新語時事用語辞典とは?

2011年12月23日金曜日

カプロシン

英語:CAPROCIN

沢井製薬が販売するヘパリンカルシウム製剤の商品名。抗血液凝固薬として使用される。皮下注射により投与される。

関連サイト:
カプロシン - 医薬品医療機器情報提供ホームページ
「カプロシン(R)注/皮下注用」「コレミナール(R)錠/細粒」「ビカモール(R)錠」製造・販売承継のご案内 - 沢井製薬

ヘパリンカルシウム

ヘパリンのカルシウム塩。主に抗血液凝固薬として用いられる。

一般的なヘパリンはヘパリンカルシウムに対して「ヘパリンナトリウム」と呼ばれることもある。ヘパリンナトリウムは体内でヘパリンカルシウムに変化する作用がある。

ヘパリンカルシウムを成分とする製品は、「ヘパリンカルシウム製剤」などと呼ばれる。具体的な製品としては、沢井製薬が販売する「カプロシン」などを挙げることができる。カプロシンとはヘパリン製剤の商品名である。

関連サイト:
カプロシン - 医薬品医療機器情報提供ホームページ

ヘパリンカルシウム製剤

読み方:ヘパリンカルシウムせいざい

ヘパリンカルシウム(ヘパリンのカルシウム塩)を含有する薬剤。抗血液凝固薬として用いられる。物質名から、単に「ヘパリン」と呼ばれることも多い。

ヘパリンカルシウム製剤の具体的な製品としては、沢井製薬が販売する「カプロシン」などを挙げることができる。カプロシンとはヘパリン製剤の商品名である。

関連サイト:
カプロシン - 医薬品医療機器情報提供ホームページ

抗血液凝固薬

読み方:こうけつえきぎょうこやく
別名:抗凝固薬

血液凝固を阻止する作用をもった薬物。

抗血液凝固薬を用いることで、血液の凝固を阻害することができる。このため、血栓症などのような、血液凝固によって引き起こされる疾患の予防・改善に用いられる。

また、人工透析などで血液を体外に出す際、血液が凝固しないようにする目的でも、抗血液凝固薬が用いられている。

抗血液凝固薬の例としては、ヘパリンやワルファリンなどを挙げることができる。ヘパリンは皮下注射で、ワルファリンは内服によって投与される。

ヘパリン

英語:heparin

血液凝固を阻止する作用のある物質。肝臓や肥満細胞などで生成される。血液凝固による血栓などを抑制する機能がある。

ヘパリンと同種の成分は合成して作ることが可能である。人工透析の際に血液凝固を防止する目的に利用されたり、血栓塞栓症を予防する薬剤として用いられたりと、比較的多くの機会でヘパリンが利用されている。

ヘパリンは皮下注射によって体内に投与される。血栓塞栓症の予防や不育症の治療などでは、一日に数回の頻度で注射を行う必要があるため、自己注射による投薬が行われる場合も多い。

ヘパリンを含む薬物(ヘパリン製剤)の自己注射には、これまで保険が適用されていなかった。2011年12月21日に、厚生労働省・中央社会保険医療協議会がヘパリン(ヘパリンカルシウム製剤)の自己注射に対する保険適用を承認したと発表されている。

不育症

読み方:ふいくしょう

妊娠はするが、流産や死産になってしまい、子供が持てない状態。

流産は1度程度であれば特に珍しくはないが、複数回にわたって、あるいは妊娠のたびに流産・死産を繰り返す場合は不育症と呼ばれる。反復流産・習慣流産などとも呼ばれる。

不育症の原因には、主に、子宮の形の異常、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される、血液の凝固異常、父母の染色体異常、などといった原因が挙げられる。感染症への感染が原因である場合もある。

不育症の治療方法は、その原因によって異なる。例えば、子宮の異常に対しては子宮形成術が行われ、血液凝固異常に対してはヘパリン(ヘパリンカルシウム製剤)の皮下注射などが行われる。

関連サイト:
不育症研究 - 厚生労働省研究班