新語時事用語辞典とは?

2012年6月11日月曜日

T細胞

読み方:ティーさいぼう
別名:Tリンパ球
英語:t cell

免疫系の細胞の一種で、外界から侵入してきた異物や異質の細胞を攻撃したり、他の免疫細胞(B細胞)を刺激して抗体生産を活性化させたりするはたらきを持つ細胞。

T細胞は、異質な細胞に遭遇することで活性化し、細胞を攻撃する能力を獲得する。ウィルスやがん細胞なども攻撃対象となる。T細胞はその機能によって「ヘルパーT細胞」や「サプレッサーT細胞」「細胞障害性T細胞」などに区分される。細胞性免疫の中では最も重要な役割を持つと言える。



腰部脊柱管狭窄

読み方:ようぶせきちゅうかんきょうさく
別名:腰部脊柱管狭窄症
別名:腰部脊椎管狭窄症

脊椎で神経を囲んでいる「脊柱管」と呼ばれる空洞部分が変形し、神経を圧迫して、腰痛および手足の痺れや痛みなどを引き起こす症状。

腰部脊柱管狭窄は主に加齢による骨の変化によって生じるとされる。しばらく歩くと下半身が痺れたり痛んだりするが、少し休むと回復して痺れや痛みが治まる、という間欠跛行の症状が特徴とされる。

腰部脊柱管狭窄は基本的に自然治癒しないため、症状の緩和や改善を行うには、圧迫の原因となる椎弓を切除するなどの手術が必要となる。

エアアジア

英語:AirAsia

マレーシアに本拠を置く格安航空会社(LCC)。1993年に前身となる「Tune Air」が設立された。アジア圏のLCCのさきがけであり、アジアのLCCとしては最大規模の事業者の一つである。

2012年6月現在、エアアジアは、インドネシア、タイ、フィリピン、および日本に、子会社または合弁会社を持っている。また、エアアジアの本拠地マレーシアには中長距離の国際線の運行を専門とする「エアアジア X」が設立されている。

日本でも、2011年8月にエアアジア・全日本空輸などが共同出資して合弁会社「エアアジア・ジャパン」を設立した。エアアジア・ジャパンの拠点は成田空港である。2012年6月11日に、フランスから出発していた初の就航便が成田空港に到着した。

関連サイト:
エアアジア

フロッピーインファント

別名:ぐにゃぐにゃ乳児
別名:フロッピーベビー
英語:floppy infant

筋肉の緊張度が低い乳児のこと。体がやわらかく、手足を動かしたり寝返りを打ったりすることができない。また、抱きかかえるとぐにゃぐにゃした感触がある。

フロッピーインファントの症状が表れる原因は複数ある。例えば、ダウン症候群、筋ジストロフィー、ウェルドニヒ・ホフマン病などが挙げられる。典型的なウェルドニヒ・ホフマン病のような重症の場合は、呼吸不全などにより死にいたるケースが多い。

ウェルドニッヒ・ホフマン病

読み方:ウェルドニッヒ・ホフマンびょう
別名:乳児脊髄性筋萎縮症
別名:SMA1
別名:SMA1型
別名:Spinal Muscular Atrophy Type 1
英語:Werdnig-Hoffmann Disease

脊髄神経の異常により筋萎縮の障害が生じる「脊髄性筋萎縮症」のうち、生後まもない段階で発症するもの。

ウェルドニッヒ・ホフマン病に罹患した乳児は、表情筋などの一部の筋肉を除く全身の筋力が著しく低下する。呼吸筋も侵され、人工呼吸器が必要となる。ウェルドニッヒ・ホフマン病は脊髄性筋萎縮症の中でも特に重症とされ、ほとんどの場合に生後数ヶ月から数年以内に死に至るとされる。

脊髄性筋萎縮症には、ウェルドニッヒ・ホフマン病を含め全部で4つのタイプに分類される。「2型」は生後半年から1年半後ほどの間に発症し、中間型とも呼ばれる。2型~4型では障害は残るものの成人を迎えることが可能である。

関連サイト:
脊髄性筋萎縮症 - 難病情報センター