新語時事用語辞典とは?

2010年12月21日火曜日

BBレシオ

別名:ビービーレシオ
英語:Book-to-Bill Ratio
英語:BB Ratio

出荷額に対する受注額の割合のこと。需給関係を表す指標の1つとして利用する場合が多い。

例えば、出荷額が10で受注額が12であればBBレシオは1.2となる。この場合、受注額が出荷額を上回り、先行きの出荷額が増えるために市況は好調であると判断する場合が多い。一方、出荷額が10で受注額が8であればBBレシオは0.8となる。この場合、受注額が出荷額を下回り、先行きの出荷額が減るために市況は不調であると判断する場合が多い。

ちなみに、NYダウや日経平均株価などの株式市場に影響を与えるBBレシオとしては、半導体製造装置BBレシオが挙げられる。また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は、半導体製造装置BBレシオの影響を大きく受けると言われている。

関連サイト:
BBレシオ(Book-to-Bill)速報値(3ヶ月平均) - 社団法人日本半導体製造装置協会
Semiconductor Equipment and Materials International

フィラデルフィア半導体株指数

読み方:フィラデルフィアはんどうたいかぶしすう
別名:SOX指数

フィラデルフィア証券取引所に上場している銘柄のうち、半導体の製造や販売などを行う銘柄の株価指数のこと。

フィラデルフィア半導体株指数は、半導体製造装置BBレシオの影響を受けやすいといわれている。

フィラデルフィア半導体株指数は、NYダウや日経平均株価と並び、各国の株式市場に影響を与える指数の1つとして挙げることができる。


関連サイト:
SOX Basic Chart - Yahoo! Finance(英語)
NASDAQ OMX PHLX - (英語)

水面倉庫

読み方:すいめんそうこ

木材などを水面で貯蔵することを目的とした倉庫のこと。営業倉庫の1つ。

水面倉庫は、倉庫業法施行規則では「第五類物品を保管する倉庫」と規定されている。第五類物品は、「原木等水面において保管することが可能な物品」と規定され、一般的には木材を指す。

水面倉庫の要件として、水面でありその周囲が築堤その他の工作物により防護されていること、高潮等による保管する物品の流失を防止するため、周囲の防護施設に保管する物品を係留する等の措置が講じられていること、照明装置が設けられていることなどが挙げられる。

なお、営業倉庫には、水面倉庫の他に、普通倉庫、冷蔵倉庫がある。

関連サイト:
倉庫業法 - 法令データ提供システム(総務省)
倉庫業法施行規則 - 法令データ提供システム(総務省)

冷蔵倉庫

読み方:れいぞうそうこ

冷蔵食品など、温度管理を必要とする商品の保管を目的とした倉庫のこと。営業倉庫の1つ。

冷蔵倉庫は、倉庫業法施行規則では「第八類物品を保管する倉庫」と規定されている。第八類物品は、「農畜水産物の生鮮品及び凍結品等の加工品その他の摂氏十度以下の温度で保管することが適当な物品」と規定されている。

冷蔵倉庫の要件として、倉庫内の要所に、倉庫内と外部との連絡のための通報機その他の設備を有すること、冷蔵室の保管温度が常時摂氏十度以下に保たれていること、見やすい場所に冷蔵室の温度を表示する温度計が設けられていることなどが挙げられる。

なお、営業倉庫には、冷蔵倉庫の他に、普通倉庫、水面倉庫がある。

関連サイト:
倉庫業法 - 法令データ提供システム(総務省)
倉庫業法施行規則 - 法令データ提供システム(総務省)

証憑

読み方:しょうひょう
英語:documented evidence

取引の内容を示す証拠資料のこと。

主な証憑には、領収書、請求書、納品書、注文書、見積書、預金通帳、小切手帳、売上伝票、レジシートなどが挙げられる。

証憑は、税務調査を受けた時などに、取引先名や取引日時、取引金額などを証明するための資料として使われることがある。

納品書や請求書などの証憑を発行する際には、取引先に渡す分に加えて、自社に控えを取っておくケースが多い。また、証憑を受け取る側は、日付や取引先、通し番号などによって管理するケースが多い。

所得税法では、証憑の保管期間として、納品書、請求書控、契約書は5年間、領収書、請求書、預金通帳は7年間と義務付けている。

住宅履歴書

別名:家歴書
別名:住宅履歴情報

住宅に関する履歴情報を蓄積したデータ。住宅の図面や写真、点検・補修などのメンテナンス履歴、リフォームなどの工事記録、といった情報を適切に保存し、計画的な維持管理を行うことで、住宅の長寿命化を図るもの。

関連サイト:
住宅履歴情報整備検討委員会
住宅:住宅履歴情報の整備検討について(平成19~21年度) - 国土交通省

CHAdeMO

別名:チャデモ
別名:CHArge de MOve


電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッドカー(PHEV)の充電に利用する急速充電方式の共通規格。トヨタ、日産、三菱自動車、富士重工、東京電力の5社を幹事企業として設立された「CHAdeMO協議会」(CHAdeMO Association)において検討が進められている。

CHAdeMOでは、共通の規格を推進していくことによる、無駄のない充電インフラの拡大や技術的課題の早期解決を図ることなどを目的とする。CHAdeMOの名称は「CHArge de MOve」の略とされ、「動く/進むためのチャージ」、電気の「de」、「クルマの充電中にお茶でもいかがですか」の3つの意味を含むという。

関連サイト:
CHAdeMO Association

集光型太陽熱発電

読み方:しゅうこうがたたいようねつはつでん
英語:Concentrating Solar Power
英語:CSP

レンズや鏡などを利用して集光機に光を集め、熱エネルギーを集める発電機。方式としてはトラフ式、タワー式(タワートップ式)という二種類が主な方式となっている。

集光方太陽熱発電のと同様、レンズなどを用いてソーラーパネルに集光し高効率の太陽光発電を行う集光型太陽光発電もある。

集光型太陽光発電

読み方:しゅうこうがたたいようこうはつでん
英語:Concentrator Photovoltaic System
英語:CPV

太陽光発電システムのうち、レンズを利用してソーラーセルに光を集め、少ない面積で超高密度な発電を行うシステム。2倍の光が当れば発電量を2倍にすることができる。集光型太陽光発電では、ロッドレンズと呼ばれるガラス製の部品などを利用し、通常の数百倍程度まで光を強めてソーラーパネルに照射している。集光を行うことで、太陽電池モジュールを節約し、小面積で高効率な発電を行うことができる。

集光型太陽光発電のほかに、集光型太陽熱発電も導入されている例がある。両者とも主に海外で進められている方式といえる。

関連サイト:
集光型太陽光発電システムの日米共同実証実験を開始 - 産総研 2010年6月29日

薄膜固体リチウムイオン電池

読み方:はくまくこたいリチウムイオンでんち
別名:全固体薄膜リチウムイオン電池
別名:薄膜リチウムイオン電池
別名:薄膜固体リチウムイオンバッテリー

ナノテクノロジーを利用して固体化、および薄型化されたリチウムイオン2次電池。電池材料を全固体にすることで、液体電解質を用いていた従来の方式のように液漏れの心配がない。また、薄膜状にすることで曲げにも強く、RFICをはじめとする半導体、小型精密機器などへも搭載可能になる。

薄膜固体リチウムイオン電池の研究開発は早期から行われており、段階的に研究成果が報告されてきた。2010年11月には、産業技術総合研究所とトヨタ自動車が常温下での薄膜固体リチウムイオン電池の製造すること世界で始めて成功したと発表されている。

関連サイト:
常温プロセスで全固体薄膜リチウムイオン電池の試作に成功 - 産総研