新語時事用語辞典とは?

2011年7月15日金曜日

器官原基法

読み方:きかんげんきほう

細胞操作を行って単一化細胞から臓器の基(原基)となる器官原基を構築する方法。東京理科大学の辻教授らが開発した。

器官原基法では「上皮細胞」と「間葉細胞」という細胞を採取し、立体的に構成し直して培養することで原基を作る。歯や髪を含む器官の再生用途に期待されている。

好適環境水

読み方:こうてきかんきょうすい

淡水魚と海水魚の両方を飼育できる特殊な水。淡水魚と海水魚を同じ水槽で飼育・養殖することができる。山理科大学の山本俊政准教授が開発した。

好適環境水は、淡水をベースに、海水魚の生息に関わるカリウムやナトリウム、微量の電解質などが加わることで、海水魚が生息できる環境となっている。低コストで生産できるため、内陸部で海水魚の養殖を行うことも可能となる。

2011年7月には山本准教授の研究チームが好適環境水を使用したトラフグの養殖に成功したことが発表された。トラフグは同月内に、岡山の卸売市場へ出荷される。

関連サイト:
好適環境水 トラフグ飼育日記

防疫支援隊

読み方:ぼうえきしえんたい
別名:ハエ駆除隊
別名:蝿駆除隊

東日本大震災により被災地で大量発生している「震災バエ」を一斉駆除するために臨時に編成された部隊。「ハエ駆除隊」の通称で呼ばれることが多い。

防疫支援隊は陸上自衛隊の隊員により、1部隊15人で編成される。ハエを媒介する疫病の蔓延などを防ぐ目的で、震災バエが大量発生している水産加工場跡地や水没しているガレキなどに一斉に殺虫剤を撒布する。

関連サイト:
大臣会見概要 平成23年7月15日 - 防衛省・自衛隊 報道資料

サイバー空間

読み方:サイバーくうかん
別名:サイバースペース
別名:電脳空間

コンピュータネットワーク上に構築された仮想的空間。物質的には存在しない情報空間。

コンピュータとインターネットの普及に伴い、社会の間にもサイバー空間の意義は次第に大きくなりつつある。2011年7月にはアメリカ国防総省がサイバー空間を陸・海・空・宇宙空間に並ぶ「戦場」(Operational Domain)と見なして扱うことを公式に表明した。

関連サイト:
DOD Releases First Strategy for Operating in Cyberspace