新語時事用語辞典とは?

2011年4月7日木曜日

水宅配業者

読み方:みずたくはいぎょうしゃ

飲用水を配達・補給する事業者。主にウォーターサーバーに設置して利用する飲用水ボトルの配達を行っている事業者を指す。

水宅配業者は主にミネラルウォーター(ナチュラルウォーター)と呼ばれる地下水由来の水を扱う。水道水に比べて安全性が高く味もよいとして好む消費者も多い。

ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン

読み方:ミネラルウォーターるいのひんしつひょうじガイドライン

農林水産省が1990年に公布した、ミネラルウォーター等の飲用水の品名に関するガイドライン。

地下水を原水とするものを基本的に「ミネラルウォーター」と呼び、そのうち、加熱殺菌などの処理以外は行っていないものは、「ナチュラルウォーター」と呼ばれる。さらに、地層中のミネラル分が溶解した地下水を原水とするものは「ナチュラルミネラルウォーター」と呼ばれている。

関連サイト:
ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン(H2.3.30農林水産省局長通達 食流第1071号) - 日本ミネラルウォーター協会
水質に関するトピック:第12回 ミネラルウォーター類 - 東京都水道局

民自大連立

読み方:みんじだいれんりつ

民主党と自由民主党による大連立構想のこと。

2011年3月に発生した東日本大震災により被災した地域の復興を柱とした政権作りを目指しているとされる。

民自大連立は2011年4月7日現在、民主党、自由民主党の両党ともに賛否両論があるとされている。

窒素ガス

読み方:ちっそガス
別名:チッ素ガス
別名:N2

窒素の気体。化学変化を起こしにくい「不活性気体」の代表的なもの。大気中にも多く含まれ、常温で無毒無害。「窒素ガス」という場合は人工的に濃度を高めたものを指す場合が多い。

窒素ガスの不活性性は、「窒素パージ」などの形でも活用される。窒素パージは、爆発しやすい水素などの活性気体がある空間内に滞留し、危険な反応が起こることが危惧される場合に、窒素を送り込んで他の気体を外に出し、危険を除く作業である。

溶融塩炉

別名:溶融塩原子炉
別名:熔融塩
別名:熔融塩原子炉
英語:molten salt reactor
英語:MSR

原子炉の一種で、燃料としてウランではなくトリウムなどの溶融塩を用いる仕組みのもの。次世代原子力エネルギーとして注目されている。

溶融塩は溶解させた塩のことで、液体である。現在主に使用されている原子力発電の仕組みは、燃料棒と呼ばれるウランの固形燃料を使用しているのに対して、溶融塩炉は液体核燃料を使用する点に最大の違いがある。

溶融塩は液体であるため、燃料棒のように加工する必要がない。また、継ぎ足しによって燃料を補填でき、燃料棒の交換を行う必要がなくなる。また、既に臨界状態で運用されるため原理的に再臨界が発生せず、安全性が高い、といった利点があるという。

溶融塩炉は1950年代に構想され、1970年代には実験炉による試運転なども行われていたが、それ以来、長らく実用化されず留保され続けてきた。2011年2月には、中国がトリウム溶融塩原子炉の開発を進めることを公式に発表している。そして、2011年3月に福島原発で深刻な原発事故が発生し、日本だけでなく世界の原子力産業に対する姿勢の見直しが進む中、より安全性の高い溶融塩炉に対する関心が高まっている。

板状況

読み方:いたじょうきょう
別名:板

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場などにおいて、売り注文と買い注文の状況のこと。

板状況の内容は、最小値幅単位ごとの売り価格とその株数、および、買い価格とその株数である。

投資家は、板状況を通じて売り圧力や買い圧力を把握することが可能とされる。

ショートカバー

英語:Short Cover

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などにおいて、売った株式(通貨)を買い戻して決済すること。株式(通貨)を手仕舞う手段の1つ。

なお、買った銘柄(通貨)を売却して決済することを「ロングセル」という。

ロングセル

英語:Long Sell

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場などにおいて、買った株式(通貨)を売却して決済すること。株式(通貨)を手仕舞う手段の1つ。

