新語時事用語辞典とは?

2012年11月12日月曜日

うまいコメ

別名:うまい米

美味なコメのこと。特に、上質で美味と評価される米の産地およびブランド。

日本穀物検定協会が実施している「食味評価試験」が、うまいコメの格付けの一般的な指標とされることが多い。食味評価試験では「特A」を最高とする5段階で評価される。産地別に集計された表において「特A」の評価を受けた産地・ブランドは、「うまいコメ」と認定されたという扱いを受ける。

うまいコメの代名詞的存在として、新潟県産コシヒカリ、宮城県産ひとめぼれ、などがよく知られている。「平成22年度産」「平成23年度産」のランキングによると、北海道産ゆめぴりか、佐賀県産さがびよりなどが特Aの評価を受けるようになってきている。

関連サイト:
食味評価試験 - 一般社団法人日本穀物検定協会



食味評価試験

読み方:しょくみひょうかしけん

日本穀物検定協会が実施している、各地のコメの食味に関する評価試験。国内における米の食味官能試験の代表的な試験といえる。

日本穀物検定協会の食味評価試験では、玄米として提出された米で飯を炊き、見た目・香り・味・粘り・硬さ・総合評価の観点から評価し、等級付けが行われる。最高評価は「特A」であり、以下「A」、「A’」、「B」、「B’」の計5段階に分けられる。

ちなみに、炊飯は市販のIHジャー炊飯器が用いられている。

食味評価試験の試験結果として「米の食味ランキング表」が発表されている。うち「産地別表」では、産地とブランドによって区分された評価一覧が参照できる。「平成23年産米の食味ランキング」では、山形県、新潟県、福島県などが過去3年にわたり安定して複数の「特A」品種に認定されていること、および、北海道や佐賀、福岡などがここ2年で特Aの「うまいコメ」評価を増やしていることなどが分かる。

関連サイト:
食味評価試験 - 一般社団法人日本穀物検定協会

スーパーこまち

英語:Super Komachi

JR東日本が2013年3月に秋田新幹線で運行を開始する新型車輌の名称。2012年11月に正式名称として発表された。

従来の「こまち」はE3系新幹線であったが、スーパーこまちの車輌はE6系となる。E6系は時速300キロメートル以上で走行可能であり、スーパーこまちも最高時速320キロメートルまで速度が引き上げられる予定である。

スーパーこまちの導入により、東京・秋田間の運行時間は約5分短縮されるという。

JR東日本では、2013年3月からスーパーこまちの導入を開始し、2014年の年度内に秋田新幹線で運行される全編成をスーパーこまちに置き換える予定としている。

認認介護

読み方:にんにんかいご
別名:認々介護

要介護者が認知症患者であり、かつ、介護者の側も認知症を患っている状況のこと。

認認介護は、介護をする側もされる側も高齢者という「老老介護」の一形態として認められる。介護する者が認知症になることで、介護におけるキーパーソンがいなくなり、地域の福祉制度・福祉施設とのつながりがうまく保てなくなる危険が高まる。介護者の認知症が進めば、適切な介護ができなくなったり、介護すること自体を忘れてしまったりするリスクも高い。

老老介護は高齢化社会においてますます深刻化している問題であるが、認認介護はその端的な表れの一つであるとされる。

老老介護

読み方:ろうろうかいご
別名:老々介護
別名:老老ケア
別名:老々ケア

高齢者が高齢者を介護すること、介護を行う側自身も高齢者である状況。高齢者介護を夫婦や兄弟が行う場合、90代の親を60代の子供が介護する場合などがある。

老老介護は、介護する側も高齢により身体が衰え、介護が大きな身体的負担となる。また、介護の協力者となりうる家族や親類が周りにいないことで精神的負担も負いやすい。高齢者のみの世帯には経済的な負担や不安も伴う。

老老介護では介護者が周囲に負担をかけまいとして、あるいは周囲に頼れる存在がおらず、一人で負担を背負い込んでしまって「介護疲れ」に至る場合がままある。介護者が病気で倒れて、介護を受ける側が誰の手も借りられなくなる場合もあれば、精神的に極限に達し無理心中を図ってしまうケースもある。

老老介護は、社会全体の少子高齢化、核家族化による若い同居人の不在などにより、日本において深刻な問題と化している。世界に同じ状況に直面した国がなく、参照できる前例がない。前東京大学総長で三菱総合研究所理事長の小宮山宏はこの状況を 「課題先進国」と呼んでいる。

なお、老老介護のうち、認知症の患者を介護している家族や配偶者もまた認知症になっている状況を「認認介護」という。