新語時事用語辞典とは?

2011年8月9日火曜日

セシウム腐葉土

読み方:セシウムふようど
別名:放射性腐葉土

東京電力福島第一原子力発電所の原発事故の影響で放射性物質に汚染された腐葉土の通称。

2011年8月に、ホームセンターで販売されている腐葉土から高濃度のセシウムが検出され、不安が広がっている。2011年7月に問題となった肉牛(セシウム汚染牛)のようにトレーサビリティシステムが確立されているわけではないため、出所がわからず、農林水産省は腐葉土農家に対して生産・使用しないよう呼びかけることとなった。

巨大な津波

読み方:きょだいなつなみ

マグニチュード8以上の地震による津波について形容する表現。2011年8月8日、津波警報に関する改善案の中間報告で公表された。

「巨大な津波」は、気象庁が発令する津波警報の改善案として提出されている案で、「東日本大震災では、津波の高さを過小評価して報じたために逃げ遅れた人が少なからずいた」という反省に基づいている。巨大地震による津波は、第1報ではあえて規模を明示せず、最大限の警戒を促そうという意図が含まれている。

なお、マグニチュード8よりも規模の小さい地震については、今後も予想される津波の高さを従来どおりに伝えるとされている。


ペットの熱中症

読み方:ペットのねっちゅうしょう

夏場の熱さによりペットが熱中症にかかること。

日本では毎年のように、夏になると多数の熱中症患者が出ている。2010年には1700人以上が熱中症死するなど、大きな問題となっている。ペットも例外ではなく、暑さによって熱中症にかかる危険性があり、最悪の場合は死ぬこともあるという。

小動物は地面に近いだけ輻射熱を浴びやすく、また汗をかかず、体の熱を逃がす方法や機能が限られている(呼吸や肉球など)ため、体を壊しやすいとされる。

ペットの熱中症を防ぐためには、むやみに炎天下に居させない、冷房の付いていない車内や家に閉じ込めない、いつでも水が飲める環境を用意する、といった点に注意することが必要であるという。

昨年来安値

読み方:さくねんらいやすね

株価が昨年の安値を抜いた時の株価のこと。為替相場や商品先物相場などでも用いられる。

昨年来安値は、1月から3月にかけて用いられることが多い。4月から12月にかけては、昨年来安値の代わりに年初来安値を用いることが多い。ちなみに年初来安値は、大発会から現在までの間で一番安い株価のことである。

なお、昨年来安値に対して、株価が昨年の高値を抜いた時の株価を昨年来高値という。

昨年来高値

読み方:さくねんらいたかね

株価が昨年の高値を抜いた時の株価のこと。為替相場や商品先物相場などでも用いられる。

昨年来高値は、1月から3月にかけて用いられることが多い。4月から12月にかけては、昨年来高値の代わりに年初来高値を用いることが多い。ちなみに年初来高値は、大発会から現在までの間で一番高い株価のことである。

なお、昨年来高値に対して、株価が昨年の安値を抜いた時の株価を昨年来安値という。

パリバ・ショック

別名:BNPパリバショック
英語:Paribas shock
英語:BNP Paribas shock

2007年8月に起きたフランス大手銀行のBNPパリバを発端とする金融ショックのこと。

パリバ・ショックの要因には、BNPパリバが傘下のミューチュアル・ファンド(サブプライムローン商品)の解約を凍結した際、投資家からの解約請求に応じなかったことが挙げられる。これにより、投資家のサブプライムローン商品への敬遠が進んだとされる。

パリバ・ショックは為替相場にも大きな影響を与え、短期間に米ドル円が約10円、ユーロ円が約15円下落したとされる。

関連サイト:
BNP PARIBAS - (英語)

ボラティリティー・インデックス

別名:ボラティリティ・インデックス
別名:恐怖指数
英語:Volatility Index
英語:VIX
英語:VOLATILITY S&P 500

S&P 500を対象としたオプション取引のボラティリティーをもとにした指数のこと。シカゴ・オプション取引所が公表している。

ボラティリティー・インデックスは、投資家の心理状態を示す値と言われることもある。ボラティリティー・インデックスが低ければ相場の先行き安心感を持っているとされ、高ければ先行き不安感を持っているとされる。

ボラティリティー・インデックスは、ニューヨーク市場における主要銘柄の株価の値動きを表したもので、値動きの静かな場合には20以下の数値であることが多い。

2008年9月のリーマン・ショックの時にはボラティリティー・インデックスが42まで上昇し、翌月の世界金融危機の時には89まで急上昇した。

ちなみに2011年8月8日、米債務上限問題などを発端として株価が下落し、ボラティリティー・インデックスは48まで上昇した。

関連サイト:
VIX - シカゴ・オプション取引所(英語)

トモダチ作戦

読み方:トモダチさくせん
英語:Operation Tomodachi

米国軍が、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生により実施した、被災地に向けての復興支援プロジェクト。特に米軍が震災発生直後に開始した作戦を指す。

2011年3月11日の地震発生の翌日から、米軍は陸軍・空軍・海軍の連携によって支援活動を開始。ヘリコプターを駆使して食料、水などの救援物資を被災地に送り届けたり、救助活動を行ったりといった活動により、連絡路が分断され被災地で孤立した罹災者を支援した。

東日本大震災では、日本の自衛隊、米軍、それ以外にも、オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、インド、 ニュージーランド、ロシア、そして台湾など、世界の多くの国々が、東北地方太平洋沖地震に関する日本への支援を表明し、被災地へ救助部隊を派遣している。

米軍による支援は4月をもって終了したが、その後、海外各国から個人として日本に渡り、被災地でボランティア活動を行って帰っていく有志が大勢おり、こちらも「トモダチ作戦」と呼ばれいる。

BSAT-3c

読み方:ビーサットスリーシー
別名:JCSAT-110R

株式会社放送衛星システムとスカパーJSAT株式会社が共同で運用する日本国内向けの放送衛星。BS(放送衛星)とCS(通信衛星)をそれぞれ独立したシステムとして搭載するハイブリッド型衛星である。

BSAT-3cは衛星メーカのロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が製造した人工衛星。設計寿命は15年と、従来の「BSAT」シリーズの放送衛星よりも長寿命となっている。

2011年8月7日に、仏領ギアナのギアナ・スペースセンターから「アリアン5ECA」によって打ち上げられ、軌道上への投入に成功した。

年初来高値

読み方:ねんしょらいたかね
英語:yearly high

大発会から現在までの間で一番高い株価のこと。為替相場や商品先物相場などでも用いられる。

年初来高値は、その年の4月から12月にかけて一番高い株価をつけた時に用いられることが多い。1月から3月にかけては昨年の高値と比較して、高ければ昨年来高値と表現することが多い。これは、比較する期間が短いと指標の意味合いが薄れるためとされる。

なお、年初来高値に対して、大発会から現在までの間で一番安い株価のことを年初来安値という。

年初来安値

読み方:ねんしょらいやすね
英語:yearly low

大発会から現在までの間で一番安い株価のこと。為替相場や商品先物相場などでも用いられる。

年初来安値は、その年の4月から12月にかけて一番安い株価をつけた時に用いられることが多い。1月から3月にかけては前年の安値と比較して、安ければ昨年来安値と表現することが多い。これは、比較する期間が短いと指標の意味合いが薄れるためとされる。

なお、年初来安値に対して、大発会から現在までの間で一番高い株価のことを年初来高値という。