新語時事用語辞典とは?

2011年7月7日木曜日

日本卸電力取引所

読み方:にっぽんおろしでんりょくとりひきじょ
英語:Japan Electric Power Exchange
英語:JEPX

現物の電気の取引きを仲介する卸電力取引所のこと。2003年に設立された。

日本卸電力取引所には、翌日に受渡する電気の取引きを行う「スポット市場」と、特定期間を通じて受渡する電気の取引きを行う「先渡定型市場」がある。また、参加者が自由に電気の取引に関する事項を掲示する「先渡掲示板市場」という掲示板が用意されている。

日本卸電力取引所は、「電気のマーケット」とも呼ばれ、東京電力や関西電力などの大手電力会社をはじめ、東京ガスや大阪ガスなどのガス会社、電源開発、新日鉄エンジニアリング、丸紅などの企業が市場に参加している。

関連サイト:
日本卸電力取引所

熱中症死

読み方:ねっちゅうしょうし

重度の熱中症になって亡くなること。

熱中症は、高温多湿の環境下に長時間したり激しい運動をしたりする中で身体が不調を来たす症状の総称。いわゆる熱射病や日射病、熱疲労、熱射病ななどが含まれ、直接の要因や具体的な症状は場合により異なる。

熱中症の重症度としては「I度」~「III度」の重症度が定義されている。III度が最も重症であり、重度の意識障害、身体的機能低下が見られる。早急に冷却や水分補給などを行わなければ、熱中症死に至る危険性も高い。

毎年夏季になると高齢者や児童をはじめ多くの人が熱中症にかかっており、毎年200人以上が熱中症死で死亡している。2007年には904人、2010年には1700人以上が熱中症によって死亡している。

自営線

読み方:じえいせん

特定規模電気事業者が電気を供給することを目的に敷設した線のこと。

自営線は、2000年に施行された改正電気事業法により敷設が可能になった。

なお、電力会社が電気を供給することを目的に敷設したものを「電線路」という。

流行発生注意報

読み方:りゅうこうはっせいちゅういほう

感染症の流行の可能性がある場合に、感染への注意を呼びかけるために発令される注意報。国立感染症研究所の情報提供によって都道府県などが発令する。

流行発生注意報は、「今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性がある」か、あるいは「流行が継続している(終息していない)可能性が疑われる」場合に発令される。過去の発生状況から感染症ごとに基準値を定め、保健所や都道府県レベルの発生状況から、注意報の発生が行われる。

なお、流行発生注意報よりも危険度が高い場合には、「流行発生警報」が発令される。

2011年7月には、乳幼児が感染する「手足口病」の感染例が日本各地で例年になく多く発生しており、鹿児島県などいくつかの自治体が流行発生注意報を発令している。

関連サイト:
警報・注意報システムとは - 国立感染症研究所・感染症情報センター ンフルエンザ流行レベルマップ

電気のマーケット

読み方:でんきのマーケット

電力の売買を行う市場のこと。

電気のマーケットでは、大手電力会社や電力事業者などの余剰電力の取り引きが行われている。

電気のマーケットの1つである日本卸電力取引所では、東京電力や関西電力などの大手電力会社をはじめ、東京ガスや大阪ガスなどのガス会社、電源開発、新日鉄エンジニアリング、丸紅などの企業が市場に参加している。

関連サイト:
一般社団法人日本卸電力取引所

流行発生警報

読み方:りゅうこうはっせいけいほう

感染症の大規模な流行の兆しがある、または流行している場合に発令される警報。

流行発生警報は国立感染症研究所の情報提供によって都道府県などが発令する。過去5年間の発生頻度から算出された基準値をもとに、1ヵ所で1週間に発生した感染例の数が基準値を超えた場合に、警報が発令される仕組みとなっている。

流行発生警報は、インフルエンザの他、手足口病や風疹、麻疹といった感染症に対して発令される。2011年7月には、乳幼児などが感染する「手足口病」の感染例が例年になく多く、鹿児島県などいくつかの自治体が流行発生を発令している。

関連サイト:
警報・注意報システムとは - 国立感染症研究所・感染症情報センター ンフルエンザ流行レベルマップ

埋蔵電力

読み方:まいぞうでんりょく
別名:剰余電力

電力会社の供給可能な電力量に含まない電力のこと。剰余電力ともいう。

鉄鋼業や化学工業など、多くの電力を消費する企業の中には自家発電設備を設置している場合がある。埋蔵電力は、この自家発電設備によって作られた電力のうち、剰余している電力を指す。埋蔵電力は、主に日本卸電力取引所などの「電気のマーケット」を通じて取引きされる。

なお、神流川発電所をはじめとする揚水発電所も埋蔵電力の1つとされる。ちなみに、東京電力管内における揚水発電所の発電能力は1日最大で1000万kWとされる。

関連サイト:
一般社団法人日本卸電力取引所

送電受託

読み方:そうでんじゅたく
別名:託送供給

自家発電により調達した電気を、電力会社の維持、運用する電力ネットワークを介して、他の企業まで届けること、あるいは、連系点まで届けること。

送電受託が行われるのは、日本卸電力取引所などの「電気のマーケット」で約定された電力を、売り手から買い手へ届ける場合などである。

ちなみに、東京電力では東日本大震災の影響で、2011年3月14日から5月31日までの間、送電受託を中止していた。

関連サイト:
一般社団法人日本卸電力取引所

ハードランディング

別名:硬着陸
英語:hard landing

航空機の着陸などにおいて、地面に激突する格好で着陸を行うこと。急降下または落下によって地面に衝突する着陸すること。「ソフトランディング」の対義語。

経済用語では、景気の変わり目において経済状態が急激に変化し、それに伴って様々な変化や影響が生じる様子を指す。