新語時事用語辞典とは?

2011年2月21日月曜日

最低保障年金

読み方:さいていほしょうねんきん

保険料の積み立てを行わなくても、国民全員に対して最低額の年金を支給する構想。その上で、納めた保険料に応じた年金が最低保障年金に上乗せされるというもの。

民主党は2009年の衆議院選挙で月額7万円の最低保障年金をマニフェストに組み込んでいる。予算関連法案でも取りまとめが急がれてきたが、2011年2月時点では、当期内の取りまとめは困難とされ、先送りとされることになった。

新会派

読み方:しんかいは

新しく結成される会派のこと。新会派の結成には、会派結成届を提出して所属議院の議長の承認を得ることが必要となる。これは会派離脱の際に会派離脱届が必要であるのと同様である。

2011年2月には、民主党会派に会派離脱届を提出した議員らが、新会派「民主党政権交代に責任を持つ会」の結成を宣言したものの、民主党幹事長は会派離脱届を受理せず、離脱させない意向を表明している。一連の流れは「会派離脱問題」として話題を集めている。

会派離脱届

読み方;かいはりだつとどけ
別名:会派離脱願

政党の議員などが自分の所属する「会派」から離脱するため、所属議院の議長に提出される届出書。ちなみに会派の結成には「会派結成届」を提出する必要がある。

2011年2月、衆議院では議員16名から民主党会派の会派離脱届が提出され、「会派離脱問題」として議論を呼んだ。同議員らは新会派の結成宣言も行っている。

会派離脱問題

読み方:かいはりだつもんだい

議員が自分の所属する「会派」から離脱すること。

会派は主義・主張を同じくする議員によって結成されるグループのこと。所属議員が一定数を超えると代表質問権などが与えられる。

2011年2月、民主党に所属する議員16人が民主党会派からの離脱を表明、会派離脱届を提出した。しかし、会派離脱には届出に対する代表者の了承が必要となる。届出を受け取った民主党幹事長は、会派離脱に対する不承認を表明した上で、今回の会派離脱問題は会派離脱も離党も最初から受理されないと分かった上での不満表明のパフォーマンスだと批判した。

衆参ねじれ国会

読み方:しゅうさんねじれこっかい
別名:衆・参捩じれ国会

「ねじれ国会」に同じ。特に衆議院と参議院のねじれ関係に言及する際の言い方。

衆参ねじれ国会では、衆議院と参議院とでそれぞれ異なる政党が主導権を握っている状態となっている。衆議院で与党が議席の過半数を占めているにもかかわらず、参議院では野党が過半数の議席を保持している状況が衆参ねじれ国会に該当する。

2007年7月の参議院選挙では、自民党が敗れ「ねじれ国会」が誕生。2010年7月の参院選でも民主党の議席が足りず、再び「ねじれ国会」となった。衆参ねじれ国会においては重要法案の可決が難航するなど、厳しい政権運営が迫られる。