新語時事用語辞典とは?

2013年1月15日火曜日

レッドチップ銘柄

読み方:レッドチップめいがら
別名:レッドチップ

香港証券取引所に上場している銘柄のうち、香港などの中国本土以外の場所に登記している企業の銘柄のこと。中国本土に登記している企業の銘柄はH株という。

レッドチップ銘柄は、2013年1月の時点でおよそ100銘柄あまりが上場している。主なレッドチップ銘柄には、中国移動(チャイナモバイル)や中国聯通(チャイナユニコム)、中国海洋石油、中国海外発展、聯想集団(レノボ)などが挙げられる。

日本においては、中国株式を取り扱う証券会社を通じてレッドチップ銘柄の売買が行える。

なお、レッドチップ銘柄全体の値動きを知る指標に「レッドチップ指数」がある。レッドチップ指数は、レッドチップ銘柄のうち、通信関連株やIT関連株などを中心とした25銘柄で構成されている。

関連サイト:
香港証券取引所 - (英語)

レバレッジ比率

読み方:レバレッジひりつ

企業の自己資本に対する他人資本の割合をパーセンテージで表したもの。

レバレッジ比率は次の計算式で求めることができる。

レバレッジ比率=他人資本÷自己資本×100

レバレッジ比率は、主に企業の財務状況の安全性を調べる時に用いられる。他人資本が自己資本を下回れば、レバレッジ比率は100%より小さくなる。一方、他人資本が自己資本を上回れば、レバレッジ比率は100%より大きくなる。レバレッジ比率が大きいほど他人資本が多いことになり、それは、外部借入れが多いことを示す。

一般的に、レバレッジ比率が100%より小さければ財務状況が安定しているとされる。

履歴事項証明書

読み方:りれきじこうしょうめいしょ

商業登記における登記事項証明書の1つ。登記簿謄本と呼ぶことが多い。法務局で入手できる。

履歴事項証明書には、会社を設立した年月日や、取締役や監査役などの役員の就任した年月日をはじめ、現在効力を有する事項や、交付を請求した年から3年前までさかのぼって登記された事項で、現在は効力のないものなども記載される。ちなみに、現在効力のないものなどが記載されていない証明書を現在事項証明書という。

履歴事項証明書は、コンピュータで管理している登記簿を紙に印刷した書類で、登記簿謄本は紙媒体の登記簿をコピーした書類である。なお、履歴事項証明書は、履歴事項全部証明書として発行される。

現在事項証明書

読み方:げんざいじこうしょうめいしょ

商業登記における登記事項証明書の1つ。法務局で入手できる。

現在事項証明書には、会社を設立した年月日や、取締役や監査役などの役員の就任した年月日をはじめ、現在効力を有する事項などが記載されている。交付を請求した年から3年前までさかのぼって登記された事項で、現在は効力のないものは記載されない。この記載が必要な場合には履歴事項証明書を請求する。

現在事項証明書は、現在事項全部証明書として発行される。

なお、登記簿謄本は現在事項証明書ではなく履歴事項証明書を指すことが多い。

ロング・ショート戦略

読み方:ロングショートせんりゃく

資産運用方法の1つで、割安な資産を買い、割高な資産を売ること。ロングは「買い」、ショートは「売り」のこと。

株式投資におけるロング・ショート戦略の場合、テクニカル、あるいは、ファンダメンタルの面から割安株と割高株を選び出し、割安株を買い、割高株を信用取引などで売る。割安株の株価が上昇して、割高株の株価が下降すれば利益が生じる。

また、保有している割安株と割高株が両方とも値上がりした場合、割安株の評価額が増加し、割高株の評価額が減少する。このような場合でも、値上がり幅によっては利益の発生が期待できる。

ロング・ショート戦略は、逆張りによる投資方法である。そのため、下降トレンドの途中で割安株を買った場合にはさらに株価が値下がりするリスクが生じる。同じように、上昇トレンドの途中で割高株を売った場合にはさらに株価が値上がりするリスクが生じる。

プラスミドベクター

英語:Plasmid Vectors

細胞内に存在するDNA分子の一種であるプラスミドを、遺伝子情報の運搬役(ベクター)として活用するもの。ベクターの機能を果たす存在としてのプラスミド。

プラスミドは主に細菌や酵母などの細胞内に存在する。細胞の支配を受けずに安定的に自己増殖できるという特徴がある。大腸菌などのプラスミドを加工し、任意の遺伝子情報を組み込んでベクターとする手法は、遺伝子工学においてしばしば用いられる。

自己増殖性を持つプラスミドの他に、感染能力を有するウイルスなどもベクターとして利用されている。


卵子バンク

読み方:らんしバンク
英語:ova bank
英語:egg cell bank

不妊治療の手段の一つとして第三者から提供された卵子を保存する施設・機関。早発閉経や、ターナー症候群による卵巣の機能不全、機能低下などにより、健康な卵子を持てない女性に、卵子を提供することを目的とする。

卵子バンクと同様、男性のドナーから提供を受けた精子を保存する機関は精子バンクと呼ばれる。

日本国内では、精子バンクおよび卵子バンクのあり方や是非について、厚生労働省が2003年に調査報告書をまとめている。以来2013年1月現在まで10年間にわたり、特に目立った進展はなかったとされる。

2013年1月14日、民間団体の卵子バンク「卵子提供登録支援団体」が発足を発表した。翌15日には田村憲久厚生労働大臣が卵子バンク・精子バンクの是非に関する議論を再開すべきとの見解を表明している。

関連サイト:
「精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療制度の整備に関する報告書」について - 厚生労働省審議会議事録

クンメラ

別名:クンブメーラ
別名:クムメラ
英語:Kumbh Mela

ヒンドゥー教における3年に1度の祭典。ガンジス川の流れで身を清めることで、カルマを洗い流し、輪廻転生から逃れることができるとされる。期間中は多数の信徒がガンジス川で沐浴を行う。

クンメラ(Kumbh Mela)は字義通りには「水瓶の祭典」といった意味だとされる。英語としては「 /kʊm melə/ 」のように発音し、おおむね「クンメラ」と音写されるが、カタカナ表記では綴りに沿って「クンブメーラ」のように書かれる場合も多い。

クンメラには聖地とされる場所が4箇所あり、3年ごとに場所を変えて、12年の周期で行われている。特に144年周期で訪れるクンメラは「マハー・クンメラ」と呼ばれている。

クンメラはヒンドゥー教で最も盛大に催される祭典であり、また、地上で最も規模の大きい宗教的行事であると言われている。BBCニュースによれば、2001年のクンメラにおいては4000万を超える人々が沐浴に訪れたとされる。

関連サイト:
Kumbh Mela: 'Eight million' bathers on first day of festival - BBC News 14 January 2013

城の山古墳

読み方:じょうのやまこふん

新潟県胎内市で発見された遺跡。4世紀前半に建設されたと見られている。

城の山古墳は北陸地方に存在する遺跡でありながら、奈良を中心に栄えた大和政権と深い結びつきがあったことを示す品々が多数発見されている。当時、大和政権の勢力はすでに500キロメートル離れた城の山古墳まで及んでいたことを示す証拠であるといえる。城の山古墳におけるこの発見により、古墳時代の歴史は大きく書き換えられることになる、といわれている。

2012年半ばに城の山古墳から直径10センチメートル程度の銅鏡が出土した。胎内市教育委員会の2013年1月の発表によれば、この銅鏡は中国で3世紀までに製造された「盤龍鏡」だという。

関連サイト:
城の山古墳の副葬品は「盤竜鏡」 - 新潟日報 2013年1月15日