新語時事用語辞典とは?

2011年3月22日火曜日

コンクリートポンプ車

読み方:コンクリートポンプしゃ
別名:コンクリート用ポンプ車
別名:コンクリポンプ車
別名:生コン圧送機
英語:Concrete Pumping Truck

建築現場でコンクリート(生コン)を型枠へ流し込むための作業車。主柱(ブーム)によりノズルを高所あるいは離れた場所に伸ばし、生コンを効率的に運ぶことができる。また放水にも使用できるという。

2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故では、使用済み燃料貯蔵プール内の水位が低下し大量の放射能漏れが危惧されており、プールを冷却するための作業が喫緊の課題となっている。3月17日から18日にかけて警視庁機動隊の高圧放水車が放水を実施、3月19日未明からは東京消防庁「ハイパーレスキュー隊」の遠距離大量送水装置「スーパーポンパー」および「屈折放水塔車」が投入され、放水作業を行っている。

3月19日には、プッツマイスター(Putzmeister)日本法人のコンクリートポンプ車「M52 Multi-Z」が投入されることが決定し、到着後放水作業を開始した。50メートル級のブームを利用し、より高所からピンポイントで注水を行うことができる。

3月末には、中国の三一重工(三一重工業集団有限公司)が60メートル級のブームを持つコンクリートポンプ車「SY5502THB」を提供した。さらに4月11日には、プッツマイスター米国法人の「70Z-Meter」が米国から空輸され日本に到着した。「70Z-Meter」は13対の車輪と70メートル級のブームを持つ世界最大級のコンクリートポンプ車である。

リスクオフ

英語:risk off

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場において、投資リスクを下げること。

リスクオフは、株安や不調な経済指標の発表など、悪材料が要因となり投資家の投資資金が減る場合に用いられる。

なお、投資リスクを上げることをリスクオン(risk on)という。

リスクオン

英語:risk on

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場において、投資リスクを上げること。

リスクオンは、株高や良好な経済指標の発表など、好材料が要因となり投資家の投資資金が増す場合に用いられる。

なお、投資リスクを下げることをリスクオフ(risk off)という。

ショート筋

読み方:ショートすじ

主に、外国為替証拠金取引(FX)において、売り主体の取引を行う人たちのこと。

ショート筋に対して、買い主体の取引を行う人たちのことをロング筋という。

ロング筋

読み方:ロングすじ

主に、外国為替証拠金取引(FX)において、買い主体の取引を行う人たちのこと。

ロング筋に対して、売り主体の取引を行う人たちのことをショート筋という。

介入警戒感

読み方:かいにゅうけいかいかん

通貨当局による為替への単独介入、あるいは、協調介入によって、相場が大きく変動するのではないかと警戒すること。

為替が急速に動いた場合、通貨当局による為替介入が行われることがある。為替介入が行われると、為替の価格は変動前の適正な価格に戻るように操作される。このような介入を見込んで相場を張ることを「介入警戒感による買い(売り)」という。

車中泊

読み方:しゃちゅうはく
別名:車内泊

車両内で寝泊りすること。主に自動車の車内で寝ることを指すが、電車内で寝泊りすることを指す場合もある。

自動車での車中泊は、自動車での旅行や、災害などで住居を失った場合の車上生活などとして見られる。長期間に及ぶ車中泊は身体の血流を阻害し、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を招くおそれがあるため、十分な注意が必要とされる。

電力の使用状況グラフ

読み方:でんりょくのしようじょうきょうグラフ
別名:電力使用状況グラフ
別名:電力利用状況グラフ

東京電力が2011年3月22日に開示を始めた、管内(サービスエリア内)の1時間ごとの電力使用実績およびピーク時供給力を棒グラフに表したもの。

電力需要の逼迫により、計画停電も実施されている状況の中で、利用者の理解と協力を図る。

関連サイト:
電力の使用状況グラフ(当社サービスエリア内) - 東京電力

残留放射性物質

読み方:ざんりゅうほうしゃせいぶっしつ

核爆発などにより放出された後、土壌などに残る放射性物質。

核分裂しなかった放射性物質やフォールアウト、あるいは、土壌や建物の成分そのものが中性子線を浴びて核分裂を生じ、放射能を帯びるようになったものが、残留放射性物質となる。

