新語時事用語辞典とは?

2011年10月4日火曜日

放射線障害防止法違反

読み方:ほうしゃせんしょうがいぼうしほういはん
別名:障防法違反

「放射線障害防止法」(放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律)に違反すること。具体的には、法令上、規制対象となっている放射線量の放射性同位元素、ならびにその発生装置などを、届出なく使用・販売・賃貸・廃棄すること。

規定値以上の放射線量をもつ放射性同位体を扱う場合には、文部科学大臣へ届け出る必要がある。無許可でこれを行った場合には、3年以下の懲役と100万円以下の罰金のいずれか、または両方が課せられる。

関連サイト:
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律 - e-Gov
放射線障害防止法 - ATOMICA

レアアース代替技術

読み方:レアアースだいたいぎじゅつ

レアアースを加えて性能を向上させた材料と遜色ない性能を、レアアースを使用することなく実現する技術。

レアアースは、他の金属材料などに加えることでその性能を向上させる特徴がある。ハイテク産業ではレアアースは必要不可欠な材料とされてきた。レアアースの主要な産出国は中国で、ほぼ市場を独占しているが、近年になって中国がレアアースの国外輸出を規制し始め、価格が高騰している。このため、日本や米国などのレアアース消費国では、レアアース代替技術の開発をはじめとする「脱レアアース」が喫緊の課題として浮上している。

2011年10月現在、日本では、酸化ジルコニウムを使用した研磨剤、酸化鉄を用いた永久磁石といった、安価でありふれた材料により、レアアース代替技術の実現が検討されている。

脱レアアース

読み方:だつレアアース

レアアースを使用しないこと。レアアースと遜色のない代替材料を用いるなどの手段により、レアアースに依存している状況から脱すること。

レアアースは、磁石や触媒などの材料に微量加えることで、材料の性質を大きく向上させる性質を持っている。超強力な永久磁石や、青色の蛍光灯など、ハイテク産業で重要な役割を持つ部品の製造にレアアースが用いられている。

レアアースの資源そのものは世界中に存在するが、1980年代に中国が市場に参入して以来、大量に、安価に販売される中国産レアアースに太刀打ちできず、他国が市場から撤退している。2000年代半ば以降は、中国がレアアースの海外への供給を規制したことなどにより、レアアースの価格は高止まりを続けている。

2011年10月4日現在、日本と米国、欧州は、レアアースの安定供給の確保、レアアース代替技術の開発などに関して協議する合同会議を開催している。

円安ユーロ高

読み方:えんやすユーロだか

外国為替証拠金取引(FX)相場において、ユーロ/円(EUR/JPY)の通貨ペアが買われている状態のこと。円安ユーロ高では、ユーロの価値が上がり、円の価値が下がる。

円安ユーロ高は、買い圧力が売り圧力よりも強い場合に生じる。

円安ユーロ高になる要因には、ユーロ圏の経済良化や政策金利の引き上げなどが挙げられる。また、日本の経済悪化や政策金利の引き下げなども円安ユーロ高の要因とされる。

なお、ユーロ/円(EUR/JPY)の通貨ペアが売られている状態のことを「円高ユーロ安」という。

円高ユーロ安

読み方:えんだかユーロやす

外国為替証拠金取引(FX)相場において、ユーロ/円(EUR/JPY)の通貨ペアが売られている状態のこと。円高ユーロ安では、ユーロの価値が下がり、円の価値が上がる。

