新語時事用語辞典とは?

2013年2月20日水曜日

減価償却資産

読み方:げんかしょうきゃくしさん

建物や建物附属設備、構築物などの総称。

減価償却資産は、日数が経過すると価値が減るような資産を指す。土地や骨董品など、価値の減らないものは減価償却資産に含まれない。

減価償却資産の建物には、事務所用や店舗用、住宅用、飲食店用に建てられた鉄筋鉄骨コンクリート造のものや、木造のもの、れんが造、ブロック造のものなどが挙げられる。

また、建物附属設備には、アーケード・日よけ設備、電気設備、給排水・衛生設備、ガス設備などが挙げられる。

さらに、構築物には、舗装道路や舗装路面などが挙げられる。

名証セントレックス

読み方:めいしょうセントレックス
別名:セントレックス

名古屋証券取引所が、成長の期待される新興企業を対象に開いている株式市場のこと。

名証セントレックスに上場することで、企業は資金調達や知名度向上の機会を得ることができる。

名証セントレックスの上場基準の1つに、上場時の時価総額が5億円以上であることが挙げられる。この金額は、マザーズやジャスダックの10億円以上に比べて低い基準に設定されている。

2013年2月現在、名証セントレックスに上場している企業は17銘柄で、オウケイウェイヴやメディカル・ケア・サービス、ゴルフ・ドゥ、ガイアックスなどが上場している。

関連サイト:
セントレックス上場 - 名古屋証券取引所

割安感

読み方:わりやすかん

株式市場において、同業他社、あるいは、市場全体よりも株価が安いと判断されること。

割安感は、証券アナリストや個人投資家などが個別に判断するもので、数値などで定義されているものではない。

割安感を調べる指標としては、PERやPBRなどが挙げられる。例えば、ある銘柄のPBRが1倍以下であれば、その銘柄は割安と判断されることが多い。

一般的に、割安感のある銘柄は買われる傾向にあり、株価は上昇することが多い。

割高感

読み方:わりだかかん

株式市場において、同業他社、あるいは、市場全体よりも株価が高いと判断されること。

割高感は、証券アナリストや個人投資家などが個別に判断するもので、数値などで定義されているものではない。

割高感を調べる指標としては、PERやPBRなどが挙げられる。例えば、ある銘柄のPERが20倍で、同じ業種の平均PERが15倍であれば、その銘柄は割高と判断されることが多い。

一般的に、割高感のある銘柄は売られる傾向にあり、株価は下降することが多い。

ループトレード

株式取引において、1日に異なる銘柄の売買を繰り返すこと。

ループトレードは、例えばある銘柄の株式を買って売却し、次に他の銘柄の株式を買って売却するような取引を行う。

ループトレードは、同一の資金で何回も売買が行えるため、大きな利益を得られる可能性がある。しかしその反面、大きな損失を被る可能性もある。

ループトレードは、異なる銘柄の売買を繰り返すことであり、1日に同一の銘柄を売買する場合には当てはまらない。なお、1日に同一の銘柄を同じ資金で売買することは禁止されている。

ダブルディップ

別名:ダブルボトム
別名:二番底

株価をチャートで表した時に「W」の字のような形で推移した時の2番目の底値のこと。ダブルボトム、二番底ともいう。

ダブルディップは、相場が下降して、下降が止まった地点(1番底)とほぼ同じ水準の価格になる。

ダブルディップが確認された後、ネックラインを下から上へ突き抜けた地点が買いサインになる。また、ダブルディップから、ネックラインまでの価格の2倍の価格が売りサインになる。

なお、相場の推移によっては、ダブルディップの後にさらに底値を形成することがある。

ダイバージェンス

相場の値動きがテクニカル指標の動きと逆の方向へ推移している状態のこと。

一般的に、相場の値動きとテクニカル指標の動きは同期することが多い。例えば、相場が上昇すればテクニカル指標の値も上昇し、相場が下降すればテクニカル指標の値も下降する。

ダイバージェンスは、相場が上昇しているにもかかわらずテクニカル指標の値が下降しているケースである。また、相場が下降しているにもかかわらずテクニカル指標の値が上昇しているケースである。

ダイバージェンスは、RSIやストキャスティクスのようなよく知られているテクニカル指標でも起こることがある。

ダイバージェンスが現れると相場は、テクニカル指標のトレンドと同じ方向へ転換することが多い。例えば、相場が下降して、テクニカル指標の値が上昇した場合、相場は上昇トレンドに転換することが多い。

