新語時事用語辞典とは?

2012年12月19日水曜日

自由妨害

読み方:じゆうぼうがい
別名:自由妨害罪
別名:選挙の自由妨害罪

公職選挙法第225条および226条において規定されている、選挙の自由を妨害する罪。

選挙活動をする者に暴行を加えたり、演説を妨害したり、選挙ポスターを毀棄したりといった行為は、自由妨害に該当する。自由妨害の罪を犯した者に対しては4年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科される。

公職選挙法第226条は特に「職権濫用による選挙の自由妨害罪」に関する規定であり、選挙管理委員会の委員・職員や投票管理者などが自らの職権を利用して自由妨害に該当する行為を行ってはならないことが規定されている。

関連サイト:
公職選挙法 - e-Gov

牡丹峰楽団

読み方:モランボンがくだん

北朝鮮で2012年7月にデビューした女性アイドルグループ。5名から10名ほどの若い女性で構成され、肩を露出しボディラインを際立たせた衣装を身につけ、歌って踊る。

牡丹峰楽団の公演の様子は中国の動画共有サイト「优酷」(youku)などに投稿され、視聴したユーザーらによって韓国の「少女時代」に例えられている。

优酷に投稿された、2012年7月の公演の模様を収めた動画では、明らかにディズニーキャラクターを模した着ぐるみがステージ上に登場し、踊っている。牡丹峰楽団は色とりどりの衣装を着て、「ミッキーマウスマーチ」などのディズニーアニメの曲を歌っている。

牡丹峰楽団は新たに第一書記の座に就いた金正恩によって結成されたとされる。2011年12月こ死去した金正日総書記も、「普天堡電子楽団」(ポチョンボでんしがくだん)のごとき楽団・歌手グループをいくつか結成している。

関連サイト:
中国で人気“北朝鮮の少女時代” ミニスカートをはいて… - 中央日報日本語版 2012年9月6日

全米ライフル協会

読み方:ぜんべいライフルきょうかい
別名:アメリカライフル協会
別名:ナショナルライフルアソシエーション
英語:National Rifle Association
英語:NRA

米国の銃の愛好家によって結成された団体。米国内でしばしば持ち上がる銃規制の意見に強く反対している有力なロビー団体として知られる。会員は数百万人に及ぶという。

全米ライフル協会のように、銃の所持を主張し、強い政治的影響力を持つ団体(ロビー団体)は「ガンロビー」と呼ばれることがある。全米ライフル協会の他に米国銃所有者協会(GOA)などがガンロビーとして知られている。

2012年12月14日にカリフォルニア州で児童・教員など26名を死亡させた銃乱射事件(サンディフック小学校銃乱射事件)が発生したことを受け、全米ライフル協会は12月18日に、再発防止に向けて意味のある貢献をする、といった趣旨の声明を発表している。

関連サイト:
NRA

消費者物価上昇率

読み方:しょうひしゃぶっかじょうしょうりつ

消費者物価指数(CPI)の上昇率のこと。消費者が購入する商品の価格の上昇度合いをパーセンテージで示したもの。

消費者物価指数は毎月集計・公表される物価指数の指標である。消費者物価指数を前月のそれと比べた場合の上昇率が、消費者物価上昇率となる。

消費者物価上昇率という表現は、「物価を上昇させる」ことを旨とする金融政策の方針・政権公約などにおいて主に用いられる。例えば2012年12月の衆議院議員総選挙において、自民党は「消費者物価上昇率2パーセント」を政権公約として掲げている。

山中伸弥

読み方:やまなかしんや
英語:Shinya Yamanaka

iPS細胞( 人工多能性幹細胞)を開発したことで知られる医学者。1962年大阪生まれ、神戸大学医学部卒業。2012年のノーベル医学賞受賞者である。

山中伸弥は、大学卒業後に整形外科医として病院勤務を経験した後、医学研究者に転身した経歴を持つ。大阪市立大学大学院で薬理学を学び直した後、1993年に米国カリフォルニア州のグラッドストーン研究所(Gladstone Institute)に留学し、そこでiPS細胞の研究を開始した。

米国での約3年の研究生活の後、山中伸弥は日本に帰国し、日本学術振興会、大阪市立大学などを経て奈良先端科学技術大学院大学に移籍した。2003年に科学技術振興機構(JST)から5年間で3億円の支援を受けることが決まり、研究の末iPS細胞の開発に成功した。2004年に山中伸弥は京都大に移籍し、iPS細胞の研究を続け、2006年にマウスにおけるiPS細胞の生成方法を確立した。

2012年10月にノーベル賞の受賞者が発表され、山中伸弥は英国の生物学者ジョン・ガードンと共にノーベル医学賞の受賞者に選ばれた。受賞者の平均年齢より7歳ほど若い50歳での受賞、マウスでのiPS細胞の作成から約6年というスピード受賞といった点も注目を集めた。

なお、山中伸弥と共にノーベル医学賞を受賞したジョン・ガードンは、クローン技術の開発者であり、iPS細胞が連なる研究分野の開拓者ともいえる人物である。ノーベル賞受賞時点で齢79歳、研究成果から約50年を経ての受賞となった。