新語時事用語辞典とは?

2011年2月16日水曜日

安心子ども基金

読み方:あんしんこどもききん

子どもを安心して育てることができるような、環境や体制の整備を目的とした事業のこと。

安心子ども基金は、主に厚生労働省が都道府県へ事業資金を交付し、都道府県が事業を行っている。

主な事業としては、『新待機児童ゼロ作戦』に基づいた、ひとり親へのサポートや保育所の整備などが挙げられる。

なお、安心子ども基金は、児童養護施設に入所している親のいない子どもたちへの『子ども手当』にも使われている。ちなみに、子ども手当が支給される前の児童手当では、このような子どもたちへの支給はなかった。

関連サイト:
安心こども基金について - (PDF)

待機児童ゼロ作戦

読み方:たいきじどうゼロさくせん

待機児童の解消を目指した施策。2001年に制定された。

待機児童ゼロ作戦では、待機児童を解消するために、待機児童の多い都市を中心に受け入れ児童数の増大を図ることを目標としている。その際には、民間と連携して施設を運用するなどして、低コストでの実現を図るとしている。

関連サイト:
仕事と子育ての両立支援策の方針について

新待機児童ゼロ作戦

読み方:しんたいきじどうゼロさくせん

希望するすべての人が子どもを預けて働くことができるためのサービスの受け皿を確保し、待機児童をゼロにすることを目標にした施策。2001年に制定された『待機児童ゼロ作戦』に次ぐ施策で、2008年に制定された。

待機児童ゼロ作戦では、「子ども・子育て応援プラン」、および、「放課後子どもプラン」に基づき、2018年までに、保育サービスの提供割合を20%(2008年当時)から38%へ、放課後児童クラブの提供割合を19%(2008年当時)から60%へそれぞれ引き上げることを目標として掲げている。

関連サイト:
「新待機児童ゼロ作戦」について - 厚生労働省(PDF)

大阪石

読み方:おおさかせき
別名:オオサカアイト
英語:osakaite

日本の大阪府箕面市で発見された新鉱物。硫酸亜鉛の一種。1999年に発見され、2007年に国際鉱物学連合(IMA)によって新種の鉱石と認定された。

大阪石は日本国内で発見された100番目の新鉱物であり、都道府県名を冠した石としては滋賀石、岡山石、新潟石、東京石に次ぐ5種類目となる。2011年2月には千葉県南房総市で発見された「千葉石」(チバアイト)が、新鉱物として国際鉱物学連合の認定を受けた。

関連サイト:
Osakaite: Osakaite mineral information and data. - Mineralogy Database

千葉石

読み方:ちばせき
別名:チバアイト
英語:chibaite

千葉県南房総市で発見された新鉱物。2011年に国際鉱物学連合(IMA)により新種と特定された。

千葉石はケイ素と酸素原子からなる鉱物で、かご状の結晶構造を持ち、その内部にメタンなどのガス分子を含有するという特異な構造を持つ。メタンを含む鉱物としては世界で2例目という、きわめて珍しい鉱物である。その構造はメタンハイドレートによく似ているという。ちなみに、千葉石は南房総の約1800万年前の堆積岩の地層から発見されている。

千葉石は、滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石に次いで、日本の都道府県名を冠した6番目の鉱物となる。日本産新鉱物はこれまでに110種類程度が認定されている。

関連サイト:
天然ガスを含む新鉱物『千葉石』 - 独立行政法人 物質・材料研究機構
Chibaite: Chibaite mineral information and data - Mineralogy Database

韓国・インド包括的経済連携協定

読み方:かんこくインドほうかつてきけいざいれんけいきょうてい
別名:韓印CEPA

2009年8月に韓国とインドとの間で締結された包括的経済連携協定(CEPA)。単に「CEPA」と言ってこの韓印CEPAを指していることも多い。

韓国・インド包括的経済連携協定は二国間で関税の撤廃や投資の自由化などを中心とした経済協力を結ぶもの。自由貿易協定(FTA)と同様の性格を持つ。

韓国・インド包括的経済連携協定を結んだインドは、2011年2月に日本との間で「日インド包括的経済連携協定」に署名している。

関連サイト:
日本・インド経済連携協定 - 外務省

CEPA

別名:包括的経済連携協定
読み方:シーイーピーエー
英語:Comprehensive Economic Partnership Agreement

物品やサービスの貿易自由化、投資の促進や自由化、特定分野の経済交流の促進などを含めて締結される包括的な経済連携協定。FTA(自由貿易協定)とほぼ同等の性格を持つ。

2009年8月、インドと韓国との間で韓国・インド包括的経済連携協定(韓印CEPA)が締結されている。インドは2011年2月に日本と日インド包括的経済連携協定を締結している。

日本では、2007年より日アセアン包括的経済連携(AJCEP)を順次発効しており、東アジア包括的経済連携(CEPEA)を東アジア圏に位置する16カ国に対して提唱している。

関連サイト:
包括的経済連携に関する基本方針(PDF) - 2010年11月9日閣議決定

日・インド包括的経済連携協定

読み方:にちインドほうかつてきけいざいれんけいきょうてい
別名:日本・インド包括的経済連携協定
別名:日印包括的経済連携協定
別名:日本国とインド共和国との間の包括的経済連携協定
別名:日印CEPA
英語:Comprehensive Economic Partnership Agreement between Japan and the Republic of India

日本とインドとの間で、貿易の自由化・円滑化、投資の促進、関連分野の制度整備を図るための包括的枠組み。往復貿易額の約94%を占める貿易品目について、協定発効後10年間で関税撤廃(無税化)を行うことを主眼とする二国間協定である。

日・インド包括的経済連携協定の締結により、鉱工業品のほぼ全ての品目や、ドリアン、アスパラガス、とうがらし、カレー、紅茶といった農林水産品などについて、10年内での無税化が推進される。

2006年に日印首脳会談での決定を受けて2007年に交渉が開始された。2010年9月に大筋での合意に至り、2011年2月16日に協定への正式な署名が行われた。

包括的経済連携協定(CEPA:Comprehensive Economic Partnership Agreement )は経済連携協定の一種で、日本はこれまでにもASEANを対象に「日本・ASEAN包括的経済連携協定」などを結んでいる。また、インドは韓国との間に「韓国・インド包括的経済連携協定」を結んでいる。

関連サイト:
日本国とインド共和国との間の包括的経済連携協定の署名 - 外務省プレスリリース

廃油ボール

読み方:はいゆボール
別名:オイルボール
英語:oil ball

排水に混ざった油が固まり、球状になって漂流・漂着した固形物。

廃油ボールは、主に船舶からの排水に混ざる原油などからできる。船舶から出る廃油ボールは、主にバラスト水や船舶の動力機関から出る排水などからできるという。また、家庭から下水道に廃棄された調理油が下水道管に付着し固形化した後、はがれ落ちて海に流れ出る場合もある。

廃油ボールは海洋や砂浜の環境を長期的に汚染する環境汚染物質であり、各地域で汚染防止のための回収の取り組みが行われている。

党員資格

読み方:とういんしかく

自民党や民主党といった特定の政党において、その政党の党員である資格のこと。

党員資格を得るための条件は、個別の政党によって異なる。また、その政党の党倫理規則や規約などに違反した場合は、「党員資格停止」などの処分が行われることがある。