新語時事用語辞典とは?

2012年8月6日月曜日

東シナ海和平協議

読み方:ひがしシナかいわへいきょうぎ
別名:東シナ海和平イニシアチブ
英語:East China Sea peace initiative

馬英九・台湾総統が、尖閣諸島およびその周辺海域の扱いについて周辺各国に向けて提唱した行動規範。2012年8月5日に発表された。

台湾は、尖閣諸島(魚釣島)はあくまで台湾の島であると前提しながらも、独占するのではなく平和利用や相互利益のための共同開発を進めて行くべきだという旨の表明を行っている。

東シナ海和平協議では、下記の5か条が提唱されている。

(1)敵対的行為を取らない
(2)論争は棚上げし、対話を継続してゆく
(3)国際法を遵守し平和的に問題を解決する
(4)東シナ海での行動規範について一致した見解を模索する
(5)資源の共同調査・共同開発に関する仕組みを作る

 関連サイト:
President Ma proposes the East China Sea Peace Initiative, calls on all parties concerned to resolve Diaoyutai dispute peacefully - 中華民国(台湾)外交部

討論型世論調査

読み方:とうろんがたよろんちょうさ
英語:deliberative poll
英語:DP

世論調査の手法で、最初の調査の後、専門家による情報や討論の機会などを提供し、その後再度調査を行って意見や考え方の推移を調べる手法のこと。

討論型世論調査には、十分な情報を提供して討議させることによって、不十分な知識や情報に基づく表面的な世論ではない、より正確な世論を調べるといった狙いがある。

2012年7月から8月にかけて、国内の中長期的なエネルギー政策のあり方を問う試みの一環として、政府による討論型世論調査が実施された。はじめに通常の世論調査と同様、無作為抽出による電話調査が行われ、その回答者の一部がフォーラムへ招待されて討論に参加し、参加後に当初と同じ内容の調査が行われた。


関連サイト:
エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査 - エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査実行委員会
討論型世論調査とは - KeioDP 慶應義塾大学DP研究センター

ドリームチェイサー

英語:Dream Chaser

米国の民間の宇宙開発事業者・シエラネバダコーポレーションの子会社であるスペースデブ(SpaceDev)が開発する小型の有人宇宙船。

ドリームチェイサーは、スペースシャトルのように、宇宙から人を乗せて帰還でき、さらに複数回の再利用が可能である宇宙船として設計されている。外観もスペースシャトルのオービタを小ぶりにしたような格好をしている。

米国ではボーイングが有人宇宙船「CST-100」の開発を進めている。スペースXは、2012年5月に打ち上げロケット「ファルコン」による無人宇宙船「ドラゴン」の打ち上げ、および大気圏内への帰還を成功させている。

2012年8月、NASAがボーイング、スペースX、およびシエラネバダコーポレーションの民間企業3社に、有人宇宙船の開発を委託する方針を発表した。


関連サイト:
SNC Space Systems (英語)
Boeing, SpaceX, Sierra Nevada chosen by NASA to get federal money to build private spaceships - Washington Post(英語)

リ・ジョンソン

別名:後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり

体操競技・ゆかの技名で、跳躍中に2回転、同時に3回のひねりを加える技。この技を国際大会で初めて成功させた北朝鮮の選手リ・ジョンソンに因んだ技名。

リ・ジョンソンは大技として知られる。難易度は2006年の規則改正以降適用されている難度分類のうち最高難度の「G」である。

日本の体操選手・内村航平は、2011年の世界体操選手権においてリ・ジョンソンを成功させ、ゆか種目で金メダルを獲得した。ひねりが高速であったため、審判が回転数を数え誤るというハプニングもあった。

シエラネバダコーポレーション

別名:シエラネヴァダコーポレーション
別名:シエラネバダ社
別名:シエラネバダ
英語:Sierra Nevada Corporation
英語:SNC

米国の宇宙関連企業。小型衛星部品の製造などを手がけている。子会社のスペースデブ(SpaceDev)が有人宇宙船「ドリームチェイサー」(Dream Chaser)の開発を行っていることでも知られている。

ドリームチェイサーは、スペースシャトルと同様、宇宙空間からの帰還および再利用が可能な宇宙船として構想されている。外観もスペースシャトルに似たデザインとなっている。2000年代半ばに計画が発表され、2012年現在も開発中である。

2012年8月、ボーイング、スペースX、シエラネバダコーポレーションという民間事業者3社にNASAから有人宇宙船の開発が委託されたことが報道された。スペースXは打ち上げロケット「ファルコン」、宇宙船「ドラゴン」の開発で知られる企業である。