新語時事用語辞典とは?

2011年3月24日木曜日

権利落日

読み方:けんりおちび
別名:権利落ち日

「権利付最終売買日」の翌日のこと。

「権利落日」は、「権利付最終売買日」の翌日のため、この日に株式を保有していても、次の「権利付最終売買日」までは、その企業からの配当金や株主優待、株式分割などの権利を得ることはできない。

ちなみに、「権利落日」から3日目を「権利確定日」(基準日)という。3月に決算期を迎える企業は、3月31日を「権利確定日」としていることが多い。例えば、2011年の場合には、3月29日が「権利落日」となる。

権利付最終売買日

読み方:けんりつきさいしゅうばいばいび
別名:権利付き最終売買日
別名:権利付最終日

株主を確定するための最終売買日のこと。

「権利付最終売買日」までに株式を保有した場合、その企業からの配当金や株主優待、株式分割などの権利を得ることができる。

一般的に、「権利付最終売買日」が近付くと、配当金を目的とした買い圧力により株価は上昇することが多い。「権利付最終売買日」当日は、相場が過熱していることが多く、買い控えなどにより閑散相場になることもある。

ちなみに、「権利付最終売買日」から4日目を「権利確定日」(基準日)という。3月に決算期を迎える企業は、3月31日を「権利確定日」としていることが多い。例えば、2011年の場合には、3月28日が「権利付最終売買日」となる。なお、「権利付最終売買日」の翌日を「権利落日」という。

権利確定日

読み方:けんりかくていび
別名:基準日

株主としての権利が確定する日のこと。

株主としての権利には、配当金や株主優待、株式分割などの権利が挙げられる。

ちなみに、「権利確定日」は「権利付最終売買日」から4日目、「権利落日」から3日目である。3月に決算期を迎える企業は、3月31日を「権利確定日」としていることが多い。

放射線皮膚障害

読み方:ほうしゃせんひふしょうがい

放射線を浴び、被ばくによって皮膚上にあらわれる症状。熱傷(やけど)に似た病状を特に「熱傷様放射線皮膚障害」、または「放射線熱傷」などと呼ぶことがある。

数グレイ程度の大量の放射線量を浴びると、皮膚はヤケドのような様相を呈する。皮膚上でなく人体の深部に到達して体細胞を破壊し、翌日から数ヶ月の期間の間に、骨髄や腸、身体全般を機能不全に陥らせる危険がある。放射線被ばくの可能性がある作業場でヤケドに似た症状が現れた際には、注意が必要となる。

急性放射線症

読み方:きゅうせいほうしゃせんしょう

短期間に大量の放射線を浴びる(被ばくする)ことで引き起こされる症候群。

急性放射線症は数グレイ(数シーベルト)程度の放射線を浴びると罹患するおそれがあるとされる。衣服や皮膚を透過して体内に到達し、細胞破壊などの影響を受ける。腸の細胞や骨髄が破壊され、白血病をわずらったり、線量が多ければ死に至る。


2011年3月24日、東京電力福島第一原子力発電所での原発事故で復旧作業に当たっていた作業員3名が放射線熱傷(ベータ線熱傷)の可能性が疑われる症状により病院へ搬送された。作業員が受けた放射線量は180ミリシーベルト(0.18シーベルト)以下の水準と発表されている。

関連サイト:
急性放射線症

放射線熱傷

読み方:ほうしゃせんねっしょう
別名:熱傷様放射線皮膚障害
別名:核焼け
英語:radiation burn

放射線を浴び、皮膚組織が破壊されたことで起こる、熱傷(ヤケド)に似た放射線皮膚障害。放射線による被ばくが引き起こす症状であるため、通常の熱傷とは異なり、皮膚組織の深部の細胞まで害を受ける。

また、放射線熱傷のうちベータ線による放射線熱傷を特に「ベータ線熱傷」と呼ぶなど、具体的な放射線名で呼ばれることもある。

紫外線は、一般的には放射線には含まれないが、他の放射線と同様に電離作用を持っている。強い日光を浴び、紫外線で肌を傷めるのは、自然放射線による放射線熱傷に似た状態と言える。ただし、紫外線はベータ線などのように皮膚の深部までは到達しないので、ベータ線熱傷のような深刻な症状には至りにくい。

関連サイト:
放射線熱傷 - 緊急被ばく医療REMnet

ベータ線熱傷

読み方:ベータせんねっしょう

放射線熱傷と呼ばれる放射線皮膚障害の一種で、ベータ線を浴びることで皮膚および皮膚内の細胞組織が破壊され、熱傷(ヤケド)に似た症状を発するもの。

放射線熱傷の症状は熱傷に似るが、外部被ばくと内部被ばくの両方を引き起こす性質があり、一般的な熱傷に比べて、血管をはじめとする皮膚組織の深部までダメージが及びやすい。

2011年3月24日現在、東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故で現場作業を行っていた作業員がベータ線熱傷の疑いで病院へ搬送されたと報道され、波紋を生んでいる。