代位訴訟

読み方:だいいそしょう
別名:株主代表訴訟

株主が、取締役の会社に対する責任を追及する訴訟手続きのこと。会社法第847条に規定されている。

代位訴訟の被告になり得る者は、発起人、設立時取締役、設立時監査役、役員などとされる。

また、代位訴訟の要件としては、被告が会社に対して責任を負っていることや、原告が、訴訟の前提手続きに着手する6か月前から継続して株主であることが挙げられる。また、被告に対する提訴を会社がみずからなすべき旨を、原告株主が会社に対して書面で請求したにもかかわらず、請求後60日以内に会社が提訴しなかった場合も訴訟要件に含まれる。

大証カントリーファンド

読み方:だいしょうカントリーファンド

特定の国、あるいは、地域に投資することを目的として設立された投資信託のこと。大阪証券取引所(大証)が取り扱っている。

大証カントリーファンドにより集められた資金は、ファンド運用会社がその国の代表的な銘柄に分散投資を行う。株主は、投資の運用益を配当として受け取ることができる。また、市場で売却することでキャピタルゲインが期待できる。
2013年2月現在、大阪証券取引所で取り扱われているのは、「MSアジア」の1銘柄となっている。

関連サイト:
カントリーファンド市場 - (大阪証券取引所)

代表選

読み方:だいひょうせん
別名:民主党代表選挙

民主党の代表を決める選挙のこと。民主党の代表は、党を代表する最高責任者でもある。

代表選は、所属国会議員や国政選挙の公認候補予定者、党籍を有する地方自治体議員、党員およびサポーターなどによって行われる。

代表選に出馬できるのは、20人以上25人以内の国会議員の推薦状を有する所属国会議員となっている。候補者が1人の場合には代表選は行われず、党大会、あるいは、両院議員総会での承認をもって代表者が決定される。

なお、代表の任期は就任から3年後の9月末日までとなっている。
関連サイト:
民主党

防衛ホットライン

読み方:ぼうえいホットライン

防衛を目的として二ヵ国間または数ヵ国間で構築される緊急連絡体制。不測の事態が発生した際に迅速に連絡を取り合うことができるようにする仕組みや取り決め。


ケラトプス類

読み方:ケラトプスるい
別名:ケラトプス科
英語:Ceratopsia

角竜類に分類される草食恐竜のうち、尖ったくちばし、頭部の大きな角およびフリルなどを共通の特徴とする区分。「ケラトプス」(ceratops)は、角(cerat)を持つ顔(ops)という構成の語。

よく知られているケラトプス類の恐竜としてトリケラトプスがある。他にもペンタケラトプス、ネドケラトプス、レプトケラトプス、アリノケラトプスなどがある。

ケラトプス類の恐竜の多くは白亜紀頃に栄えたと見られている。化石は北米や中国などで多く発見されている。2013年2月には鹿児島県で初めてケラトプス類の化石が発見された。

国会同意人事

読み方:こっかいどういじんじ

政府や省庁の下に設置された委員会などの委員長および委員を国会を通じて任命する人事。

国会同意人事では、当該の人事案についてあらかじめ衆議院・参議院、両院の同意を得る必要がある。衆参いずれか一方でも不同意とした場合は、当該人事は成立しない。このためポストの空いた期間が生じることもある。

国会同意人事により任命される役職の例としては、日本銀行総裁、日本放送協会(NHK)経営委員会委員、公正取引委員会委員、国家公安委員会委員などがある。原子力委員会や会計検査院など、多くの委員会、審議会・審査会の委員が国会同意人事を通じて任命される。

2007年に国会同意人事の事前報道ルールが設けられ、正式な掲示に至っていない人事案が報道された場合に、そのことを理由に人事案を不同意とすることができるルールができていた。2013年2月19日に開かれた国対委員長会談で事前報道ルールの廃止について合意され、事前報道ルールの廃止の見通しが固まった。

事前報道ルール

読み方:じぜんほうどうルール
別名:国会同意人事の事前報道ルール

国会同意人事において、正式に掲示される前に報道された人事案は原則として認めず、検討対象から外すという暗黙のルール。

国会同意人事は行政機関の役員などを国会を通じて任命する人事のことである。例えば、日本銀行総裁、日本放送協会(NHK)経営委員会委員、公正取引委員会委員、国家公安委員会委員などが国会同意人事を通じて任命されている。この人事案は衆議院・参議院両院の同意を得た後、正式に掲示され任命される。

事前報道ルールは2007年に始められた。未決定の人事案に関する情報が報道により既成事実化することを回避することなどが主な目的とされている。ただし、事前報道ルールによって人事が停滞するなどの弊害が生じるとも指摘されていた。

2013年2月19日に開かれた国対委員長会談で、国会対策委員長は事前報道ルールを廃止することで合意した。