新語時事用語辞典とは?

2011年8月11日木曜日

大文字保存会

読み方:だいもんじほぞんかい

京都の夏の風物詩である伝統行事「五山の送り火」のうち、「大文字」の保存・継承のため活動している団体。大文字がある京都市左京区の地域住民らによって運営されている。大文字山の送り火で焚かれる護摩木の手配、点火作業、平時の大文字山の手入れ、などの活動を行っている。

2011年夏に催される「五山の送り火」では、2011年3月に発生した「東日本大震災」で亡くなった人々の鎮魂の意味をこめて、大津波でほぼ壊滅状態に陥った岩手県の名勝「高田松原」の松を、薪に使用しようという計画が持ち上がっていた。ちなみに、五山の送り火は、元来、死者の霊をあの世に送るための火とされている。

7月以降、送り火に高田松原の松を薪に使う計画が報道され始めると、福島県で発生している東京電力福島第一原子力発電所の原発事故の報道に絡めて「松を燃やすと放射性物質が舞い上がるのではないか?」といったことを不安がる内容の問合せが、大文字保存会のもとに相次いで寄せられたという。大文字保存会では、事前に松の薪の線量チェックを行い、安全上問題ないことを確認しはしたが、不安が払拭されない事態を鑑みて薪の使用を中止することにした。

ところが、高田松原の薪を使用しないことを発表すると、今度は「風評被害以外の何ものでもない」「被災者の心情への配慮を欠く判断だ」といった趣旨の抗議が更に相次いで寄せられることとなった。

大文字山の送り火で使用されるはずだった高田松原の松の薪は、送り火への使用中止が発表された後、松原のあった陸前高田市で、お盆の迎え火として焚かれた。大文字保存会、ならびに「五山の送り火」の他の四山の各保存会も、後に被災地の松を薪として受け入れることを表明している。

下押し要因

読み方:したおしよういん

主に、株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場において、相場の下落する原因のこと。

下押し要因は、悪材料であることが多い。

日本の株式市場における下押し要因には、超円高や欧米株の下落などが挙げられる。

がれき処理法案

読み方:がれきしょりほうあん

2011年3月に発生した東日本大震災によるがれきの処理について、自治体の費用負担を軽減することを目的とした法律案のこと。

がれきの処理費用は、国がおよそ90%を補助しているとされるが、がれき処理法案では95%まで比率を上げることが盛り込まれている。また、比率を上げても資金の足りない自治体については、地方交付税を増額するなどして資金を補填することも盛り込まれている。

がれき処理法案は2011年8月11日、衆議院本会議で採決が行われ可決された。

主要3指数

読み方:しゅようさんしすう
別名:米国主要3指数
英語:three major U.S. stock indexes
英語:three major indexes

主に、アメリカ合衆国の代表的な株価指数のこと。

主要3指数には、ダウ平均株価、ナスダック総合指数、S&P 500の3つの指数が挙げられる。

ダウ平均株価は、アメリカ合衆国の通信社であるダウ・ジョーンズによって、主にニューヨーク証券取引所に上場している銘柄の株価から算出した指数である。

ナスダック総合指数は、アメリカ合衆国のNASDAQ(全米証券業協会)によって、NASDAQに上場している全銘柄の株価から算出した指数である。主要3指数の中でNASDAQに上場している銘柄のみの指数はナスダック総合指数だけである。

S&P 500は、アメリカ合衆国の信用格付け機関であるスタンダード・アンド・プアーズによって、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している代表的な500銘柄の株価から算出した指数である。

関連サイト:
ダウ・ジョーンズ - (英語)
NASDAQ - (英語)
スタンダード・アンド・プアーズ - (英語)

格下げ

読み方:かくさげ
別名:格付け格下げ
英語:demotion

信用格付け機関が公社債や証券、発行体などへの評価を下げること。

信用格付け機関では、公社債や証券、発行体などの信用度を「AAA」や「AA+」、「AA」、「AA-」などの記号で表している。格下げは、「AAA」から「AA+」へ、あるいは、「AA」から「AA-」へなどのような場合を指す。格下げ幅は1ノッチであることが多い。

格下げの要因としては、債務者の債権者に対する不適正な債務履行が挙げられる。債務不履行(デフォルト)は格下げの大きな要因とされる。

格下げの中でもソブリン債の格下げは、株式市場や為替市場などに大きく影響を及ぼすとされる。2011年8月、アメリカ合衆国のソブリン債が「AAAから「AA+」へ格下げされた。株式市場では、主要3指数は総じて下落し、為替市場では米ドルが売られた。

なお、信用格付け機関が公社債や証券、発行体などへの評価を上げることを格上げという。

格上げ

読み方:かくあげ
別名:格付け格上げ
英語:upgrade

信用格付け機関が公社債や証券、発行体などへの評価を上げること。

信用格付け機関では、公社債や証券、発行体などの信用度を「AAA」や「AA+」、「AA」、「AA-」などの記号で表している。格上げは、「AA+」から「AAA」へ、あるいは、「AA-」から「AA」へなどのような場合を指す。格上げ幅は1ノッチであることが多い。

格上げの要因としては、債務者の債権者に対する適正な債務履行が挙げられる。

格上げの中でもソブリン債の格上げは、株式市場や為替市場などに大きく影響を及ぼすとされる。

なお、信用格付け機関が公社債や証券、発行体などへの評価を上げることを格上げという。