新語時事用語辞典とは?

2010年12月11日土曜日

グローバルスモール

別名:グローバルスモールカー

三菱自動車が生産している、排気量1000cc程度、販売価格100万円以下の小型乗用車の通称。

2010年12月の発表時点では、翌2011年内の販売を予定し生産が進められるという。また、タイのチョンブリ県には2012年3月以降に生産開始予定の新工場の建設が進められている。

関連サイト:
三菱自動車、タイMMTh新工場の起工式を実施 - プレスリリース 2010年12月09日

エコプロダクツ展

読み方:エコプロダクツてん
英語:Eco-Products Exhibition

毎年12月上旬に東京ビッグサイトで開催されている、日本最大級の環境展。環境に配慮した製品やサービス、関連技術など展示する。産業環境管理協会と日経新聞が共催している。

2010年の「エコプロダクツ2010」では、「2020年までに温暖化効果ガスを25%削減する」をコンセプトとした展示を行っている。

パープルゴールド

金とアルミニウムの合金。おおよそ金8:アルミ2の割合で合成する。貴金属などとして利用されている。

ちなみに、金と銅を8:2で合わせるとピンクゴールドになる。

スマートコミュニティ・アライアンス

英語:JSCA Japan Smart Community Alliance

電気、情報通信、自動車、電力などの分野における企業・団体等からなる官民協議会。2010年度に設立された。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に事務局が置かれている。

スマートコミュニティ・アライアンスでは、次世代のエネルギーインフラとしてのスマートグリッド、およびスマートグリッドを含む社会システムとしてのスマートコミュニティを展開、普及、推進することを目的とする。

電気・ガス業、自動車、情報通信業、電気機器業、建設業、商社、自治体、 大学など、業界間連携を実現しつつ、官民一体となって

関連サイト:
スマートコミュニティ・アライアンス

低炭素社会

読み方:ていたんそしゃかい

炭素(二酸化炭素)の排出を抑えた社会のこと。

2008年に開催された洞爺湖サミットで、日本は「2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を50%削減する」ことを提案、国内でも各種政策の中で実現に向けての検討・推進を行っている。再生可能エネルギーや新エネルギーの利用による化石燃料の代替・置換、スマートグリッドの実現による電力消費の最適化や省エネ化などは、いずれも低炭素社会に寄与する構想であると言える。

日本型先進スマートグリッド

別名:ユビキタスパワーネットワーク

東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育センター(APET)が提唱している、日本版スマートグリッド(日本型スマートグリッド)のコンセプト。一般的に日本版スマートグリッドと呼ばれる構想を端的に示している。

関連サイト:
ユビキタスパワーネットワーク(日本型先進スマートグリッド) - 東大APET

インテリグリッド

別名:インテリジェントグリッド
英語:Intelligent Grid

情報通信技術を駆使して最適制御を行う高度な電力網(grid)。ほぼ「スマートグリッド」の同じ意味で用いられている。

関連サイト:
スマートグリッドの可能性を最大限に引き出すソリューション - National Instruments

V2H

別名:ビークルツーホーム
英語:Vehicle to Home

EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッドカー)の二次電池(バッテリー)に蓄積した電気エネルギーを、家庭で消費すること。そのように放電・電力供給が可能なバッテリーは、インフラバッテリーも呼ばれる。

V2G

別名:ビークルツーグリッド
英語:Vehicle to Grid

EV(電気自動車)の蓄電池に蓄積されている電気エネルギーを、電力系統に供給すること。車載バッテリーと電力系統とで双方向の充放電を可能にすることにより、EVはPHEVなどのインフラバッテリーとしての有効利用が可能になるとされる。

