新語時事用語辞典とは?

2010年11月8日月曜日

先高期待

読み方:さきだかきたい

株式相場や先物相場などにおいて、相場の先行きが高いと期待されること、またはそうした期待のこと。

似たような表現に、先高感(先高観)がある。

最終高級実務者会合

読み方:さいしゅうこうきゅうじつむしゃかいごう
英語:Concluding Senior Officials Meeting
別名:CSOM

アジア太平洋経済協力(APEC)における、「首脳級や閣僚級の会議」の準備のための会議である「高級実務者会合」のうち、APEC閣僚会議やAPEC首脳会議に先立って行われる最終的な意見調整などを行うための会議のこと。

ちなみに、2010年日本APECの最終高級実務者会合では、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などを含めたアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)への取り組みなどがテーマとして取り上げられた。

バラスト水管理システムの承認に関するガイドライン

英語:Guidelines For Approval of Ballast Water Management Systems(G8)

「バラスト水管理条約」に関するガイドラインの第8番(G8)として採択されているガイドライン。バラスト水管理システムおよびバラスト水処理装置が、「船舶のバラスト水および沈殿物の規制および管理のための国際条約」(バラスト水管理条約)の規定する基準に合致しているか否か審査するため事項が記載されている。

関連サイト:
バラスト水管理条約についての情報 - 日本海事協会
バラスト水管理条約、各ガイドライン、その他の技術ガイダンスの概略及びダウンロード - 財団法人 日本舶用品検定協会

APEC首脳会議

読み方:えいぺっくしゅのうかいぎ
別名:AELM
英語:APEC Economic Leaders' Meeting

アジア太平洋経済協力(APEC)における各国の首脳(首相や大統領など)が出席する会議の名称。

APEC閣僚会議

読み方:えいぺっくかくりょうかいぎ
別名:AMM
英語:APEC Ministerial Meeting

アジア太平洋経済協力(APEC)における各国の閣僚級の担当者(外務大臣など)が出席する会議の名称。

国際海事機関

別名:国際海事機構
英語:International Maritime Organization
英語:IMO

海上交通における国際的な規約を策定・勧告する国際機関。国際貿易における海上の安全、船舶の能率的運航、海洋汚染の防止などについて、あらゆる種類の規則や慣行に対し勧告を行うことを目的とする。1958年-1959年に「政府間海事協議機構」(Inter-governmental Maritime Consultative Organization)として設立され、1982年に現在の名称となった。本部はイギリスのロンドンにある。

国際海事機関が採択した主な国際条約として、「海上人命安全条約」(1974年)、「コンテナ条約」(1972年)、「国際海上衝突予防条約」(1972年)、「海洋汚染防止条約」(1973年、1978年)、「海上捜索救難条約」(1979年)などがある。「バラスト水管理条約」(2004年)などがある。このうち「バラスト水管理条約」は、採択されたもののまだ発効していない。

関連サイト:
国際海事機関(IMO) - 外務省
IMO (国際海事機関) - 国立国会図書館リサーチ・ナビ
IMO(国際海事機関) - 国土交通省
IMO(国際海事機関)の概要 - 国土交通省海事局

高級実務者会合

読み方:こうきゅうじつむしゃかいごう
英語:Senior Officials Meeting
別名:SOM

アジア太平洋経済協力(APEC)の首脳級や閣僚級の会議の準備のための会議の名称。

高級実務者会合は年3回開催され、各国の審議官クラスの事務方幹部が出席して、実質的な議論と意見の調整を行い、共同声明や宣言などの草案の作成を行う。

また、APEC閣僚会議やAPEC首脳会議に先立って行われる最終的な意見調整などを行うための高級実務者会合は、特に「最終高級実務者会合(CSOM)」と呼ばれる。

ちなみに、2010年日本APECにおいて11月に行われた最終高級実務者会合では、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などをはじめ、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)への取り組みなどがテーマとなった。

五大湖に排出される船舶バラスト内外国産生物の存在およびその影響

カナダが1988年9月に提出した報告書。船舶バラスト(バラスト水)の移動による外来種の流入に関する最初の研究報告。同問題は各国間で討議され、後に国際条約「船舶のバラスト水および沈殿物の規制および管理のための国際条約」(バラスト水管理条約)として採択された。

関連リンク:
IMOにおけるバラスト水規則・ガイドライン等策定経緯 - 日本船主協会:環境問題:環境インフォメーション

バラスト

英語:ballast

船舶用語で、船に積み込むおもりのこと。貨物を積載していない航路において、船が不安定になるのを防ぐため、積荷代わりに船に積載される。現在では主に海水が船のバラストとして利用されている(バラスト水)。

これまでは、海水であれば、出港時に海水を吸い上げてバラストとして用い、貨物を積む前に排出すればよいと考えられてきた。ところが最近では、バラスト水にプランクトンなどの水生生物が含まれ、バラスト水と共に遠く離れた海域で排出されることにより、外来生物として当地の生態系に影響を及ぼすことが懸念されている。

2004年にはバラストタンクに専用のバラスト水処理装置を搭載し、バラスト水や沈殿物を排出する前に基準値(バラスト水排出基準)以下まで浄化を行うことを取り決める「バラスト水管理条約」が採択された。批准国の貨物船は、バラストタンクに専用の装置(バラスト水処理装置)を設置し、基準値以下まで浄水を行ってからでなければバラスト水を排出できなくなる。条約は、2010年現在、批准国が発効基準を満たしていないためにまだ発効していない。