なお、売った銘柄(通貨)を買い戻して決済することを「ショートカバー」という。

売り優勢

読み方:うりゆうせい

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場などにおいて、売り圧力が買い圧力よりも上回ること。

「売り優勢」の状況では、相場は下降することが多い。取引開始時点で売り圧力が買い圧力よりも上回った場合には「売り先行」という。

なお、買い圧力が売り圧力よりも上回ることを「買い優勢」という。

買い優勢

読み方:かいゆうせい

株式相場や外国為替証拠金取引(FX)相場などにおいて、買い圧力が売り圧力よりも上回ること。

「買い優勢」の状況では、相場は上昇することが多い。取引開始時点で買い圧力が売り圧力よりも上回った場合には「買い先行」という。

なお、売り圧力が買い圧力よりも上回ることを「売り優勢」という。

01銘柄

読み方:れいいちめいがら

証券コードの下2桁が「01」の銘柄のこと。

「01銘柄」は、各業種の主力株であることが多い。また、日経平均に採用される場合も多い。

「01銘柄」には、株式会社日立製作所(証券コードは6501)、新日本製鐵株式会社(5401)、日本製粉株式会社(2001)などが挙げられる。

漁業補償

読み方:ぎょぎょうほしょう

漁業権を持つ者が、事業によって漁場の消滅、漁業の一時的制限、あるいは水質汚濁などによる漁獲漁の減少、といった不利益を被る場合に、支払われる補償。通常、支払いの対象となる漁業権者は漁業協同組合である。

2011年4月7日現在、福島原発で発生した原発事故において、放射性物質に汚染されたいわゆる「汚染水」が海中へ漏出し、またやむなく排出された件を鑑み、農畜産業と同様に漁業に対しても補償を行う方針で検討が進められている。

高濃度汚染水

読み方:こうのうどおせんすい
別名:高レベル汚染水

放射性物質や発癌性物質などの汚染物質に、高濃度に汚染された水。

多くの場合、高濃度汚染水という呼び名は、比較的濃度が高いというような相対的な区分である。濃度が低い汚染水は「低濃度汚染水」(低レベル汚染水)と呼ばれる。

2011年4月現在、「高濃度汚染水」と言えば、特に東京電力福島第一原子力発電所における原発事故で放射性物質を多量に含んだ水(汚染水)を指している場合が多い。施設から海中に汚染水が漏れ出ている問題が生じ、高分子吸水材や水ガラス、土壌固化剤など漏出を食い止めるための策が講じられている。

ガイガーカウンター

別名:ガイガー・ミュラー計数管

放射線量計測器と呼ばれる、放射線を計測する機器の一種。端窓型管(端窓型計数管)と呼ばれる、「窓」の付いた筒の形をしており、筒の中を通過した電離放射線を検出して数値化することができる。

ガイガーカウンターで検出可能な放射線の主な種類として、X線、ベータ線、ガンマ線などがある。機種によってはアルファ線なども検出可能としているものがある。

また、最近の市販のガイガーカウンターでは、設定した放射線量率を超えた場合にブザーを鳴らす機能、液晶デジタル表示、USB充電機能といった様々な機能が搭載されている。

ガイガーカウンターは1900年代に基本的な検知方式が発明された。構造はそれほど複雑でなく、ブタンガスや高圧電源、コンデンサといった材料を揃えれば簡易的なガイガーカウンターを自作することもできる。

2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故において、放射性物質の飛散が危惧され、周辺地域および首都圏などで不安が広がっている。4月7日現在、市販のガイガーカウンターは軒並み品切れ状態に陥っている。

関連サイト:
紙筒と空き缶で作る高感度ガイガー計数管 - 東レ理科教育賞

放射線量測定器

読み方:ほうしゃせんりょうそくていき

空間中の放射線量を測定する機器。一般的に「ガイガー・ミュラー計数管」(通称「ガイガーカウンター」)を指す。通常、原子力発電所などの原子力施設において用いられる。

2011年4月現在、東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故を受けて放射能に関する不安が高まりつつあり、一般企業や個人などが放射線量測定器を購入するケースが増えており、品切れ状態になっているという。