新語時事用語辞典とは?

2012年1月13日金曜日

緊急時防護措置準備区域

読み方:きんきゅうじぼうごそちじゅんびくいき
別名:緊急防護措置計画範囲
英語:Urgent Protective action planning Zone
英語:UPZ

原子力施設で重大な原発事故が発生した際に、防災対策や避難・退避を迅速にできるように準備しておくべきとされる区域。

緊急時防護措置準備区域はIAEA(国際原子力機関)が定める原子力防災の基準において規定されている。緊急時防護措置準備区域と同様の、原子力防災上の区域には、「防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲」(EPZ)もある。

2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原子力安全委員会は、緊急時防護措置準備区域の指定範囲を、従来の「原子力施設から10キロ圏内」から「原子力施設から30キロ圏内」に拡大することを決めている。

関連サイト:
IAEA の安全基準と主要国における原子力災害対策の状況 (平成21年度11月11日版) - 独立行政法人日本原子力研究開発機構

予防的措置範囲

読み方:よぼうてきそちはんい
別名:予防防護措置準備区域
別名:予防的防護措置準備区域
英語:Precautionary Action Zone
英語:PAZ

原子力施設で重大な原発事故が発生した際に、予防的な措置として、住民がただちに避難を開始すべきとする区域。該当区域の住民は、事故による放射性物質の放出の有無や多寡に関わらず、事故発生と同時に避難するよう指示される。

予防的措置範囲は、国際原子力機関(IAEA)の安全基準において推奨されている考え方であるが、日本ではこれまで採用されていなかった。2011年8月、原子力安全委員会は、3月に東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故を教訓として、予防的措置範囲を「直ちに住民が避難する区域」として設定する方針を固めた。

関連サイト:
IAEA の安全基準と主要国における原子力災害対策の状況 (平成21年度11月11日版) - 独立行政法人日本原子力研究開発機構

労使交渉

読み方:ろうしこうしょう
英語:labor‐management negotiation

労働組合と使用者との交渉の場のこと。

労使交渉では主に、賃金や労働時間、雇用維持など労働者の労働条件について交渉することが多い。

日本においては、2月頃に行われる労使交渉を特に春闘(春季生活闘争、春季闘争、春季労使交渉)と呼んでいる。2月の労使交渉では、大手製造業の労働組合が最初に交渉を行う。中小企業では、その労使交渉の結果を基準にして、新年度の賃金や労働時間などを設定することが多い。

関連サイト:
平成23年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況 - 厚生労働省

グリーンフラッシュ

別名:緑閃光
英語:Green flash

日の出の直後や、日の入りの直前に、太陽が一瞬、緑色に輝くように見える現象。

グリーンフラッシュは太陽光の屈折によって起こる。空気が澄んでいることが条件であり、観測されるのは非常にまれであると言われている。

2012年1月7日に、北海道釧路市で愛好家グループ「釧路夕焼け倶楽部」がグリーンフラッシュの撮影に成功し、インターネット上で公開している。

関連サイト:
これがグリーンフラッシュ!世界三大夕日の釧路港から

野田改造内閣

読み方:のだかいぞうないかく

野田佳彦内閣総理大臣による改造内閣。2012年1月10日に正式に発表され、1月13日に発足した。

野田佳彦が内閣総理大臣に任命されたと同時に発足した、いわゆる野田内閣は、2011年9月2日に発足している。

先の野田内閣に対して、野田改造内閣では5名の閣僚が交代し、うち3名が新たに入閣した。法務大臣となる小川敏夫・参議院幹事長、防衛大臣となる田中直紀・参議院議員、消費者担当大臣となる松原仁・国土交通省副大臣である。

また、岡田克也・前民主党幹事長が、副総理、兼、一体改革・行政改革大臣として指名されている。

関連サイト:
野田内閣 閣僚名簿 - 首相官邸

木密地域不燃化10年プロジェクト

読み方:きみつちいきふねんかじゅうねんプロジェクト

東京都内の木の密集している地域での火災を防止するための計画のこと。東京都が2012年度から開始する予定である。

東京都によれば、震災が原因で火災が発生し、延焼して大きな被害の出る地域がおよそ7000haあるとしている。「木密地域不燃化10年プロジェクト」では、このような被害を未然に防ぐために、都市計画道路を整備するものである。

「木密地域不燃化10年プロジェクト」は、東京都によれば、2014年度までに都市計画道路の未整備区間の調査などを終わらせ、2022年度までに都市計画道路の整備を終わらせる予定とされる。

関連サイト:
木密地域不燃化10年プロジェクト - 東京都知事本局(PDF)

耐震マーク

読み方:たいしんマーク

地震に耐えられることを示すための印のこと。

耐震マークは、全国耐震ネットワーク委員会や財団法人日本建築防災協会・国土交通大臣指定耐震改修支援センターの行う耐震診断の結果、適合と判断した場合に、その旨を表すマークを記載したプレートが当該建築物に取り付けられる。

また、東京都では、都独自の耐震診断を行い、耐震基準に適合する建築物に対して耐震マークを記したプレートを取り付けている。

耐震マークの取り付けは、耐震マークの取り付けられていない建物への耐震改修を促す狙いがある。

関連サイト:
日本建築防災協会

行政改革担当大臣

読み方:ぎょうせいかいかくたんとうだいじん
別名:行政改革担当相
別名:行革担当相
別名:内閣府特命担当大臣(行政改革担当)

行政改革の推進、施策などを担当する国務大臣のこと。

行政改革担当大臣は、内閣官房行政改革推進室と連携を取りながら政策の遂行を行う。

なお、行政改革担当大臣は、内閣府にのみ置かれる特命担当大臣の1つで、その時の政情によりポスト名が付けられる。ちなみに、特命担当大臣のうち、沖縄及び北方対策担当、金融担当、消費者及び食品安全担当のポストは、内閣府設置法により必ず置かなければならないとされている。

関連サイト:
内閣官房行政改革推進室

Hi,friends!

小学校の英語の授業で用いられる教材の名称。

Hi,friends!は、文部科学省によって作成され2012年度以降の小学5年生、および、6年生の英語の授業で用いられる予定である。

2011年度まで使用されていた英語の教材は、2009年の事業仕分けによって廃止の判定を受けていた。それを受けて文部科学省では、作成費用を削減した新たな教材Hi,friends!の作成に取り掛かっていた。

なお、Hi,friends!には、Hi,friends!1とHi,friends!2の2種類がある。

関連サイト:
新たな外国語活動教材、“Hi,friends!”の作成について - 文部科学省