新語時事用語辞典とは?

2011年9月30日金曜日

南沙諸島

読み方:なんさしょとう
別名:チュオンサ諸島
別名:スプラトリー諸島
別名:新南群島
英語:Spratly Islands

南シナ海の中ほどに100ほど点在する諸島。ASEAN諸国や中国などが領有権を主張して対立しており、「南シナ海問題」と呼ばれる外交上の問題に発展している。

南沙諸島は、北に中国、西にベトナム、東にフィリピン、南にはマレーシアがあり、どの国からもおおよそ同程度離れている。島そのものの居住地としての魅力は低いが、周辺海域に膨大な量の石油・天然ガスといった資源が埋蔵されていると見られている。そのため、各国が自国の領土であることを主張している。

雇用助成金

読み方:こようじょせいきん

安定した雇用のために、国が事業主へ給付するお金のこと。

雇用助成金は、支給の対象により名称が異なる。例えば、雇用の維持を対象にしたものには雇用調整助成金や定年引上げ等奨励金などが挙げられる。その他の雇用助成金としては、再就職支援を対象にした労働移動支援助成金、新たな雇入れを対象にした特定求職者雇用開発助成金や地域雇用開発助成金、能力開発を対象にしたキャリア形成促進助成金などが挙げられる。

事業主の方への給付金のご案内 - 厚生労働省

東アジア海洋フォーラム

読み方:ひがしアジアかいようフォーラム

日本が提案している、東アジアの海上安全保障について協議するための会合。南沙諸島(スプラトリー諸島)問題を抱える南シナ海や、尖閣諸島の問題を抱える東シナ海などにおける安全の確保について協議する場を設けようというもの。

2011年9月に読売新聞が伝えたところによると、日本政府は2011年11月に開催される東アジア首脳会議(EAS)で、参加国であるASEAN諸国、中国、韓国、インドなどへフォーラム設立を呼びかける方針を固めたという。

この報道を受けて、中国の「人民日報」は、日本の東アジア海洋フォーラム設立の動きは「外交上大人気ない行為」とする見解を掲載している。

関連サイト:
日本が「東アジア海洋フォーラム」新設を提唱 - 専門家:完全に突飛な考え - 人民網日本語版

控訴審判決

読み方:こうそしんはんけつ

控訴裁判所における判決のこと。

控訴審判決は、原告側、あるいは、被告側にとって、2度目の判決となる。ちなみに1度目の判決は一審判決という。

控訴審判決は、一審判決と同じ判決になることもあれば、まったく逆の判決になることもある。

なお、控訴審は、刑事訴訟の場合は通常、高等裁判所が担当する。また、民事訴訟においては、地方裁判所、あるいは、高等裁判所が担当する。

ちなみに、控訴審判決に不服がある場合には上告することができる。

沖縄密約

読み方:おきなわみつやく

1972年の沖縄返還をめぐって、日米間でひそかに交わされた約束のこと。

沖縄密約は、アメリカ合衆国の機密解除した文書によりその内容が明らかになった。また日本政府は、2010年に初めて沖縄密約があったことを認めているが、日本にはその文書はない、としている。

なお、元記者の国に対する沖縄密約の文書開示を求めた裁判(控訴審判決)において、2011年9月29日、東京高等裁判所は国の文書を保有している証拠はないとし、元記者の請求を退けた。ちなみに一審判決では、密約の存在と国の文書の保有を認定し、全面開示の判決が下されていた。

益出し一巡

読み方:えきだしいちじゅん

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場、商品先物市場などで取引している投資家の、利益確定のための手仕舞いが一通り済んだ状態のこと。

通常、益出しの際には相場は下がることが多い。また、益出し一巡すると相場は下げ止まることが多い。

為替介入枠

読み方:かわせかいにゅうわく

その国の政府が、為替市場へ介入する際に用いることのできる限度額のこと。

日本においては、政府、および、日本銀行(日銀)が為替市場へ介入する際には、外国為替資金証券を発行して資金調達するとされる。

2011年9月30日、安住淳・財務相は、外国為替資金証券の発行限度額を従来の150兆円から165兆円に引き上げるとする方針を明らかにした。これは、為替介入枠の15兆円の増加である。一部では、為替介入枠の増加は超円高へのけん制であるとする向きがある。

津波観測計

読み方:つなみかんそくけい

津波の規模や潮位を観測するための装置のこと。超音波を使用して海面の高さを観測するもの。

津波観測計は海面の上方から海面に向けて超音波を発し、反射波が返ってくる速度によって海面の位置を計測する。水面の高さが超音波の発信機を超える巨大津波は計測できないため、「巨大津波観測計」と呼ばれる装置が併設される。

巨大津波観測計は、水圧センサーを用いて、津波が到来した際の水圧を測り、その値をもとに津波の高さを計算する。巨大津波観測計は内陸に設置されることも多い。

気象庁は、日本全国の海岸70数ヵ所に、津波観測計・巨大津波計を設置し、潮位や津波の状況把握などに利用している。

巨大津波観測計

読み方:きょだいつなみかんそくけい

津波の規模などを観測するための装置。水圧センサーを用いて、水圧から津波の高さを計算する。

巨大津波観測計は「津波観測計」とセットで設置される。津波観測計は、海面の上方から海面へと超音波を発することで、反射速度による海面との距離を計測、潮位や波の高さを計測している。津波観測計は、測定できる水面の高さに限度があるため、一定以上の規模を持つ巨大津波に対しては、巨大津波観測計による計測が行われる。

巨大津波観測計は津波観測計と同じ位置に設置される場合もあるが、岸壁を突破して内陸に押し寄せてきた津波を計測するため、陸地に設置される場合もある。

気象庁は、日本全国の海岸70数ヵ所に、津波観測計・巨大津波計を設置している。

香港上海銀行

読み方:ほんこんしゃんはいぎんこう
別名:香港上海滙豐銀行有限公司
別名:香港上海匯豊銀行
英語:Hongkong and Shanghai Banking Corporation Ltd.
英語:HSBC

香港に本社を置く、HSBCグループの銀行。イギリスのロンドンにあるHSBCホールディングスを持株会社とする。中国銀行、スタンダードチャータード銀行と並ぶ、「香港ドル」の発行機関。主に投資銀行、プライベートバンキングなどの業務を取り扱っている。

2007年から2009年にかけて、英国誌「The Banker」が選出する「世界で最もブランド価値が高い銀行」に選ばれている。

関連サイト:
HSBC Japan