新語時事用語辞典とは?

2011年3月28日月曜日

津波てんでんこ

読み方:つなみてんでんこ
別名:てんでんこ

津波が来たら、親も子供も捨てて真っ先に逃げよとする三陸地方の言い伝えの1つ。

「津波てんでんこ」は、1896年に発生した「明治三陸地震」による津波被害の教訓として、釜石市などの「津波防災教育カリキュラム」に盛り込まれている。

なお、「津波防災教育カリキュラム」では、津波から避難するための注意点として、「地震が発生したらすぐに避難する」、「海から遠くでなく、高いところに逃げる」、「一度逃げたら、数時間はそこで待機する」などを挙げている。

関連サイト:
子どもの安全をキーワードとした津波防災報告書 - 地震調査研究推進本部(PDF)

おはしも

別名:おかしも

災害発生時に、「押さない」、「走らない」、「しゃべらない」、「戻らない」を心掛けよとすること。それぞれの頭文字を取っている。主に、幼児や児童などへの防災学習の1つとして用いられている。

なお、一部では、「走らない」を「駆けない」としている地域もある。その場合には、「おはしも」ではなく「おかしも」としている。

関連サイト:
安全確実に…逃げろ! - 総務省消防庁

下げ過ぎ感

読み方:さげすぎかん

個人投資家や機関投資家などの市場ウォッチャーが、特定の銘柄(通貨)、あるいは、相場全体が予想以上に下げていると感じること。株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などでの相場の状態を表現する場合に用いることが多い。

一般的に、市場に「下げ過ぎ感」が漂うと「押し目買い」が入り、相場は上昇することが多い。

ちなみに、予想以上に上げていると感じることを「上げ過ぎ感」という。

上げ過ぎ感

読み方:あげすぎかん

個人投資家や機関投資家などの市場ウォッチャーが、特定の銘柄(通貨)、あるいは、相場全体が予想以上に上げていると感じること。株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などでの相場の状態を表現する場合に用いることが多い。

一般的に、市場に「上げ過ぎ感」が漂うと「戻り売り」が入り、相場は下降することが多い。

ちなみに、予想以上に下げていると感じることを「下げ過ぎ感」という。

外資系証券

読み方:がいしけいしょうけん
別名:外資系証券会社

日本に本店(本社)を置く証券会社のうち、外国人、あるいは、外国企業が一定以上の株式を所有している証券会社のこと。株式保有率は特に規定されていない。

外資系証券では主に、日本市場を通じて日本株式の売買取引きを行う。主な外資系証券には、「ゴールドマン・サックス証券」、「JPモルガン証券」、「メリルリンチ日本証券」などが挙げられる。

ちなみに、経済産業省が毎年行う「外資系企業動向調査」の対象としている外資系企業は、「外国投資家が、株式または持ち分の3分の1超を所有している企業」、かつ、「外国筆頭出資者の出資比率が10%以上」としている。

関連サイト:
ゴールドマン・サックス証券株式会社
JPモルガン証券株式会社
メリルリンチ日本証券株式会社

ヨウ素133

英語:iodine-133

ヨウ素の放射性同位体(放射性ヨウ素)の一種。人工放射性同位体であり、天然には存在しない。

ヨウ素133の半減期は21時間程度で、同じく主な放射性ヨウ素として挙げられるヨウ素131やヨウ素129よりは短い。ちなみに、ヨウ素131の半減期は8日程度、ヨウ素129の半減期は1570万年程度である。

標本木

読み方:ひょうほんぼく

開花状況などを知るための指標として扱われている植物の個体。特に、気象台が桜の開花状況を観測するための指標として定めている桜の木を指すことが多い。

桜の標本木は全国に96ヵ所あるとされる。各地の気象台がそれぞれ当地の標本木を観測し、花がいくつか咲かせ始めた時点で「開花」を宣言する。一輪開花の時点では「開花」の宣言はされない。ちなみに気象庁は2010以降、桜の開花予想を行っていないが、開花宣言は引き続き行っている。

なお、東京都においては、気象庁によって靖国神社内の特定のソメイヨシノが標本木とされている。大阪の標本木は大阪城公園内にあり、京都の標本木は京都地方気象台内にある。

復水器

読み方:ふくすいき
英語:condenser

蒸気タービンで動力として使用した水蒸気を冷却して水に戻す装置。水蒸気が急冷されて水に戻されることで体積が極端に減少し、装置内の圧力が低下する。この気圧差によって水蒸気の循環が促進され、タービンの回転効率が上昇する。

火力発電や原子力発電をはじめとする、蒸気タービンを発電装置として用いる機関では、タービン建屋に復水器が備え付けられている。冷却のために大量の水などを必要とするが、日本の多くの発電施設では海水を使用しており、そのため施設が沿岸に設けられている。

多臓器不全

読み方:たぞうきふぜん
別名:複合器官不全
別名:複合器官障害
別名:多器官不全
別名:多器官障害
英語:Multiple Organ Failure
英語:MOF

生命を維持するために必要な、心臓、腎臓、肝臓、肺といった臓器のうち、単一でなく複数の臓器が同時的に機能不全に陥る状態。臓器のどれか一つが機能不全に陥る場合に比べて、非常に致命的である。

多臓器不全が発生する原因としては、重度の全身やけど、敗血症、ショック症状などを挙げることができる。

関連サイト:
多臓器不全  -  ラジオNIKKEI MEDICAL LIBRARY

キセノン133

読み方:キセノンいちさんさん
別名:Xe-133
英語:xenon 133

キセノンの放射性同位体。人工放射性同位体であり、原子炉の分裂反応などで生成される。

2011年3月に東京電力福島第一原子力発電所で原発事故が発生してから、韓国でもごく微量のキセノン133が検出されていると、韓国原子力安全技術院が発表している。韓国原子力安全技術院では2010年6月にもキセノン135を検出している。

韓国最北端で放射能物質検出、青瓦台「北は無関係」 - 聯合ニュース(2010/06/21 12:22 KST)

人工放射性同位体

読み方:じんこうほうしゃせいどういたい
別名:人工放射性元素
英語:artificial radioactive isotope

元素の放射性同位体のうち、天然にはほとんど存在せず、人工的な手段によって生成されるもの。天然に存在するものは「天然放射性同位体」と呼ばれる。

人工放射性同位体は、加速器で作られたり、あるいは原子炉内で核分裂反応の副産物として生成したりする。その一部は医療などで使用され、放射線療法として重要な役割を果たす。また、原子炉で生成される放射性同位体は、原発事故などで施設外にもれ出ると広範囲にわたる核汚染を引き起こすおそれがあり、厳重な警戒を要する。

人工放射性同位体の例として、コバルト(コバルト59)の放射性同位体であるコバルト60、コバルト56、コバルト57、コバルト58、セシウム(セシウム133)の放射性同位体であるセシウム134、セシウム135、セシウム137、ヨウ素(ヨウ素127)の放射性同位体であるヨウ素131、ヨウ素133、などがある。

コバルト56

読み方:コバルトごじゅうろく
別名:Co-56
英語:cobalt‐56

コバルトの同位体で放射性物質(放射性同位体)。半減期は約77日。「コバルト58」や「コバルト60」と同じく、天然に存在する「コバルト59」から生成される人工放射性同位体である。