新語時事用語辞典とは?

2011年12月28日水曜日

ダイヤのネックレス戦略

読み方:ダイヤのネックレスせんりゃく
別名:ダイヤのネックレス作戦

インドを中心としてASEAN諸国や東アフリカ諸国が連携し、インド洋周辺の海上安全保障の強化を図る海洋戦略の通称。

ダイヤのネックレス戦略は、中国のいわゆる「真珠の首飾り戦略」に対抗する戦略として言及されることが多い。中国の真珠の首飾り戦略は、中国がミャンマーやパキスタンといった国々と連携し、海軍の艦艇を寄航・停泊できるようにして、インド洋のシーレーンを押さえる戦略を指す通称である。

真珠の首飾り戦略

読み方:しんじゅのくびかざりせんりゃく
別名:真珠の首飾り作戦
別名:中国の真珠の首飾り
英語:string of pearls

南シナ海からインド洋を横断してアラビア半島に至るシーレーン(海上交通路)を重視し、沿岸諸国との戦略的な関係構築を図る、中国の外交戦略。

真珠の首飾り戦略では、インド洋沿岸のミャンマーやパキスタンといった国々に対して、港湾建設に投資するなどの関与を推進し、艦艇が寄航できる港湾を確保、シーレーンを押さえる中継地または拠点として用いることが想定されているという。

真珠の首飾り戦略はインド洋の周辺各国、とりわけインドの安全保障上の懸念として言及される。インドが対抗措置としてアフリカ東部や東南アジア諸国との連携を進める戦略は「ダイヤのネックレス戦略」などと呼ばれている。

波源域

読み方:はげんいき
別名:津波の波源域
別名:津波波源域
英語:tsunami source area
英語:source area of Tsunami


津波の発生原因となる地殻変動が起こった領域。

国土交通省気象庁気象研究所・地震火山研究部による「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連」のページの中では、波源域が次のように説明されている。

※津波波源域について
津波波源域とは、海底で地殻変動が生ずることによって直接的に海面が変動した範囲のことです。

波源域は、主に「震源域」の語と共に言及される。震源域は、地震を引き起こす岩石の破壊が生じた領域全体を指す語であり、岩石の破壊が最初に生じた箇所を指す「震源」と対比して用いられる。波源域は、地震ではなく津波に着目して、津波を引き起こす岩石の破壊が生じた領域を示す。

通常、波源域は、本震の震源域や余震域とおおむね一致する。なお、波源域は津波の発生原因であるから、自ずと海底になる。

2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、波源域の規模は長さ(南北方向)約500キロメートル、幅約200キロメートルと推定された。2004年12月のインド洋大津波(スマトラ島沖地震)では、長さ約1300キロと推定されている。

関連サイト:
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連 - 気象庁 気象研究所
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の津波波源域 - 気象庁 気象研究所

未病

読み方:みびょう
英語:ahead sick

症状が出ていないものの、病気の原因が体内にあり、放置しておくといずれ発症するという状態。まだ病気ではないが、いずれ病気になる、心身や健康の状態。

日本未病研究学会は未病について「病気が発症していない予備群」と補足している。健康から病気へ移行する中間の状態であるといえる。

未病は東洋医学における考え方で、中国に現存する最古の医学書とされる『黄帝内経』の中にも「未病」についての言及がある。

現代では、健康診断などの検査結果では特に異常は見つからないが、身体に不調の自覚症状がある状況、を指すことが多い。実際に病気となるまで放置せずに、不調を感じたら早めにケアすることが重要とされる。

関連サイト:
日本未病研究学会
未病について詳しく知る - 養命酒製造株式会社

骨付鳥市

読み方:ほねつきどりし

香川県丸亀市が観光振興キャンペーンの一環として名乗った市の改名案。2011年12月27日に発表された。

骨付鳥は、骨付き鶏もも肉を香ばしく焼き上げた料理で、丸亀市が元祖といわれている。うどんに次ぐ香川県の名物料理となっていると言える。

香川県は、2011年10月に「うどん県」へ改名することを公式に表明するという観光キャンペーンを行い、話題を呼んだ。丸亀市の改名は香川県の改名に続くもので、地名が「うどん県骨付鳥市」となる。名称はむろんPRのためのものであり、正式な改名を目指すものではない。

関連サイト:
丸亀市