EVに蓄積した電気エネルギーを家庭で消費することをV2H(Vehicle to Home)という。

CO2見える化

読み方:シーオーツーみえるか

電気やガスなどのエネルギー消費状況をモニタリングし、温室効果ガスの要因とされるCO2の排出量に換算して、ユーザーが把握できる形式で示すこと。

スマートハウス実証プロジェクト

読み方:スマートハウスじっしょうプロジェクト

経済産業省の主導により推進されている、スマートハウスの実証を行う事業。2009年4月から7月にかけて参加企業が募られ、三菱総研、ミサワホーム、大阪ガス、シャープなどが事業実施者として採択された。

同プロジェクトにおいて、例えば三菱総合研究所は、大和ハウス工業への委託により「住宅API」を利用したホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)の実証実験を実施している。

関連サイト:
平成21年度「スマートハウス実証プロジェクト」の委託先の公募について - 経済産業省
平成21年度スマートハウス実証プロジェクトに係る事業実施先の採択結果について - 経済産業省
スマートハウスプロジェクト実証事業 報 告 書 - 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)

BESS

別名:電力貯蔵装置
別名:電力貯蔵用二次電池
別名:二次電池電力貯蔵システム
英語:Battery Energy Storage Systems

電力制御システム(PCS)と二次電池を組み合わせた、電力を必要に応じて貯蔵しておく装置のこと。単に電力貯蔵装置とも呼ばれる。

日本版スマートグリッドでは太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入を構想しているが、これらの電力は天候などに大きく左右され、供給不足や供給過多の発生が想定され、どのように調整するかが課題となっている。BESSの設置により、消費電力の需給の制御や、電力系統の電力と需要家側で発電した電力との協調などが図られる。

なお、火力発電や原子力発電を中心とする従来の電力系統においても、ニ中の電力消費ピーク時の発電量不足を補う蓄電池として、揚水発電が行われている。

揚水発電

読み方:ようすいはつでん
英語:pumping up electric power generation

余剰電力を利用して高所の貯水池へ水を汲み上げ、電力需要の高い時間帯に高低差を利用した水力発電を行う方式。揚水発電所は機能としては蓄電池の一種といえる。

電気消費は一日の中では昼間が最も多く、深夜は最も少ない。昼間に電力が不足しそうになった場合、電力全体のベースとして稼動している火力発電所や原子力発電所は、臨機応変に発電量を上下調整することが難しい。そうした場合に、揚水発電所の高所貯水池を開放し、低所に流れ込む力を利用して水力発電を行い、電力を補っている。

低部の貯水池に放出された水は、需要が低く廉価で提供される深夜電力を利用して高所へ汲み上げられる。

揚水発電は現在、電力供給量の調整において重要な役割をもった発電方式として機能してる。日本版スマートグリッドでも、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの運用と協調した余剰電力の蓄電池として有効と見られている。ちなみに、スマートグリッドでは大規模な二次電池(電力貯蔵装置)の導入も検討されている。

関連サイト:
揚水発電の仕組み - 九州電力

ZigBee

読み方:ジグビー

近距離無線通信の規格の一種。低コストで低消費電力、取り付けが簡易であるという特徴を持つ。スマートハウスの中核をなすホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)において、エネルギー消費機器を無線ネットワークで接続する際の、主要な通信方式となることが期待されている。

関連サイト:
ZigBee SIGジャパン

日本型スマートグリッド

読み方:にほんばんスマートグリッド
別名:日本版スマートグリッド

米国をはじめ世界各地で導入にむけての動きが進められている「スマートグリッド」の日本における構想。

日本では、主に太陽光発電や風力発電などによる再生可能エネルギーの導入、再生可能エネルギーを導入した場合にも電力網全体が協調動作し、安定的な電力供給を維持できる制御システムの構築などをスマートグリッド像として構想している。低炭素社会の実現が目指す姿として描かれている。

スマートグリッドによって実現が期待される効果や解消される問題は各国で多少の違いがある。例えば米国では、電力の自由化が進んだ結果としての送電網が弱体化、大規模な停電の頻発などが背景としてあり、また、EU圏では、導入が進んでいる風力発電などの再生可能エネルギーにより電力が供給過多に陥った場合、近隣国家間でどのように運用していくか、といった問題を抱えている。