新語時事用語辞典とは?

2011年6月14日火曜日

ヒブ・肺炎球菌ワクチン

読み方:ヒブはいえんきゅうきんワクチン

「ヒブワクチン」(Hibワクチン)と「肺炎球菌ワクチン」をまとめた呼び名。いずれも乳幼児が罹患する重篤な感染症を防ぐ予防接種であり、同時に接種されることが多い。

2011年3月、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを同時に接種した乳児が接種後7日以内に死亡する例が数件相次ぎ、自治体は原因究明前に同時接種を中止するなどの対応を図っている。いずれのワクチンも国際的な利用実績があるため、乳幼児突然死症候群や異物誤飲などとの因果性も考えられている。

非政府保証債

読み方:ひせいふほしょうさい

主に独立行政法人が資金調達のために発行する債券のうち、政府が元本や利子の支払いを保証しない債券のこと。機構債(政府関係機関債)の1つ。

非政府保証債は、公募による発行は行われず、直接に特定の関連企業や金融機関などへ引き受けられる場合が多い。

ヒブワクチン

別名:インフルエンザ菌b型ワクチン
別名:Hibワクチン
別名:Hib vaccine
英語:Haemophilus influenzae type B vaccine

インフルエンザb型と呼ばれる真正細菌の一種に対する接種。

インフルエンザb型は、風邪と間違われやすいいわゆるインフルエンザではなく、中耳炎や肺炎、気管支炎、敗血症といった重い疾患を引き起こす菌である。とりわけ乳幼児に多く感染する「細菌性髄膜炎」は、日本でも1000人に一人は罹患するといわれる重大な感染症である。ヒブワクチンは、Hibに感染することによるこれらの感染症を予防するのに効果的とされる。

日本では2008年にヒブワクチンの任意接種が可能となっており、乳幼児への接種を受けることができる。その際、小児用の肺炎球菌ワクチンなどと同時接種されることが多い。なお、ヒブワクチンとの関連性は希薄と見られているが、接種をうけてから7日以内に乳児が死亡するという事例が2011年3月に数件連続して発生してている。

機構債

読み方:きこうさい
別名:政府関係機関債

主に独立行政法人が資金調達のために発行する債券のこと。

機構債には、政府が元本や利子の支払いを保証する「政府保証債」と、政府の保証がない「非政府保証債」に分けられる。

2011年6月14日現在、日本政府は原子力損害賠償支援機構の設立を目指しているとされる。原子力損害賠償支援機構では、東京電力福島第1原子力発電所事故の損害賠償を賄うために政府保証債の発行を予定しているとされる。

なお、今まで発行された機構債には、日本道路公団債券、成田国際空港債券、住宅金融公庫債券、都市再生債券、預金保険機構債券などが挙げられる。

キュリウム

別名:Cm
英語:Curium

プルトニウムから生成される人工放射性同位元素。安定同位体はない。半減期は放射性同位体によりまちまちであり、キュリウム242は163日、キュリウム247は1560万年とされている。

2011年6月13日、3月に東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故から3ヵ月が経過しているが、福島県内で新たにキュリウムが検出されたと発表された。微量のアメリシウムも共に検出されているが、ごく微量であるため原発事故に由来するものではないと見られている。

アメリシウム

別名:Am
英語:Americium

超ウラン元素に分類される人工放射性同位元素。プルトニウムをベータ崩壊させて生成される。安定状態が存在せず、同位体は全て放射性物質である。半減期は433年。自然界には存在しない。

2011年3月に発生した東京電力福島第一原発の原発事故は、6月を過ぎても終息の兆しは見えず、6月13日には福島県内であらたにキュリウムと、微量のアメリシウムが検出されたと発表された。ただし、アメリシウムに関しては、ごく微量であるため、今回の原発事故によって飛散したものではないと見られている。

クライストチャーチ地震

読み方:クライストチャーチじしん
別名:カンタベリー地震
別名:ニュージーランド地震
別名:NZ地震

ニュージーランド南東部、カンタベリー地方のクライストチャーチ付近を震源地とする地震の通称。過去に何度か発生しており、文脈によってどの時期に発生した地震を指すか、あるいはそれらの総称であるのかは異なる。

ニュージーランドのカンタベリー地方で発生した地震であるため、ニュージーランド地震やカンタベリー地震とも呼ばれる。報道機関などでカンタベリー地震と呼んでいることが多い。

2010年9月4日にマグニチュード7.1、2011年2月22日にマグニチュード6.1、2011年6月13日にマグニチュード5.2およびマグニチュード6.0の強い地震が発生している。

特に2011年2月に発生した地震では、クライストチャーチ市のシンボルであった「クライストチャーチ大聖堂」の塔が一部崩壊する被害にあっている。日本人も留学生など20数名が死亡している。