残留放射性物質の種類によって半減期は異なり、場合によっては短期間のうちに無害な水準まで放射能が弱まるが、残留放射性物質そのものが除去されるまで超長期的に放射線が放出され続ける場合もある。

太平洋戦争中に原子爆弾が投下された広島および長崎では、被害の10パーセントが残留放射線によるものとされている。ただし原爆投下の1週間後には残留放射線は100万分の1に減少し、2011年現在は他地域と全く変わらない水準とされる。

関連サイト:
広島・長崎にはまだ放射能が残っているのですか? - 財団法人放射線影響研究所 よくある質問

介入出尽くし感

読み方:かいにゅうでつくしかん

通貨当局による為替への単独介入、あるいは、協調介入が終わったと判断すること。

通貨当局による為替への単独介入、あるいは、協調介入により、東京市場やロンドン市場、ニューヨーク市場などの主な市場では、為替レートの安定化が図られるとされる。そして、一定の成果が見られると介入は終了する。しかし、各国の通貨当局では介入の終了を公知しないため、個人投資家や投機筋などは、値動きや出来高などから推測するしかないとされる。

為替市場に「介入出尽くし感」が浸透すると、為替レートは介入前の価格帯に向けて値動きすることが多い。

投資妙味

読み方:とうしみょうみ

株式取引や外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、市場全体、あるいは、個別銘柄(個別通貨)に対する投資への醍醐味があること。

例えば、株式取引においては、黒字転換や増収増益などといった好材料により、その銘柄の株価に上値期待が持てる場合などに投資妙味があるとされる。

なお、投資への醍醐味がない場合には「投資妙味に欠ける」などと表現することがある。

国債先物相場

読み方:こくさいさきものそうば

国債の先物取引市場における商品の価格のこと。

国債先物取引市場では、「長期国債先物」、「ミニ長期国債先物」、「中期国債先物」などが取引されている。国債先物相場はこれらの商品の価格を指す。

セシウム134

英語:cesium‐134
英語:Cs-134

セシウムの同位体で放射性物質(放射性同位体)。半減期は約2年。天然にはほとんど存在しない人工放射性同位体であり、大半は原子炉や使用済み核燃料などで生成・放出される。

2011年3月11日に東京電力福島第一原子力発電所で原発事故が発生した後、周辺地域から微量のヨウ素131、セシウム137、セシウム134などの放射性物質が検出されている。3月21日までの発表では、いずれも健康への影響が懸念されるレベルではない。

コバルト58

英語:cobalt‐58
英語:Co-58

コバルトの同位体で放射性物質(放射性同位体)。半減期は71日。天然には「コバルト59」が存在し、コバルト58は核反応によって人工的に生成される。

ペレットストーブ

英語:pellet stove


おが粉などの木屑を圧縮して錠剤形に生成した「ペレット」(木質ペレット)を燃焼させる暖房器具。

ペレットストーブは暖炉と同様に木を焚くことで暖をとる。放射熱には遠赤外線が含まれるため暖房効果が高いとされる。化石燃料を用いる石油ファンヒーター等とは違ってカーボンニュートラルであり、良質な木質ペレットを使用すれば燃えカスもほとんどなくメンテナンスも容易とされる。

従来、国内ではペレットストーブはオイルショックの直後などのタイミングを除き特に大きく注目されることは少なかったが、2011年3月現在、環境配慮の風潮や、同月に発生した東日本巨大地震により石油価格が高騰していることなどを背景に、注目を集めつつある。

液状化マップ

読み方:えきじょうかマップ
別名:液状化予測図
別名:液状化危険度マップ

大きな地震が発生した際に「液状化現象」が発生しやすい場所を地図上に示したもの。

液状化マップでは多くの場合、危険度を数段階に分けて色分け表示している。東京都土木技術支援・人材育成センターが公開している「東京の液状化予測図」では、液状化マップを「液状化が発生しやすい地域」「液状化の発生が少ない地域」「液状化がほとんど発生しない地域」に区分している。

液状化マップ上、液状化の危険性が高いと示された土地においては、土地利用の際に入念に地盤調査を行い、対策を講じることなどが推奨される。

関連サイト:
地震被害想定支援マニュアル - 内閣府防災情報のページ
地震のゆれやすさ全国マップ -  内閣府防災情報のページ