新語時事用語辞典とは?

2010年12月20日月曜日

スマート・ネットワークプロジェクト

英語:Smart Network Project

スマートグリッド、電気自動車(EV)社会の到来を見据え、それらのサービスを支える統合制御システムの普及促進を行うために、システムの基盤となる通信規格の策定と検証を推進するプロジェクト。また、その結果として、低炭素社会に向けてのCO2削減効果を得ることも目的としている。

スマート・ネットワークプロジェクトは、2009年度の第2次補正予算「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の一環として総務省により採択された。住宅、ビル、電気自動車のネットワーク連携を検証する。参加企業は、NTTドコモ、NEC、積水ハウス、バンダイナムコゲームスなど。

関連サイト:
スマート・ネットワーク プロジェクト

音カメラ

読み方:おとカメラ

音を可視化し、画像として表示するシステム。音の発生した方向、音の大きさ、音の高さをデジタルカメラで撮影した画像に合成して表示する。中部電力、熊谷組、山下恭弘信州大学名誉教授が共同で開発した。

音カメラは2001年に発表された。2007年にはリアルタイムに音声を可視化する「リアルタイム音カメラ」が開発されている。リアルタイム音カメラは専用のハードウェアを必要としたが、2010年には現地調査に持ち出せるサイズまで小型化された「小型リアルタイム音カメラ」が発表されている。

また、透明なディスプレイ上に音の発生方向と音の大きさを円で視覚的に表示する「音メガネ」(サウンドルーペ)も2009年に開発している。

関連サイト:
小型リアルタイム音カメラの開発~音の発生状況をその場で見ることができる装置の実用化~ - 株式会社熊谷組 プレスリリース
紹介映像 音メガネ(サウンド・ルーペ)について - 中部電力株式会社

エコーネット

英語:Energy Conservation and Homecare Network
英語:ECHONET

家電機器やセンサー類を通信機器によって接続しネットワーク化するための規格。エコーネットコンソーシアムが策定している。2000年にバージョン1が策定されている。

電灯線と無線を使用して通信を行うことにより、工事の手間をなくして家庭内の機器をネットワークに接続することができる。機器間の連携によるCO2排出量の削減、ホームセキュリティの強化、あるいはホームヘルスケアの高度化などを目的としている。

エコーネットはスマートグリッドにおけるデマンドレスポンス、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の観点からも着目されている。ホームネットワークを実現する通信規格としては、エコーネットのほかにZigBeeなどもある。

関連サイト:
ECHONET CONSORTIUM

洋上ウィンドファーム

別名:洋上風力発電所
別名:洋上風力発電プラント
英語:floating wind farm

陸地でなく海上に建設された風力発電施設(ウィンドファーム)。陸地を開発する場合とは異なり森林伐採などを伴わず、また、平坦な海面で効率的に風力発電を行うことができるというメリットがある。

洋上ウィンドファームの実現方法として、遠浅の海において海底に据え付ける方式と、基礎部分を海洋上に浮かべる方式とがある。欧州では前者も多く行われている。日本においては後者を中心に検討が進められている。

ウィンドファーム

別名:風力発電基地
別名:風力発電プラント
別名:ウィンドパーク
英語:wind farm
英語:wind park

風力発電設備を集中的に設置した大規模な発電施設。風力発電機は単体でも設置できるが、1ヵ所に集中させることで、風力を平均的に享受しやすくなる。また、発電機周辺のインフラを整えるコストも抑えることができる。

風力発電は特に欧州地域で導入が進んでいる。日本でも2000年代半ば以降、大規模なウィンドファームの建設が全国的に進められている。また、海洋上に建設する洋上ウィンドファームも構想されている。

関連サイト:
風力発電について - エコ・パワー株式会社