新語時事用語辞典とは?

2012年2月20日月曜日

周産期医療

読み方:しゅうさんきいりょう

妊婦の出産前後の期間における医療の総称。産前、産後を通じて母子の健康を守るための医療活動全般を指す。

周産期医療は、2006年から2008年にかけて、妊婦の「飛び込み出産」と医療施設の「受け入れ拒否」による死亡事故が立て続けに発生したことで、広く知られるようになった。

関連サイト:
周産期医療の課題と対策 - 野村総合研究所(PDF)

光市母子殺害事件

読み方:ひかりしぼしさつがいじけん

1999年に山口県光市で発生した殺害事件。当時18歳の少年が主婦の女性を殺害後屍姦し、生後11ヵ月だった女性の娘も殺害して逃走した事件。

光市母子殺害事件の1審、2審ではともに無期懲役の判決が下されたが、最高裁判所によって再審が命じられ、再審の高裁で死刑判決が下されている。さらに、最高裁判所が被告側の上告を退けたことで、死刑が確定した。

被告は犯行当時18歳1ヵ月で、死刑が確定した犯罪の行われた年齢としては記録上の最年少記録を更新することになった。

なお、被告は死刑が確定した2012年2月の段階で30歳になっている。

GPR120

別名:G-Protein Coupled Receptor 120

タンパク質の一種で、脂肪を感知して燃焼させるように身体機能に指示していると考えられる物質。「脂肪センサー」とも呼ばれる。

2012年2月20日に、辻本豪三・京都大学薬学研究科教授らの研究グループが、GPR120が食事性肥満の原因遺伝子であると特定したことを発表した。

辻本豪三教授らの研究グループは、遺伝子改変マウスを利用した実験で、GPR120の遺伝子が欠損したマウスが肥満や代謝疾患に陥ることを明らかにした。

GPR120の研究が進めば、GPR120を欠損した人に治療薬を投与し、肥満が解消できる可能性がある。昨今では世界的な問題となっている肥満問題に対する有益な研究成果として注目されている。

関連サイト:
脂肪センサーGPR120が食事性肥満の原因遺伝子であることの発見 - 京都大学

空振

読み方:くうしん
英語:air vibration
英語:air-shock
英語:air-shocks

大規模な爆発や火山の噴火が発生した場合に生じる空気の振動。衝撃が空気を伝播して遠隔地に届く。

空気中を伝播する空振に対して、地面を伝播する衝撃は地震と呼ばれる。火山活動では空振も地震も発生しやすい。

近くに住宅のある場所で大きな空振が発生すると、窓ガラスが割れるなどの被害が出ることがある。

関連サイト:
2011年1月 新燃岳(霧島火山群)の噴火 - 東大地震研 広報アウトリーチ室