新語時事用語辞典とは?

2011年12月15日木曜日

訂正報告書

読み方:ていせいほうこくしょ

すでに提出した有価証券報告書等に、訂正箇所が見つかった場合に提出する書類のこと。内閣総理大臣に提出する。

訂正報告書は、金融商品取引法により規定されている。

訂正報告書は、記載すべき重要な事項の変更があった時や記載すべき重要な事項の事実が発生した時などに提出しなければならない。

また、有価証券報告書等の提出時には記載できなかったものが、記載できる状態になった場合にも、訂正報告書を提出しなければならない。

ちなみに、内閣総理大臣は、有価証券報告書等の提出者に対して、記載すべき重要な事項の記載が不十分だったりした場合には、訂正報告書の提出を命じることができる。

関連サイト:
金融商品取引法

ビール系飲料

読み方:ビールけいいんりょう

アルコール飲料のうち、ビール、発泡酒、第3のビールを総称した呼び名。ビール業界の大手がそれぞれ製造・販売している。

ビールは麦芽を主な原料としている。発泡酒はビールよりも麦芽の使用割合が少ない。第3のビールは麦芽以外の穀物が原料に使用されている。

ビール業界の大手メーカーであるアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーは、2000年代にビール系飲料が登場して以降、ビールだけでなく、発泡酒、第3のビールも含めたラインアップを展開しており、総合的なシェア争いを繰り広げている。

ライツイシュー

別名:新株予約権無償割当
別名:新株予約権無償割当て
別名:新株予約権無償割り当て
別名:ライツオファリング
別名:rights offering
英語:rights issue

企業が増資を目的として、株主に対して新株予約権を無償で割り当てること。企業の増資手段の1つ。

ライツイシューでは、株主は時価よりも安い価格で新株が購入できるという特徴がある。

ライツイシューにより割り当てを受けた株主は、新株予約権の権利を行使することで手持ちの株式を増やすことができる。また、権利を行使しない場合は、証券会社などへ権利を売却することもできる。

金融庁は2011年1月、「開示制度ワーキング・グループ」を設置してライツイシューの制度整備を行うことを発表している。

ちなみに、企業の増資手段には、ライツイシューの他に、第三者割当増資や公募増資などが挙げられる。

関連サイト:
「金融庁・開示制度ワーキング・グループ報告」~ 新株予約権無償割当てによる増資(いわゆる「ライツ・オファリング」)に係る制度整備について ~ - 金融庁

プライベート・エクイティファンド

別名:PEファンド
英語:Private Equity Fund
英語:PE Fund

企業に投資をして、企業価値を高めた後に売却し利益を得ることを目的とした投資ファンドのこと。

プライベート・エクイティファンドは、株式を公開していない、あるいは、上場していない企業を投資対象とすることが多い。なお、プライベート・エクイティファンドの一部には、事業再生中の企業を対象としているものもある。

日本におけるプライベート・エクイティファンドは、2000年以降に、日本政府の企業再生の促進に向けた政策による「企業再生ファンド」や「不良債権の買取ファンド」などにより成長した経緯がある。

ちなみに、経済産業省のまとめた報告書「我が国経済の活性化を担うファンドの有効活用に向けた事業環境整備に向けた基礎調査」によれば、プライベート・エクイティファンドの市場は、2008年のリーマンショック以降、縮小傾向にあるとされる。

関連サイト:
我が国経済の活性化を担うファンドの有効活用に向けた事業環境整備に向けた基礎調査 - 経済産業省(PDF)

復興祈念ポスト

読み方:ふっこうきねんポスト

2011年3月11日に発生した東日本大震災の復興を祈念して設置された郵便ポストのこと。

復興祈念ポストは2011年12月15日、岩手県陸前高田市の竹駒郵便局に設置された。

復興祈念ポストは岩手県の伝統工芸品である南部鉄器で作られている。

復興祈念ポストの側面には、大津波に耐えた「奇跡の一本松」や宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の全文が刻まれている。

