新語時事用語辞典とは?

2011年9月26日月曜日

ワンガリ・マータイ

別名:Wangari Maathai

ケニア出身の環境保護活動家、生物学博士。元・ケニア副環境相、国連平和大使。ノーベル平和賞受賞者。

植林活動を通じて環境保全と女性の社会参加を促す「グリーンベルト運動」や、「Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)」を一つの概念として捉えた「3R」、および、3RにRespect(自然への畏敬)を含めたメッセージとしての「MOTTAINAI」を世界に向けて発信するキャンペーンなどを展開した。

2004年に環境分野の活動家として初めて、アフリカ出身の女性としても初めて、ノーベル平和賞を受賞した。

2011年9月に子宮がんのため死去した。享年71歳だった。

関連サイト:
MOTTAINAI もったいないプロジェクト
The Nobel Peace Prize 2004 - Wangari Maathai(英語)

グリーンベルト運動

読み方:グリーンベルトうんどう

元・ケニア副環境相でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイが始めた植林活動。植樹を通じて、環境保護および女性の社会参加を推進しようとするもの。

グリーンベルト運動は1977年にスタートした。砂漠化が進む地域への植樹に貧困層の女性を動員、植樹活動を通じて知識や技術、賃金をもたらし、女性の社会参加を促進した。後にグリーンベルト運動はケニア国内だけでなくアフリカ全体に広がり、2011年現在、グリーンベルト運動への参加者は10万人におよび、計4000万本もの樹木が植えられたとされる。

関連サイト:
グリーンベルト運動とは - MOTTAINAIプロジェクト

リスクマネー

英語:risk money

ハイリスク・ハイリターンの商品に投入する資金のこと。

リスクマネーの対象となる市場は、株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場、ハイイールド債を扱う一部の債券市場などが挙げられる。

一般的にリスクマネーが市場へ流入すると相場は上昇することが多い。一方、リスクマネーが市場から流出すると相場は下降することが多い。

最大野党

読み方:さいだいやとう

政党政治において、政権のない政党のうち最大の議席を保有する政党のこと。

2011年9月現在、日本における最大野党は自由民主党である。また、アメリカ合衆国における最大野党は共和党である。

一般的に最大野党の議席は、与党の議席を上回ることはないが、選挙次第でまれに上回ることがある。

模擬投票

読み方:もぎとうひょう

主にアメリカ合衆国の大統領選挙に向けた野党内での選挙のこと。なお、2011年9月現在の最大野党は共和党である。

模擬投票は主にアメリカ合衆国の各州で行われる。

模擬投票の結果、得票数の多い人、あるいは、支持率の高い人が野党側の大統領候補になる場合が多い。

2011年9月現在、共和党では2012年のアメリカ合衆国大統領選挙に向けて、各州で模擬投票が行われている。主な候補者は、リック・ペリーテキサス州知事、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事などである。

嫌疑なし

読み方:けんぎなし

検察官が被疑者を起訴しないで事件を終わらせること。不起訴処分の1つ。

「嫌疑なし」は、検察官が被疑者の嫌疑がないとと判断した場合に行われることが多い。

「嫌疑なし」の処分では、勾留されている被疑者は釈放される。

ちなみに、不起訴処分には「嫌疑なし」の他に、「嫌疑不十分」、「起訴猶予」などが挙げられる。なお、「処分保留」は不起訴処分とは異なる。

証拠請求

読み方:しょうこせいきゅう

裁判において、検察側、あるいは、弁護側の主張を証明するもののこと。

証拠請求は、裁判官、検察官、弁護人の3者による公判前整理手続において採否が決定される。公判前整理手続後の証拠請求は制限される。

証拠請求には、物的証拠をはじめ、専門家による科学的な証明、証人尋問などが挙げられる。

証拠請求は、裁判官の判決理由の1つとして採用されることが多い。

浜岡原発の永久停止決議

読み方:はまおかげんぱつのえいきゅうていしけつぎ
別名:浜岡原発永久停止決議

静岡県御前崎市に立地する中部電力浜岡原子力発電所における運転継続の是非について、議会が「永久停止すべき」との見解で可決すること。

浜岡原発から10キロメートル圏内にある静岡県牧之原市の市議会が、2011年9月26日に開かれた議会で、浜岡原発の永久停止を決議した。なお、浜岡原発は2011年8月に政府の要請を受けて全炉が運転停止中である。

浜岡原発は、近く発生が予測されている「東海地震」の想定震源域のただ中に位置している。敷地内には「H断層系」と呼ばれる断層もあり、事前調査で安全と評価されているものの、懸念材料となっている。牧之原市議会は、「浜岡原発は確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り永久停止にすべき」との見解を明らかにした。

なお、浜岡原発から10キロメートル県内にあり、中部電力と安全協定を結んでいる自治体は、牧之原市と、施設が立地する御前崎市を含めて、計4市ある。