景気の基調判断が日本国内の全般的な景気の動向に関する見解であるのに対し、国内の各地域ごとの景気の情勢に関する経済報告としては、日本銀行が四半期ごと公表している「地域経済報告(さくらレポート)」がある。

関連サイト:
月例経済報告関係資料 - (内閣府)
地域経済報告(さくらレポート) - 日本銀行

特損

読み方:とくそん
別名:特別損失

「特別損失」の略。「特別損失」は、企業会計などにおいて、偶発的に生じた本業とは直接関係ない部分で生じた損失を指す用語。新聞記事やインターネットのニュースなどの見出しでは、しばしば特別損失を「特損」と略して表記することがある。

コア指数

読み方:こあしすう

消費者物価指数(CPI)や個人消費支出物価指数(PCE)などといった物価指数から、価格変動が大きい、食品・エネルギーを除いた物価指数のこと。

「消費者物価指数のコア指数」「個人消費支出物価指数のコア指数」などという具合に、ある物価指数について、その中でも中核的な要素だけに関する指数のことを指す表現。

太陽系外惑星

読み方:たいようけいがいわくせい
別名:系外惑星
英語:extrasolar planet

太陽系外に存在し、太陽以外の恒星を中心に公転している惑星の総称。1995年に初めて発見され、以降数多くの太陽系外惑星の存在が確認されている。

初期に観測された太陽系外惑星の多くは、中心に位置する恒星にごく近い位置で公転している巨大な木星型惑星だった。その表面温度は1000度に達すると推測されており、「ホットジュピター」と呼ばれている。2000年代半ば以降、主に岩石や金属などから成り、質量が地球の数倍程度である地球型惑星も複数発見されており、これらは「スーパーアース」と呼ばれている。

最近になり新しい太陽系外惑星の観測結果が次々と報告されている。2010年3月には、ホットジュピターとは異なり表面温度が低温な木星型惑星「クールジュピター」が発見されており、同年8月には地球の1.7倍程度とこれまでで最も小さいスーパーアース(スーパーイオ)の「CoRoT-7b」が発見されている。

関連サイト:
太陽系外の惑星

戦略的互恵関係

読み方:せんりゃくてきごけいかんけい
英語:Mutually Beneficial Relationship Based on Common Strategic Interests

日中政府が、日中関係において推進しようとしている二国間関係を指す用語。外務省によれば「「戦略的互恵関係」の基本精神」とは「日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、アジア及び世界に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させること。」であるとされる。

関連サイト:
外務省: 中華人民共和国
外務省: 「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明

先高観

読み方:さきだかかん
別名:先高感

相場の先行きが高いと予想すること、またはそのような予測のこと。

先高観がある場合、株や為替などの取り引きにおいては、その銘柄や通貨が買われることが多い。また、不動産においては、土地の売り控えが増加することが多い。

従来予想

読み方:じゅうらいよそう

企業の売上高や営業利益などに関する業績予想などについて、新しい予想が発表された際に、それと対比させる形で、直近で発表されていた以前の予想の事を指す表現。「純利益を従来予想の1000億円から2000億円に上方修正した」などという具合に使われる。

住宅着工統計

読み方:じゅうたくちゃっこうとうけい

国土交通省が毎月発表している新設住宅着工戸数などに関する統計のこと。「建築着工統計調査報告」という報告の中で、「住宅着工統計」と「建築物着工統計」がそれぞれ発表される形で公表される。

関連サイト:
報道発表資料 - (国土交通省)