新語時事用語辞典とは?

2011年2月10日木曜日

公益法人制度改革

読み方:こうえきほうじんせいどかいかく

2000年に森喜朗内閣のもとで閣議決定された行政改革大綱の1つ。行政改革大綱には、公益法人制度改革の他に特殊法人改革、公務員制度改革などが挙げられる。

公益法人制度改革は、天下り問題や政治献金問題などを抜本的に改革することを目的としている。2006年に公益法人制度改革関連法案が成立、公布され、2008年に施行された。

2008年以降、既存の社団法人は、いったん特例民法法人という法人格に変更され、2013年10月1日までに各種申請を行い、新たな法人格へ移行することになっている。新たな法人格には、一般社団法人と公益社団法人の2つが挙げられる。一般社団法人は、認可申請することにより取得できる。公益社団法人は、認定申請をして、公益性が認められた場合に取得できる。公益社団法人として認定される主な要件としては、学術や科学技術の振興を目的とする事業であること、あるいは、文化、芸術の振興を目的とする事業であること、公益事業費が総支出の50%以上であることなどが挙げられる。

公益社団法人のメリットとしては、原則非課税であることや、寄付金控除といった税制面で優遇措置が受けられることなどが挙げられる。一方、一般社団法人は課税対象であり、税制面での優遇措置は受けられない。

なお、公益法人制度改革では、期日までに各種申請を行わない法人、あるいは、各種申請が認められなかった法人は解散扱いとなる。

関連サイト:
簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律

自然人の移動によるサービス提供

読み方:しぜんじんのいどうによるサービスていきょう
別名:第4モード

人が海外へ出向き、そこでサービスを提供すること。海外アーティストが日本で公演する場合や、日本の職人が外国で技術指導をする場合などが該当する。

自然人の移動によるサービス提供は、サービス貿易の態様の1つで、世界貿易機関(WTO)のサービスの貿易に関する一般協定(GATS)の中で定められている。

なお、サービス貿易の態様には、『自然人の移動によるサービス提供』の他に、『国境を超える取引』、『海外における消費』、『業務上の拠点を通じてのサービス提供』が挙げられる。WTO加盟国は、これらの4つの態様について自由化約束を行っている。

関連サイト:
サービスの貿易に関する一般協定(GATS)の解説 – 外務省

業務上の拠点を通じてのサービス提供

読み方:ぎょうむじょうのきょてんをつうじてのサービスていきょう
別名:第3モード

企業が海外に支店などの拠点を構えて、その拠点を通じて外国の企業や人へサービスを提供すること。外資系保険会社による保険商品の販売や、外国のブランド会社が国内の系列店で商品を販売する場合などが該当する。

業務上の拠点を通じてのサービス提供は、サービス貿易の態様の1つで、世界貿易機関(WTO)のサービスの貿易に関する一般協定(GATS)の中で定められている。

なお、サービス貿易の態様には、『業務上の拠点を通じてのサービス提供』の他に、『国境を超える取引』、『海外における消費』、『自然人の移動によるサービス提供』が挙げられる。WTO加盟国は、これらの4つの態様について自由化約束を行っている。

関連サイト:
サービスの貿易に関する一般協定(GATS)の解説 – 外務省

国境を超える取引

読み方:こっきょうをこえるとりひき
別名:第1モード

企業や個人が自国にいながら、外国に所在する企業や個人に対してサービスを提供すること、またはサービスの提供を受けること。

例えば、Webサイトを通じて外国在住者に商品を販売したり、外国のデザイン会社にデザインを発注したり、といったものが、国境を超える取引に該当する。

国境を超える取引は、サービス貿易の態様の1つで、世界貿易機関(WTO)のサービスの貿易に関する一般協定(GATS)の中で定められている。

なお、サービス貿易の態様には、『国境を超える取引』の他に、『海外における消費』、『業務上の拠点を通じてのサービス提供』、『自然人の移動によるサービス提供』が挙げられる。WTO加盟国は、これらの4つの態様について自由化約束を行っている。

関連サイト:
サービスの貿易に関する一般協定(GATS)の解説 – 外務省

海外における消費

読み方:かいがいにおけるしょうひ
別名:第2モード

企業や個人が外国へ出向き、その国の企業や個人からサービスを受けること。海外旅行の際の食事や宿泊施設の利用などが該当する。

海外における消費は、サービス貿易の態様の1つで、世界貿易機関(WTO)のサービスの貿易に関する一般協定(GATS)の中で定められている。

なお、サービス貿易の態様には、『海外における消費』の他に、『国境を超える取引』、『業務上の拠点を通じてのサービス提供』、『自然人の移動によるサービス提供』が挙げられる。WTO加盟国は、これらの4つの態様について自由化約束を行っている。


関連サイト:
サービスの貿易に関する一般協定(GATS)の解説 – 外務省