関連サイト:
竹駒郵便局

上場維持基準

読み方:じょうじょういじきじゅん

証券取引所に上場している企業の上場を維持するための条件のこと。

上場維持基準は、各証券取引所が定めている上場廃止基準に抵触しないことが条件である。

ちなみに、東京証券取引所(東証)の1部、2部の上場廃止基準には、株主数が400人未満であること、流通株式数(浮動株式数)が2000単位未満であること、流通株式時価総額(浮動株時価総額)が5億円未満であることなどが規定されている。よって、上場維持基準は、株主数が400人以上であること、流通株式数が2000単位以上であること、流通株式時価総額が5億円以上であることなどである。

関連サイト:
上場廃止基準概要 (一部・二部) - 東京証券取引所
上場廃止基準概要(大証一・二部) - 大阪証券取引所

医療ツーリズム

読み方:いりょうツーリズム
別名:医療観光
別名:メディカルツーリズム

医療サービスを受けることを主な目的として、海外・外国に訪れること。あるいは、医療サービスを売りに外国患者を呼び込むこと。

医療ツーリズムは、主に、自国または居住地近辺では受けることのできない医療サービスが外国などで提供可能である場合に選択される。例えば、より高度な医療技術を持つ機関で手術を受けたり、自国の法では認められていない施術を受けたり、といったことが、医療ツーリズムによって実現されることがある。

日本でも、高度な医療技術と観光資源をアピールするなどして、外国人を呼び込む医療ツーリズムの取り組みを推進している。

アユモドキ

どじょうの仲間。外見がアユに似ている。河川の水底や用水路などに生息している。天然記念物、および希少野生動植物種に指定されている。

アユモドキの生息地は開発事業などの影響などによって減少しており、国内ではすでに京都・岡山などの一部地域でしか確認されなくなっているとされる。

岡山県では人工孵化および飼育による個体数の増加に取り組んでいる。

F-35

別名:F-35 ライトニング II
別名:F-35 ライトニング 2
英語:F-35 Lightning II

米国ロッキード・マーティンが製造するジェット戦闘機。ステルス性を備えた「第5世代ジェット戦闘機」の一つ。2011年12月14日に政務3役会議が開かれ、日本の航空自衛隊が導入を検討している次期戦闘機(FX)として採用されることが内定した。

F-35と共に次期戦闘機の導入計画で候補に挙がっている戦闘機として、マクドネル・ダグラスの「F/A-18E/F スーパーホーネット」、欧州の数カ国が共同で開発した「ユーロファイター タイフーン」があった。F-35が選ばれた主な理由としては、高度なステルス性能などがあるとされる。

次期戦闘機

読み方:じきせんとうき
別名:次期主力戦闘機
英語:Fighter eXperimental
英語:F-X

航空自衛隊が導入を検討している主力戦闘機の通称。

「次期戦闘機」の呼び名は計画時点における便宜的な呼び名であり、具体的な機種を特定するものではない。また、時期によって指す対象が異なる。例えば、2011年時点での主力戦闘機である「F-15」は第3次の次期戦闘機導入計画によって検討された、当時の「次期戦闘機」であったと言える。

2011年9月現在、第2次の主力戦闘機であり、老朽化に伴い退役が進められている「F-4」を代替する、第4次の次期戦闘機導入計画が進められている。9月26日に、各国の航空機メーカーから機体の性能・価格などをまとめた「提案書」の提出が締め切られ、候補が出揃った。

第4次次期戦闘機導入計画の候補となったのは、米国ロッキード・マーティンの「F-35 ライトニング II」、米国マクドネル・ダグラスの「F/A-18E/F スーパーホーネット」、英伊独西の欧州4ヵ国が共同開発した「ユーロファイター タイフーン」の3機種である。

2011年12月14日、政務3役会議が開かれ、「F-35」を次期戦闘機に採用することが内定した。