新語時事用語辞典とは?

2011年6月15日水曜日

バセドウ病

読み方:バセドウびょう
別名:バセドー病
別名:バセドー氏病
別名:グレーブス病
英語:Graves' disease

甲状腺の疾患。甲状腺ホルモンの分泌過多によって発症する。女性に多いとされる。

バセドウ病の主な症状として、眼球が飛び出る、手が震える、高熱、下痢、発汗過多など起こる、といったものがある。

なお、バセドウ病の治療法として、甲状腺に蓄積されやすい放射性ヨウ素である「ヨウ素131」を投与する手法がある。投与されるヨウ素131の放射線量は数億ベクレルに上るという。

じん肺基金

読み方:じんぱいききん
別名:塵肺基金
別名:トンネルじん肺基金
別名:じん肺補償基金

国が発注したトンネル工事によってじん肺(塵肺)に罹患した患者を救済するための基金。2011年6月15日現在、設立に向けての調整が進められている。

じん肺基金は、トンネル工事に従事した元作業員らによる訴訟に端を発する。訴訟は工事発注者を相手取って行われ、その多くが和解に至っているが、元作業員らは後の被害者が訴訟しなくても補償が受けられるようにと、基金の設立を求めている。

オルソケラトロジー

別名:オルソ
英語:orthokeratology

ハードコンタクトレンズにより角膜の屈折異常を矯正し、像を結びやすくするという視力矯正法。

オルソケラトロジーでは、夜、寝ている間に専用のコンタクトレンズを着用する。就寝中にコンタクトレンズの特殊形状によって角膜形状が矯正され、視力が回復した状態になり、日中コンタクトを外しても、物がよく見えるようになる。

レーシックのように手術を行わないため安全性が高く、また年齢を問わず効果が期待できる。ただし、習慣的に続けなければ、視力は再び低下していく。毎晩、もしくは隔日など、着用を続ける必要がある。

オルソケラトロジーの語源は、「オルソ」(ortho)が「矯正」、「ケラト」(kerato)が「角膜」、「ロジー」(logy)が「学」を意味する。ちなみに、オルソケラトロジーやレーシックは角膜形状の変化・矯正を行うという意味で「角膜矯正療法」などと総称される。

オルソケラトロジーを実施する場合、眼科医に相談する必要がある。なお、健康保険は適用外である。

ロングステイ

別名:長期滞在
英語:long stay

自宅を離れて、遠隔地で長期にわたって逗留すること。旅先に長く滞在すること。

2011年6月現在、国内の旅行会社などでは、海外へ家族を連れてロングステイをしたいという問合せが急増しているという。また、余暇の十分にあるシニア層に加えて、小さい子供をもつ親の世代の割合が増えているとされる。これは、2011年3月に発生した東日本大地震、および原発事故を受けての震災不安によるものとされる。

震災不安

読み方:しんさいふあん

震災の発生や罹災に対する不安。

震災不安は、多くの余震を伴う大規模な地震の発生後などに生じやすい。2011年3月に東日本大震災が発生したことで、日本では国内では水や食料・ガソリンなどを買い占めたり、多額の現金の持ち歩くようになったり、といった形で、震災不安が蔓延した。同時に発生した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故が、不安感を一層強める一因になっている。2011年6月現在、家族を連れての海外へのロングステイを計画する人が例年よりも際立って多いとされるが、これも震災不安および原発への不安の表れであるという。