新語時事用語辞典とは?

2013年3月14日木曜日

ローマ教皇

読み方:ローマきょうこう
別名:ローマ法王
別名:教皇
別名:ポープ
英語:pope

ローマ・カトリック教会における聖職の最高位。世界10億人を超えるカトリック教会の信徒を率いる最高権威・精神的指導者として位置づけられる。

ローマ・カトリック教会では、イエス・キリストに付き従った使途の一人であるペトロ(聖ペテロ)を初代の教皇と位置づけている。2013年3月13日にローマ教皇に就任したフランチェスコ1世は第266代目となる。

ローマ教皇の死去や退位に伴う後継者の選出は、「コンクラーベ」と呼ばれる独特の選挙制度により行われる。コンクラーベでは、枢機卿が礼拝堂に籠り、全体の3分の2以上の得票により次期ローマ教皇が決定するまで、繰り返し投票を行うという形が取られている。

フランチェスコ1世の先代に当たるベネディクト16世・第255代ローマ教皇は、2013年2月に自ら退位を発表している。ローマ教皇の生前退位はおよそ600年振りという稀な出来事であるという。

移動式新型ミサイル

読み方:いどうしきしんがたミサイル

ミサイル発射台が特定箇所に固定されておらず、移動できるタイプの、新型のミサイル。発射台は、例えば、大型トレーラーに積載されている。

2013年初頭の時点で「移動式新型ミサイル」といえば、北朝鮮が2012年に初めて公開し、2013年2月にその存在が確実視された「KN-08」を指す場合が多い。

カルバペネム耐性腸内細菌

読み方:カルバペネムたいせいちょうないさいきん
別名:カルバペネム耐性菌
別名:Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae

カルバペネム系抗生物質への耐性を持つ細菌。大腸菌、肺炎桿菌などの複数種類の細菌が、カルバペネム耐性腸内細菌になり得る。

カルバペネム系抗生物質は抗菌薬として最も効果の強い抗生物質の一つとして知られる。これに耐性を持つ菌に感染すると、治療が困難になる可能性が高まり、死に至る危険性も高くなる。

国立感染症研究所によれば、カルバペネム耐性腸内細菌が発見された場合の対応方法は確立されておらず、まずは他への感染を予防するための措置を講じることが最重要とされている。

関連サイト:
米国CDCが警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関するQ&A - 国立感染症研究所
薬剤耐性菌研究会

十二指腸がん

別名:十二指腸癌
別名:十二指腸ガン

十二指腸に発生するがん。がんの主要区分として独立して扱われることは少なく、一般的には胆管がんの一種として扱われる。

胆管は肝臓と十二指腸を連絡している管状の臓器である。途中に胆嚢がある。ある種の有機化合物への接触や吸入を続けると、胆管がんが発生しやすくなることが知られている。有機化合物1,2-ジクロロプロパンを溶剤に用いていた工場で、従業員が平均よりもかなり高い確率で胆管がんに罹患していた、という事例もある。

コンクラーベ

別名:コンクラーヴェ
英語:Conclave
英語:papal conclave

ローマ・カトリック教会において最上位の聖職であるローマ教皇を選出するために行われる選挙、および、その選挙制度。最初に実施された時期は、遅くとも11世紀まで遡る。

コンクラーベは、カトリック教会で教皇に次ぐ地位である枢機卿が互いに推挙し合う、互選の形式で行われる。開催期間中、枢機卿はシスティーナ礼拝堂に入り、一切の外部との連絡を絶つ。選出は投票により行われるが、決定するには投票総数の3分の2以上の得票数が必要であるという。投票の結果、教皇が決定したかどうかは、煙突からの白い煙、黒い煙のいずれかを上らせることで、外部に知らせるという仕組みがある。投票は教皇決定まで繰り返される。過去には10数回にわたり投票が実施されたこともある。

2000年以降、2013年3月現在までに実施されたコンクラーベとしては、ベネディクト16世を選出した2005年の回、および、フランチェスコ1世を選出した2013年3月の回がある。ベネディクト16世はおよそ950年振りとなるドイツ出身の教皇、フランチェスコ1世は初の中南米出身の教皇である。





ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ

別名:ホルヘ・ベルゴリオ
別名:ベルゴリオ枢機卿
英語:Jorge Mario Bergoglio

ローマ・カトリック教会の聖職者。1936年、南米アルゼンチンのブエノスアイレス出身。1990年代からブエノスアイレス大司教、2000年代から枢機卿を務める。

2013年3月に教皇名「フランチェスコ1世」として、第266代ローマ教皇に選出された。

ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿あらためフランチェスコ1世は、歴代のローマ教皇中でも初の中南米出身者、および、南北両アメリカ大陸出身者である。

時事通信などによれば、2005年にベネディクト16世を第265代ローマ教皇に選出した前回のコンクラーベでも、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿がベネディクト16世(当時はラッツィンガー枢機卿)に次ぐ第2位につけていたという。なお、ベネディクト16世も約950年振りのドイツ出身のローマ教皇である。

関連サイト:
Cardinal Jorge Bergoglio becomes 266th pontiff and takes name Pope Francis - The Guardian, Wednesday 13 March 2013

フランチェスコ1世

読み方:フランチェスコいっせい
別名:フランチェスコ一世
別名:フランシスコ1世
英語:Francis I

2013年3月に第266代ローマ教皇に選出されたホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿の教皇名。アルゼンチン生まれ。中南米の出身者は歴代のローマ教皇の中でも初となる。

2013年2月、先代(第265代)ローマ教皇ベネディクト16世が月中に退位することを表明した。ローマ教皇の生前退位は15世紀以来およそ600年振り、教皇みずからの意志による退位の決断としてはおよそ700年振りになるという。ローマ教皇庁では3月12日からコンクラーベ(Conclave)が開始され、初日は未選出に終わったが、2日目に白煙が上り、教皇が決定した。

関連サイト:
Cardinal Jorge Bergoglio becomes 266th pontiff and takes name Pope Francis - The Guardian, Wednesday 13 March 2013