円高ユーロ安は、売り圧力が買い圧力よりも強い場合に生じる。

円高ユーロ安になる要因には、ユーロ圏の経済悪化や政策金利の引き下げなどが挙げられる。また、日本の経済良化や政策金利の引き上げなども円高ユーロ安の要因とされる。

2011年10月現在、ギリシャ債務不履行の問題をはじめ、欧州各国のソブリン債格下げなどによる欧州金融危機により、円高ユーロ安の状態が続いているとされる。

なお、ユーロ/円(EUR/JPY)の通貨ペアが買われている状態のことを「円安ユーロ高」という。

セグウェイ

別名:セグウェイ・パーソナルトランスポーター
英語:Segway
英語:Segway Personal Transporter

並行に配置された1対の車輪の間に乗り、重心の移動のみで発進・停止・方向転換などの操作を行う乗り物。電気エネルギーで駆動する。1人乗り。

セグウェイは、マイクロコンピュータや多数のセンサーなどにより姿勢を制御しており、バランスを保ちながら運転者の体重移動を操作に反映させている。最高速度は時速20キロメートル程度。左右のタイヤは独立して制御されているため、回転半径の小さい方向転換が可能となっている。

セグウェイは2000年頃に米国で登場し、注目を集めつつ普及していった。最近では警備員などが巡回用の乗り物として使用するなどの例も珍しくない。

日本では、道路交通法上、セグウェイで公道を走ることはできないが、一部では法改正を推進したり、場所を限定して実験的導入を進めているところもある。なお、セグウェイは「電動スクーター」と呼ばれる場合もあれば、「搭乗型ロボット」と形容される場合もある。

関連サイト:
セグウェイジャパン

専任閣僚

読み方:せんにんかくりょう

他の閣僚と兼務しない閣僚のこと。

日本において、閣僚の数は内閣法により14人以内と規定されている。ただし、特別に必要がある場合には17人以内とすることができるとされる。

2011年10月、日本政府は2012年の設置を予定している復興庁について、専任閣僚を置く意向を示している。2011年10月現在の野田佳彦・内閣の閣僚数はすでに17名であるため、専任閣僚を置く場合には閣僚を入れ替えするか、現在の閣僚の兼務を増やすことなどが必要になる。

2011年10月現在、野田佳彦・内閣における専任閣僚には、平岡秀夫・法務大臣、玄葉光一郎・外務大臣、安住淳・財務大臣などが挙げられる。また、他の閣僚と兼務している閣僚には、総務大臣兼内閣府特命担当大臣の川端達夫、経済産業大臣兼内閣府特命担当大臣の枝野幸男などが挙げられる。

関連サイト:
内閣法
野田内閣 閣僚名簿 - 首相官邸

総量規制

読み方:そうりょうきせい

貸金業法においては主に、貸金業者の顧客に対する貸し付け額の制限のこと。

貸金業法では、総量規制により貸金業者は顧客に対して年収の3分の1を超える貸し付けが禁止されている。

貸金業者は、総量規制をはじめグレーゾーン金利の撤廃といった相次ぐ規制強化により業績が悪化しているとされる。一方、一部の貸金業者では貸金業から銀行業へ事業を替えて、銀行法に基づいて事業を行っているところもある。銀行法では、貸金業法にあるような総量規制や、無収入の主婦などへの貸し付け規制がないとされる。

関連サイト:
貸金業法
銀行法

復興局

読み方:ふっこうきょく

政府が大きな災害や戦争などの後に、復興を目的として設立する機関のこと。

2011年10月現在、日本政府は東日本大震災を受けて、2012年の復興庁の設置に併せて復興局の設置を予定している。

復興局では、復興特別区域の認定をはじめ、復興交付金の配分や復興計画への助言などを行うとされる。

復興局は、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の3県に設置される予定である。また、3県の沿岸部には復興局の支所も設置される予定である。

搭乗型ロボット

読み方:とうじょうがたロボット
別名:搭乗型ロボ

人が乗り込んで操作するタイプのロボット。ロボットの上部、または内部に操縦席がある。

「機動戦士ガンダム」をはじめとする、いわゆるロボットアニメの世界では、よく登場するタイプのロボットである。現実世界では、産業用機械などに搭乗型ロボットと言えるマシンがいくつか存在する。

米国などで普及しつつある二輪車「セグウェイ」は、マイクロコンピュータによる高度な姿勢制御機能を搭載しており、「搭乗型ロボット」と呼ばれる。日本では道路交通法上、公道での走行ができないが、つくば市などでさまざまな利用実験が進められている。