新語時事用語辞典とは?

2011年5月24日火曜日

がれき発電

読み方:がれきはつでん
別名:ガレキ発電
別名:瓦礫発電

大規模災害などで発生したがれきを使用して発電すること。

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、被災した地域に大量のがれきが残され、撤去するだけでも大変な労力がかかるだけでなく、撤去した後の廃棄場所がないという困難な問題がある。林野庁は2011年4月に、震災で倒壊した家屋のがれきなどをバイオマス燃料として加工し、バイオ発電などに活用する方針を固めた。

なお、東日本大震災で生じたがれきは大半が家屋に由来する木材であるという。

新安全閉じ込め設備

読み方:しんあんぜんとじこめせつび
英語:New Safe Confinement
英語:NSC

チェルノブイリ原子力発電所において、老朽化が進行しつつある「石棺」を覆う目的で建設することが計画されている可動式のシェルター。CSF(チェルノブイリ・シェルター基金)が資金を募り、2000年代半ばより計画を進めている。

新安全閉じ込め設備はカマボコ型の構造物で、4号炉に対してやや離れた場所で構築された後に、スライド機構を利用して4号機まで移動、4号炉を閉鎖するという設計が構想されている。

トレール注文

読み方:トレールちゅうもん
別名:トレーリングストップ注文
英語:Trailing Stop

主に外国為替証拠金取引(FX)において、ストップロス(逆指値)を設定した注文方法のこと。

トレール注文時のストップロスの設定は価格ではなく値幅である。例えば、ストップロスを1円20銭に設定し81円30銭の買いポジションを建てた場合、最初のロスカットのレートは80円10銭となる。その後、為替レートが81円31銭に上昇した場合、ロスカットのレートは80円11銭に切り上げられる。このように、約定後の為替レートが高値を更新するごとにロスカットのレートは切り上げられていく。なお、為替レートが安値を更新してもロスカットのレートは変更されない。

同じように、売りポジションを建てた場合には、為替レートが安値を更新するごとにロスカットのレートが切り下げられていく。

ちなみに、あらかじめ決済額を指定した注文方法には、IFD注文やOCO注文などが挙げられる。

失敗学

読み方:しっぱいがく
英語:knowledge of failure
英語:failure knowledge

失敗に対して、原因を究明し、同じ失敗を繰り返さないように防止策の策定や知識の共有を行う学問。

機械工学を専門とする畑村洋太郎・東京大学名誉教授が、失敗学のパイオニアとされる。

東京電力福島第1原子力発電所で2011年3月に発生した原発事故に関して、事故の原因をはじめとする諸事情について調査する「事故調査・検証委員会」が設置されることが、5月24日の閣僚会議で決定した。その調査委員会の長として、畑村洋太郎氏を起用することが発表されている。

関連サイト:
失敗知識データベース - 畑村創造工学研究所

クイーンズヘッド

別名:女王頭
英語:Queen's Head Rock

台湾北端付近にある「野柳風景特定区」の奇岩。地上から突き出したほっそりとした岩の首に、大きな岩塊が乗っており、角度によっては気品ある女王の頭部のように見える。

2011年5月の新華社の報道によると、クイーンズヘッドは風化が進んで「首」の部分が細ってきており、2020年代には頭が落ちてしまうと推測されている。ただし、特別な人為的補強などは行われないという。

野柳風景特定区には、クイーンズヘッドの他にも、「仙女遺履」をはじめとする奇岩の数々が立ち並び、有数の観光名所となっている。