新語時事用語辞典とは?

2012年6月25日月曜日

リクルート事件

読み方:リクルートじけん

リクルートの会長が政治家や官僚に対して行った贈収賄・献金に関する一連の事件。リクルートの関連会社でマンション開発業者であるリクルートコスモスの未公開株を譲渡し、リクルートコスモスを上場させて売却益を得させた。

リクルート事件で未公開株が譲渡された人物は約150名、株式はおよそ200万株に上ったという。譲渡された人物には中曽根康弘や竹下登などの首相経験者も含め、いわゆる大物政治家と呼ばれる人物が多数含まれ、一大「疑獄」事件として報道された。リクルート事件を契機として、当時の竹下登内閣は総辞職している。

2003年に、贈収賄を行いリクルート事件の発端となったリクルートの創業者・江副浩正に対する有罪判決が下された。これによって、リクルート事件は一応の区切りが付いたとされる。その後10年間、リクルートは非上場企業のままだった。2012年6月に、リクルートの持ち株会社制への移行とほぼ同時に、2013年にも東京証券取引所へ上場する方針である旨が発表された。

関連サイト:
経営理念ができるまで リクルート事件~経営理念の制定 - リクルート 企業情報/経営理念

雲南・四川省の境の地震

読み方:うんなんしせんしょうのさかいのじしん
別名:雲南・四川省境の地震
別名:雲南省と四川省の境の地震

2012年6月24日に、中国南西部・雲南省と四川省の境目付近で発生した地震の通称。地震の規模はマグニチュード5.7と報じられている。

震源地付近には少数民族のイ族の自治県があり、数千戸の家屋が倒壊するなどの被害があったという。ロシアの報道機関「ロシアの声」日本語版記事は、6月25日午前8時時点で4名の死亡を伝えている。

関連サイト:
川滇交界地震致云南2万余人受灾 - 新华网(新華網)中国語版 2012年6月25日
中国南西部でM5.7地震 4人死亡 - ロシアの声(The Voice of Russia) 2012年6月25日

新型うつ

読み方:しんがたうつ
別名:新型鬱
別名:新型うつ病
別名:現代型うつ
別名:非定型うつ病

従来の「うつ病」の型では捉えきれない症状を伴ったうつ病の通称。

新型うつという呼び名に明確な定義があるわけではないが、典型的な新型うつの症状として、「仕事などに対峙する際にはうつの症状を示すが、趣味やレジャーといった自分が好きなことに対しては積極的であり、うつの症状も消える」というあり方があるとされる。

従来のうつの症状は、自責的・自罰的で、うつであることを隠して頑張ろうとする、といった傾向があるとされる。これに対して、新型うつの患者は、他責的で他罰的、うつになった原因は周囲にあると考える傾向が強く、また、自分がうつであることを抵抗なく表明し、仕事はできるだけ回避しようとする傾向があるという。

日本うつ病学会によれば、新型うつの症状は若者に多いという。原因や対処方法として、社会全体のあり方を含む総合的な問題であるため、社会のあり方を見直す必要がある、とする見解もある。

関連サイト:
新型うつ病とはどのようなものでしょうか? - 日本うつ病学会(PDF)
新型うつ病 - パニック障害研究センターからの論文集
職場を襲う新型うつ - NHKスペシャル 2012年4月29日 放送内容
増加する“新型うつ病社員”への対処法 - 日本の人事部
なぜか「患者」は大企業のサラリーマンと公務員ばかり「新型うつ」これが真相です - 現代ビジネス

缶詰バー

読み方:かんづめバー
別名:缶詰めバー
別名:缶づめバー

食事メニューとして缶詰を提供するバーの通称。食事メニューは缶詰のみ、というコンセプトで店舗展開する「mr.kanso」の登場により注目を集めている。

缶詰バー「mr.kanso」が提供する食事メニューは200~400種類に上り、いずれも缶詰である。さばの煮付けのようなスタンダードなものから、イノシシ肉、アザラシ肉、蜂の子といった珍味もあるという。

缶詰バー「mr.kanso」の場合、営業する側にも厨房が不要で一人で営業可能、長期保存がきき食品衛生上の管理が極めて簡素といった利点がある。2002年に大阪で設立され、2010年から全国にフランチャイズチェーンの展開を開始している。

関連サイト:
mr.kanso(ミスターカンソ)

ノマド

別名:ノーマッド
英語:nomad

「遊牧民」という意味の英語。仕事スタイルについて、勤務場所をオフィスや自宅などに限定せず、いつでもどこでも仕事をするといったあり方を形容する語として提唱されている。主に「ノマドワーク」「ノマドワーカー」といった語で用いられ、端的に象徴する語として「ノマド」の語が用いられることもある。

「ノマドワーク」のあり方は、佐々木俊尚氏の著書『仕事するのにオフィスはいらない』で提案され、広く知られるようになった。

ノマド的な仕事スタイルでは、ノートPCやスマートフォン、タブレット型端末といったモバイル端末を使用し、無線LANホットスポットの利用できるカフェなどを利用してインターネットに接続する。クラウドサービスの活用も大きな要素のひとつとなっている。時間管理・自己管理を徹底できる能力があれば、時間と場所に縛られずにどこでも仕事をすることができる、新しい仕事スタイルとして注目されている。