新語時事用語辞典とは?

2010年11月29日月曜日

国庫負担金

読み方:こっこふたんきん

地方公共団体が実施する特定の事業や事務のうち、国が一定の義務や責任などを持っているものについて、地方公共団体へその経費の一部を交付する国庫支出金のこと。

具体的な国庫負担金としては、「義務教育費国庫負担金」「公立学校施設費国庫負担金」「生活保護国庫負担金」などがある。

ユビキタスメータリングシステム

英語:Ubiquitous Metering system

東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、KHK、NTT、NTTテレコン、パナソニック、東光東芝メーターシステムズ、富士電機システムズの9社が共同開発している、無線通信によるスマートメーターの規格。

ユビキタスメータリングシステムは電話回線には依存しない通信手段を用いたシステムとして開発が進められており、通信ネットワークにはNTT未来ねっと研究所が研究している「広域ユビキタスネットワーク」が利用される。ユビキタスメータリングシステムの技術仕様は、IEEE(電気電子学会)で検討中であるスマートメーター向けの無線通信規格「IEEE802.15.4g」に提案されるという。

関連サイト:
ユビキタスメータリングシステム - 東京ガス : 技術開発
広域ユビキタスネットワーク(Wide Area Ubiquitous Network) - NTT未来ねっと研究所9

ひも付き補助金

読み方:ひもつきほじょきん
別名:ひもつき補助金

「国庫補助金」「国庫負担金」「国庫委託金」などのような国が使途を定めている国庫支出金の総称。

2010年現在、ひも付き補助金は、2011年度からは、地方が使途を同時に設定することができる「一括交付金」に代わる方向で政府の地域主権戦略会議‎などにおいて議論が行われている。

関連サイト:
地域主権戦略会議 - 内閣府
地域主権戦略会議開催状況 - 内閣府

マイクログリッド

別名:マイクログリッド技術
英語:Micro Grid Technology
英語:Micro Grid

特定の地域内において発電し、その地域内で電力を消費する、閉じたエネルギー網のこと。主に太陽光、風力、水力、バイオマス燃料といった再生可能エネルギーを複数組み合わせた利用方法が想定されている。

マイクログリッドでは電力を必要とする地域や施設のすぐ近くに発電装置が置かれるため、従来の、大規模発電所で発電し、送電線を通じて広範な地域に電力供給するという電力供給システムに比べて、送電にかかるエネルギーの消耗を抑え、災害などによる電力網の寸断も回避しやすくなるなどのメリットがある。

マイクログリッドとスマートグリッドは、互いに異なる概念であるが、共に次世代の電力網におけるモデルとして注目されている。

関連サイト:
マイクログリッド技術 - 北見工業大学 電気電子工学科 電力工学研究室
技術用語解説/マイクログリッド(PDF) - 中国電力株式会社

一括交付金

読み方:いっかつこうふきん

国によって使途が定められている「ひも付き補助金」の代わりに、2011年度から導入される予定の、地方が使途を同時に設定することができる地方交付金の名称。

関連サイト:
地域主権戦略会議 - 内閣府
地域主権戦略会議開催状況 - 内閣府
一括交付金化の制度設計に向けて(PDF) - 第7回地域主権戦略会議 議事次第・配付資料 「資料3-2」

過密なき過疎

読み方:かみつなきかそ

日本国内において少子化・高齢化が進み、総人口が減少していくことで予測される、「大都市圏でも地方圏でも人口が減少していく」現象。

かつての過疎化問題は、三大都市圏へ人口が集中することで地方の人口が減少する、過密を伴った過疎であった。そのため地方圏への人口分散という形での対策が講じられた。今後、過密なき過疎が進むことにより、地方圏はより一層の厳しい状況下に置かれるだろうと見られている。

関連サイト:
我が国の都市政策の方向性 - 公益財団法人日本生産性本部
日本の将来推計人口 - 国立社会保障・人口問題研究所

燃料電池車

読み方:ねんりょうでんちしゃ
別名:燃料電池ハイブリッド車
英語:Fuel Cell Vehicle
英語:Fuel Cell Electric Vehicle
英語:FCEV

水素を燃料とする自動車。水素と酸素を化学反応させて電気を取り出し、動力として利用する。

燃料電池車が走行時に排出する物質は実質的に水のみであり、排気ガスや二酸化炭素(CO2)のような有害物質を排出しない。そのため、環境保護の観点から着目されている。

また、二次電池を利用する電気自動車は、蓄電容量が制限されているのに対して、燃料電池車はガソリン車と同様に補給が用意で補給し続ければ永続的に走行可能であるという利点がある。

燃料電池車は2000年代以降各社で製品化されており、トヨタ自動車は2002年に「トヨタFCHV」を日本と米国で限定発売している。他方で、構造コスト、燃料となる水素を確保するコストなどを課題としており、2010年現在も電気自動車やプラグインハイブリットカーのような量産体制には至っていない。

関連サイト:
燃料電池車 - ダイハツのクルマづくり
燃料電池への取り組み - トヨタ自動車

プラグインハイブリッドカー

別名:プラグインハイブリッド車
英語:plug-in hybrid car
英語:plug-in hybrid electric vehicles
英語:PHEV
英語:PHV

電気モーターとガソリンエンジンを搭載したハイブリッドカー(ハイブリッド車)のうち、電気プラグを自動車に差し込んで充電することが可能なタイプの自動車。

家庭用電源を使用して給電できるため、自宅で深夜電力などを利用して充電することが可能である。市街地などで短距離移動に利用する場合は、電気自動車として走行させれば、ゼロエミッション車として環境に負荷をかけない自動車利用が可能。また、完全な電気自動車とは異なりガソリンエンジンも搭載しているため、長距離移動も快適に走行できる。

トヨタ自動車は2007年に、プラグインハイブリッドカー「トヨタプラグインHV」の国土交通大臣認定を取得。2009年12月には「プリウス」のプラグインハイブリッド仕様車「プリウスPHV」の市場投入を発表している。

2010年現在、三菱自動車のアイミーブ、日産リーフなどの電気自動車(EV)も登場しつつある。

関連サイト:
トヨタ自動車、プラグインハイブリッド車を市場導入 - プレスリリース 2009年12月14日