新語時事用語辞典とは?

2011年1月27日木曜日

無税償却

読み方:むぜいしょうきゃく
別名:無税処理

債権償却において、税務上損金とみなす償却のこと。一方、利益とみなす償却のことを有税償却という。

なお、無税償却には直接償却と間接償却がある。

女性刑務所

読み方:じょせいけいむしょ
別名:女子受刑者収容施設

女性受刑者のみが服役している刑務所。国内では栃木刑務所をはじめ、和歌山刑務所、笠松刑務所など、全国8ヵ所に刑務所および刑務支所がある。2011年1月現在、兵庫県内の加古川刑務所に女子受刑者収容施設が併設される予定。

日本で最も規模の大きな女性刑務所である栃木刑務所では、弁当箱加工や刺し子の刺繍などの刑務作業が行われている。女性受刑者は年々増加傾向にあり、過去5年間で1000人ほど増加していると言われている。

関連サイト:
施設のご案内(栃木刑務所) - 法務省

刑務作業

別名:けいむさぎょう

刑法の規定に基づき懲役刑として実施される業務。受刑者に規則正しい勤労生活を送らせ、勤労意欲や責任感、職能や職業的知識を培う意義を持ち、受刑者の矯正と社会復帰の観点から重視されている。

刑務作業では木工や印刷、洋裁など、8種類の業種で製作あるいは職業訓練が行われている。施設により実施されている業務内容は異なる。木彫り民芸品や神輿の作成、カレンダー印刷、溶接作業、野菜の生産、あるいは大型特殊運転免許の取得など、多岐にわたる。国を通じて民間企業が刑務作業に業務委託することもできる。

関連サイト:
刑務作業のご案内 - 法務省矯正局

ハクキンカイロ

ハクキンが販売している白金触媒式カイロの商品名。プラチナ(白金)の触媒作用を利用して発熱するタイプのカイロ。ZIPPOが「ジッポーハンディウォーマー」の名称で同方式のカイロを発売したことなどから、再評価されつつある。

クラッシュ症候群

読み方:クラッシュしょうこうぐん
別名:挫滅症候群
別名:クラッシュシンドローム
英語:crash syndrome

長時間・広範囲にわたり身体が圧迫され、圧迫から開放されることによって引き起こされる症候群。総じて致死率が高い。災害によって瓦礫の下敷きになるような場合に多くみられるとされる。

精神科デイケア

読み方:せいしんかデイケア
英語:psychiatric day care

精神科で治療を受けている者、または受けていた者などを受け入れ対象とした、自立支援を図るデイケアを提供する施設。社会復帰のためのリハビリテーションとしてレクリエーションなどが行われる。心的不安に苛まれる患者の居場所としての要素も強い。

事業再生ADR

読み方:じぎょうさいせいエーディーアール
別名:特定認証ADR
別名:産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続

経営不振の企業が、専門家の仲介によって債務整理を行い、事業再生を図ること。または、裁判外紛争解決手続認証制度によって認証を受けた事業者が、産業活力再生特別措置法(産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法)による認定を受けて行う事業のこと。主な事業者には事業再生実務家協会が挙げられる。

事業再生ADRは私的整理であり、仲介に入った専門家と債権者との間での合意に基づいて手続きが進められていく。

事業再生ADRでは、企業の債権放棄により、債権額が無税償却されることでつなぎ融資が受けやすくなるというメリットがある。ただし、金融機関によるつなぎ融資先は主に大企業であり、中小企業への融資は行われない場合が多い。

関連サイト:
事業再生実務家協会
産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法

私的整理

読み方:してきせいり

債務者と債権者との話し合いによって債務整理をしていくこと。

私的整理は主に、債務者と債権者の2者間で進められるが、事業再生ADRのように専門家を仲介して進められる場合もある。

なお、債務整理の手段として、私的整理の他に法的整理が挙げられる。

法的整理

読み方:ほうてきせいり

主に、会社更生法や民事再生法、破産法などの法律に基づいて行われる債務整理のこと。

法的整理では主に、裁判所が選任した管財人によって債務者の財産が整理され、債権者へ配当される。

債務整理の手段には、法的整理の他に私的整理が挙げられる。

事業再生実務家協会

読み方:じぎょうさいせいじつむかきょうかい
英語:Japanese Association of Turnaround Professionals
英語:JATP

主に事業再生ADRなど、事業再生の実務を担う専門家たちによる組織。弁護士や公認会計士などにより構成されている。

事業再生実務家協会は2008年に、法務大臣より認証紛争解決事業者としての認証を受け、また、経済産業大臣より事業再生ADRの認定を受けている。

関連サイト:
事業再生実務家協会

日インド原子力協定

読み方:にちインドげんしりょくきょうてい

日本とインドとの間で結ばれる原子力協定。2011年1月現在、交渉が進められている。

原子力外交

読み方:げんしりょくがいこう

原子力発電を中心とした原子力技術の利用に関する諸外国との交渉。海外で建設計画が進められている原子力発電所の建設受注などを得るため、外交政策として推進されている。

原子力発電は、安定して多量の電力を供給でき、発電時に二酸化炭素を排出しない発電手段である。近年になって「原子力ルネサンス」とも呼ばれる見直し・再評価が進んでいる。特に2000年代後半からは、世界各地で原発の建設計画が進められており、原発の建設ラッシュとも呼べる状況を呈している。

日本は国内に50基以上の原子炉を持つ、世界有数の原子力発電利用国であり、原子力発電プラントの開発についても高い市場シェアを持っている。技術力と、原子力の平和的利用に関する国際的信頼などを活かした、原発ビジネスの国際的展開が期待されている。

原子力関連の技術や資材について輸出入を行うには、2国間あるいは多国間で原子力協定を締結する必要がある。日本はこれまで日米原子力協定、日英原子力協定、日豪原子力協定、日加原子力協定、日仏原子力協定、日中原子力協定、日ユーラトム原子力協定などを締結している、2000年代後半になり、さらに日韓原子力協定、日露原子力協定、日越原子力協定、日トルコ原子力協定、日・ヨルダン原子力協定、日インド原子力協定などを締結、もしくは締結にむけて交渉を進めている。これらの国の多くが、今後数年から数十年以内に国内の原発建設を計画している国である。

関連サイト:
日本の原子力外交 - 外務省

ムバラク政権

別名:ムバラクせいけん

エジプト第4代大統領、ホスニー・ムバラクによる政権。サダト政権において副大統領に就任後、1981年にサダト大統領が暗殺されたことにより後継として大統領となる。以来、2011年1月現在まで30年にわたり政権を維持している。

1970年代には、第四次中東戦争などにおいて戦果を上げた国民的英雄である。

2011年1月、チュニジアで政変が勃発、20数年にわたるベンアリ政権が民衆蜂起によって崩壊した。同月、この影響を受けてエジプトでも数万人規模の反政府デモが繰り広げられた。

中東地域では、ムバラク政権、ベンアリ政権、イエメンのサレハ政権、ジンバブエのムガベ政権など、各地で長期独裁政権が続いている。民衆の不満と反発によるデモも各所で度々起こっている。

フォン・エコノモ脳炎

読み方:フォン・エコノモのうえん
別名:エコノモ脳炎
別名:嗜眠性脳炎
別名:眠り病

嗜眠と呼ばれる半睡状態に陥ることを主症状とする脳炎。眠り病とも呼ばれる。第1次世界大戦の時代にヨーロッパで大流行し、日本でも一時流行した。