関連サイト:
放射線熱傷 - 緊急被ばく医療REMnet

トリプル高

読み方:トリプルだか

主に金融市場において、1国の為替、債権、株式が同時に高くなること。

例えば、日本における「トリプル高」は、「円高」、「国債高」、「株高」であり、いわゆる「日本買い」と呼ばれることもある。

「トリプル高」が生じる要因としては、その国への投資妙味が高く、資金が流入することにあるとされる。

部品関連株

読み方:ぶひんかんれんかぶ
別名:部品株

株式市場に上場している銘柄のうち、部品の製作などを主な業務としている銘柄の総称。

部品関連株は主に、電子部品や自動車部品などの製作を手がける企業などである。

部品関連株の株価は、納品先であるメーカーの業績などにより変動することが多いとされる。

トリプル安

読み方:トリプルやす

主に金融市場において、1国の為替、債権、株式が同時に安くなること。

例えば、日本における「トリプル安」は、「円安」、「国債安」、「株安」であり、いわゆる「日本売り」と呼ばれることもある。

「トリプル安」が生じる要因としては、その国への投資妙味が欠け、資金が流入しないことにあるとされる。

バスケット買い

読み方:バスケットがい
別名:パッケージ買い

機関投資家などが、複数銘柄の株式をまとめて買付けること。「バスケット取引」の1つ。

東京証券取引所や大阪証券取引所では、15銘柄以上、かつ、1億円以上の取引を「バスケット取引」としている。

「バスケット買い」のメリットは、通常で買付ける場合よりも手数料が安価であることや、一般の市場が閉まっている時間帯でも取引が可能であることなどが挙げられる。

なお、「バスケット買い」に対して、複数銘柄の株式をまとめて売付けることを「バスケット売り」という。

バスケット売り

読み方:バスケットうり
別名:パッケージ売り

機関投資家などが、複数銘柄の株式をまとめて売付けること。「バスケット取引」の1つ。

東京証券取引所や大阪証券取引所では、15銘柄以上、かつ、1億円以上の取引を「バスケット取引」としている。

「バスケット売り」のメリットは、通常で売付ける場合よりも手数料が安価であることや、一般の市場が閉まっている時間帯でも取引が可能であることなどが挙げられる。

なお、「バスケット売り」に対して、複数銘柄の株式をまとめて買付けることを「バスケット買い」という。

震災孤児

読み方:しんさいこじ

震災により親を亡くし、孤児となった児童のこと。

復興関連株

読み方:ふっこうかんれんかぶ
別名:復興株
別名:復興関連銘柄
別名:復興銘柄

主に上場銘柄のうち、災害などの復興に関連した業務を行っている企業の総称。

復興関連株の業種は災害の内容により異なる。ちなみに、地震などの災害においては、道路、ゼネコン、住宅、橋梁、セメント、電線などの業種が復興関連株とされる。

横ばい圏

読み方:よこばいけん

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場などにおいて、値動きが大きく変動しない範囲のこと。

相場において、取引開始後の値動きが前日の終値からあまり変化がない場合や、1日の値動きに大きな変化がない場合などに『「横ばい圏」で推移している』などと表現する。

「横ばい圏」で推移する要因は閑散相場であることが多い。閑散相場は、経済指標などの発表前で投資判断が困難な状況や、材料出尽くし感による投資妙味の減少などによって起こるとされる。

ちなみに、「横ばい圏」の条件を満たすための変動率や変動額などは特に定義されていない。

本土系銀行株

読み方:ほんどけいぎんこうかぶ

香港市場に上場している銀行株のうち、本店が中国本土に所在する銀行の総称。

本土系銀行株には、「中国農業銀行」、「中国民生銀行」、「中国招商銀行」、「交通銀行」、「中国工商銀行」、「中国建設銀行」、「中国銀行」、「中信銀行」などが挙げられる。

再保険会社

読み方:さいほけんがいしゃ

他の保険会社が保有している保険責任を引き受けることを主な業務とする保険会社のこと。

保険会社では、保険責任のリスクを軽減、回避するために、保険責任の一部、あるいは、全部を再保険会社へ移転する場合がある。

関連サイト:
日本地震再保険株式会社
トーア再保険株式会社

乳児暫定基準値

読み方:にゅうじざんていきじゅんち
別名:乳児対象の暫定基準値
別名:乳児の飲用に関する暫定基準値
別名:乳児の飲用に関する暫定的な規制値
別名:乳児引用規制値

厚生労働省医薬食品局が発表している、いわゆる「食品衛生法の暫定規制値」における、乳児に対する摂取制限の基準値。

具体的には、1キログラムあたり100ベクレルを超える放射能が検出される食物は乳児へ与えるべきでないとされている。

「食品衛生法の暫定規制値」では各種の放射性物質に関する摂取量の制限を「ベクレル/kg」の単位でまとめられているが、表外に注記として次のように記されている。
注)100 Bq/kgを超えるものは、乳児用調製粉乳及び直接飲用に供する乳に使用しないよう指導すること。
『放射能汚染された食品の取り扱いについて(別紙)』 - 厚生労働省(平成23年3月17日)から引用

関連サイト:
放射能汚染された食品の取り扱いについて - 厚生労働省(平成23年3月17日)