新語時事用語辞典とは?

2011年12月19日月曜日

ゼロワン地域

読み方:ゼロワンちいき
別名:弁護士ゼロワン地域

地方裁判所の支部が管轄する地域区分内に、法律事務所などを置く弁護士の数が、1名しかいない、あるいは全くいない地域。

日本国内には地方裁判所およびその支部が203ある。その中で弁護士の数は偏りが多く、地方では弁護士の数は3名未満の地域が多く、いわゆる司法サービスの地域格差が生じ問題となっていた。

ゼロワン地域の問題に関しては、1999年に発足した「司法制度改革審議会」の提言により、2000年代から改善の動きが進められている。

2003年の時点では全国100ヵ所以上が弁護士3名以下、うち60ヵ所以上は1名以下(ゼロワン地域)となっていたが、2011年12月に北海道紋別市で新しく弁護士事務所が設置されたことにより、203の区域からは少なくともゼロワン地域はなくなった。

ウォッチコンディション

別名:ウォッチコン
別名:北朝鮮情報監視態勢
別名:WATCHCON
英語:Watch Condition

米軍と韓国軍による、北朝鮮の軍事的な動きを追跡する情報監視態勢のこと。

ウォッチコンディションは、5段階に分かれており、平時は3段階に設定されている。そして、危機的状況になると、2段階、1段階と引き上げられていく。

ウォッチコンディションは、過去には2006年10月の北朝鮮による核実験や、2010年11月の北朝鮮による韓国延坪島への砲撃などにより3段階から2段階へ引き上げられている。

ウォッチコンディションが3段階から2段階へ引き上げられるのは、著しい危険の兆候が見られた場合で、米軍と韓国軍は、自動的に連合危機管理態勢に入ることになっている。

世界10大ニュース

読み方:せかいじゅうだいニュース

その年に起こった世界中の出来事・ニュースのうち、最も重大なものから上位10件をまとめたもの。

世界10大ニュースは、毎年末に1年の出来事を振り返る企画として行われる。さまざまな報道機関が発表するが、米国AP通信が発表している世界10大ニュースが最も知られている。

2011年12月にAP通信が発表した、2011年の世界10大ニュースは、1位に「ビンラディン容疑者殺害」、2位に「東日本大震災および福島第一原子力発電所の原発事故」、3位に「アラブの春」、4位に「欧州金融危機」という内容となった。

関連サイト:
The Associated Press(英語)

有事のドル売り

読み方:ゆうじのドルうり

大事件が起きた際には米ドル通貨を売るとよいという格言。

「有事のドル売り」の有事とは、戦争や内紛、テロ、経済危機、自然災害などの事件を指す。「有事のドル売り」は、このような事件が起きた時は、流動性の高い米ドルを売っておくとよいという経験則である。

「有事のドル売り」により、円通貨は円高になる。

「有事のドル売り」は、過去には2001年のアメリカ同時多発テロ事件、2003年の米軍によるイラク空爆などで起きている。

一方、1991年の湾岸戦争、2011年の金正日・総書記の死去の時はドルが買われた。これを「有事のドル買い」と呼ぶ。

鳩山イニシアティブ

別名:鳩山イニシアチブ
別名:鳩山公約
英語:Hatoyama initiative

2009年9月に開催された国連気候変動首脳会合(国連気候変動サミット)において、鳩山由紀夫・第93代内閣総理大臣が提唱した、温暖化ガスの排出量削減に関する提案。

鳩山イニシアティブの主な内容は、先進国が中心となり途上国への資金援助、技術的協力を行い、排出量削減のルールや体制づくりを推進することと言える。2009年12月には、2012年まで3年間で計1兆7500億円を日本から出資することを約束している。

また、鳩山由紀夫は、COP15(第15回・気候変動枠組条約締約国会議)においては、温暖化ガスの排出量を2020年までに1990年との比較で25%削減することを目指す、と日本として表明した。

有事のドル買い

読み方:ゆうじのドルがい

大事件が起きた際には米ドル通貨を買うとよいという格言。

「有事のドル買い」の有事とは、戦争や内紛、テロ、経済危機、自然災害などの事件を指す。「有事のドル買い」は、このような事件が起きた時は、流動性の高い米ドルを買っておくとよいという経験則である。

「有事のドル買い」により、円通貨は円安になる。

「有事のドル買い」は、過去には1991年の湾岸戦争、2011年の金正日・総書記の死去などで起きている。

一方、2001年のアメリカ同時多発テロ事件、2003年の米軍によるイラク空爆の時はドルが売られた。これを「有事のドル売り」と呼ぶ。

個別物色

読み方:こべつぶっしょく

株式市場や外国為替証拠金取引(FX)市場、商品先物市場などにおいて、個々の投資家の判断によって銘柄を物色すること。

個別物色は、大きな経済指標の発表前や、餅つき相場のような閑散相場などの、相場の見通しが立たない場合に行われることが多い。

市場では通常、何らかの材料をきっかけに、投資家が関連銘柄を売ったり買ったりする。例えば、円高になれば内需関連株が買われ、円安になれば輸出関連株が買われたりする。このように、材料の出現によって市場のトレンドが決まることがある。一方、個別物色は、材料不足で市場のトレンドが定まらない時に行われることが多い。

プレ入試

読み方:プレにゅうし

学校の入学試験の予行演習という位置づけで実施される模擬試験。特に大学入試の予行演習として行う模擬試験のこと。

大学のプレ入試は、一般的に、予備校と連携して行われる。テスト内容はオリジナルの予想問題であるが、入試問題の出題形式、出題傾向、難易度などが各大学の実際の入試問題を踏まえて作成してあり、実際の入試に近い内容の試験を経験できる。

多くの場合、プレ入試の受験費用は大学側が負担するため、受験者は無料で参加できる。プレ入試の結果が実際の入試に直接影響するわけではないが、会場で願書が入手できる場合もあるなど、試験準備に便利になることが多い。

なお、センター試験のプレ入試は一般的に「センタープレ入試」と呼ばれる。

餅つき相場

読み方:もちつきそうば
別名:もちつき相場
別名:餅搗き相場

年末の株式相場や商品先物相場において、相場が大きく値動きする状態のこと。

年末の相場は、休場を控えて市場参加者が減少し全般相場から個別物色へ変わる傾向にある。そのため、まとまった買いが入ると大きく値を上げることがある。また、まとまった売りが入ると大きく値を下げることがある。このように、大きく値を上げたり下げたりする状態が餅つきの杵の動きに似ていることから餅つき相場といわれる。

餅つき相場の要件は、年末であること、閑散相場であること、相場がいつもよりも大きく上下することなどが挙げられる。