新語時事用語辞典とは?

2011年8月17日水曜日

高濃度汚泥

読み方:こうのうどおでい

放射性物質を微量に含んだ汚泥を指す「放射性汚泥」のうち、特に高濃度の放射線量を含んでいる汚泥の通称。焼却・埋め立て処理をせずにコンクリートなどで遮蔽・保管するよう指示されている、線量10万ベクレルを超える放射性汚泥を指すことが多い。

放射性汚泥は、福島第1原発で原発事故が発生して以降、5月初旬頃から福島県福島市などの汚水処理施設などで問題視されていた。2011年8月17日現在、原発から100キロメートル以上離れた福島県会津若松市で18万ベクレルに上る高濃度汚泥が見つかり、原因究明と対応が急がれている。

長期失業者

読み方:ちょうきしつぎょうしゃ

失業者のうち、離職後に1年以上の長期にわたって失業状態にある失業者のこと。長期間失業している人。

2011年8月現在、日本では、長期失業者への支援として民間の職業紹介事業者を通じて就職支援サービスを受けたり、生活費の貸付けなどを受けたりすることができる。

関連サイト:
長期化する失業 - 厚生労働省「平成14年版労働経済の分析」
長期失業者支援事業 - 厚生労働省

救急搬送人員

読み方:きゅうきゅうはんそうじんいん
別名:救急搬送人員数
別名:救急搬送人数

救急搬送によって医療施設へ搬送された人。いわゆる「救急車で運ばれた人」のこと。または、その人数を示す語。

例年、夏の「熱中症患者」の増加が問題となっているが、その増加の度合いを示す具体的な数値としては、熱中症による救急搬送人員(熱中症搬送)、または熱中症を死因とする死亡者(熱中症死)の数などが主に参照される。東京消防庁によれば、2011年7月の日本全国における、熱中症による救急搬送人員は延べ17963人に上り、前年よりも200人多く、一昨年の2009年に比べると実に3倍以上に上っている。

関連サイト:
平成23年7月の熱中症による救急搬送の状況(平成23年8月10日) - 消防庁

震災自殺

読み方:しんさいじさつ

震災の発生、ならびに震災に直接に原因する困難や喪失を苦にして自殺すること。家や財産を失った、家族を失った、職を失って将来を悲観した、などといった喪失感や絶望感などにより、思い詰めて自殺に至るケースが多いとされる。

2011年3月に発生した東日本大震災でも多数の震災自殺者が出ているとされている。また、震災に併発した東京電力福島第一原子力発電所の原発事故でも、酪農家の男性が自殺するなど、原発に起因する自殺例が複数例生じている。

放射性物質調査

読み方:ほうしゃせいぶっしつちょうさ

原発事故などを受けて、周辺の環境や施設、農産品などに放射性物質が飛散・付着していないかどうかを調査すること。線量計を使用して放射線量を測定し、放射性物質に汚染されているかどうか、どの程度汚染されているのか、などを調査する。