新語時事用語辞典とは?

2012年7月3日火曜日

テバトロン

別名:テバトロン粒子加速器
英語:Tevatron
英語:Tevatron Collider

フェルミ国立加速器研究所が運用していた大型の粒子加速器。イリノイ州バタビア(Batavia)の草原の地下に建設されている。円状になっており、外周は1周6.4キロある。

テバトロンは初期の素粒子物理学の発展に貢献した。特にトップクォークをはじめて発見した功績などが知られている。2008年にヨーロッパでより大規模な「大型ハドロン衝突型加速器」(LHC)が完成したことで旧世代の位置づけとなり、2011年9月30日にテバトロンは運転を終了した。

上都遺跡

読み方:じょうといせき
別名:ザナドゥ
英語:Xanadu
英語:Site of Xanadu

中国・内蒙古自治区に位置する元の都の遺跡。13世紀頃、モンゴル帝国の都として栄えた。

2012年6月に行われた第36回ユネスコ世界遺産委員会において、世界遺産として認定された。

関連サイト:
Site of Xanadu - UNESCO World Heritage List

コムス

英語:COMS

トヨタ車体が発表した一人乗りの小型電気自動車。2000年代初頭に「エブリデイコムス」シリーズとして発売され、2012年7月2日に新型モデルが発表された。

コムスは最高速度が時速60キロメートル程度で、航続距離は6時間の充電でおよそ50キロメートルとされる。全長・幅ともに普通自動車と比べて小さいため、路地などでの小回りが利く。家庭の電源から充電が可能である。

コムスを運転するには普通自動車免許が必要であるが、公道を走行できる。コムスの発表と同時にセブンイレブンジャパンが宅配サービス事業にコムスを導入することを発表している。

コムスの新車価格は68万8000円台からとなっているが、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金を適用することができ、60万円を切る価格で購入することが可能になるという。

関連サイト:
超小型EV「コムス」 - トヨタ車体

アスキアの墓

読み方:アスキアのはか
英語:Tomb of Askia

15~16世紀に西アフリカを支配したソンガイ帝国の皇帝・アスキアの墓と伝えられる建造物。

アスキアの墓は、高さ17メートルのピラミッド型の構造物である。該当地域の伝統的建材である泥で建てられている。

アスキアの墓は、2012年6月にユネスコの審査を経て「危機遺産」に登録された。

関連サイト:
Heritage sites in northern Mali placed on List of World Heritage in Danger - UNESCO News Archive

聖誕教会

読み方:せいたんきょうかい
別名:降誕教会
別名:生誕教会
英語:Birthplace of Jesus
キリスト生誕の地とされる場所に立てられた教会。パレスチナ自治区ベツレヘムにある。キリスト教における聖地の一つ。

パレスチナは1993年の「オスロ合意」以降、イスラエル領内の自治区と位置づけられてきた。2011年に、パレスチナが国連への加盟を申請し、イスラエルが非難を表明するなど、議論を呼んでいる(パレスチナの国連加盟問題)。

パレスチナの国連加盟は米国の拒否権行使によって保留とされたが、他方でユネスコへの加盟は承認された。パレスチナはユネスコに対して、聖誕教会の世界文化遺産への登録を申請しており、2012年6月に開始された第36回委員会の審査を経て、危機遺産として認定されることが決まった。


関連サイト:
Birthplace of Jesus: Church of the Nativity and the Pilgrimage Route, Bethlehem - UNNESCO World Heritage List

着陸料

読み方:ちゃくりくりょう
別名:空港着陸料

航空会社が空港に対して支払う空港の使用料のうち、航空機が空港に着陸することへの対価として支払われる費用のこと。

着陸料は機体の重量と着陸回数によって算定され、停留料をはじめとする他の費目と共に航空会社に請求される。着陸料が割高な場合は運賃に転嫁される。

着陸料の額は空港ごとに異なる。日本の空港の着陸料は、世界各国の主要な国際空港と比べても割高であると言われている。

2012年7月現在、ローコストキャリア(LCC)が相次いで日本市場に参入し、羽田空港を着陸先としている状況を受け、成田空港が着陸料を一部引き下げる方向で検討に入ったと報道されている。