新語時事用語辞典とは?

2013年4月15日月曜日

はらみ寄せ線

読み方:はらみよせせん

ローソク足のパターンの1つで、大陽線、あるいは、大陰線の後に寄せ線がはらんで出現した状態のこと。

はらみ寄せ線には2つのパターンがある。1つは、大陽線の後に寄せ線がはらんで出現するパターンである。このパターンが高値圏で出現した場合には、次第に売り圧力が増えていることから天井になることが多い。そのため、翌日の寄付きが売りのエントリーポイントになる。もう1つは、大陰線の後に寄せ線がはらんで出現するパターンである。このパターンが安値圏で出現した場合には、次第に買い圧力が増えていることから底値になることが多い。そのため、翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。

上放れ陰線

読み方:うわばなれいんせん

ローソク足のパターンの1つで、上昇トレンドにおいて、窓を開けて上放れした陰線が出現した状態のこと。

上放れ陰線は、上昇トレンドにおいて窓を開けて高値寄りした後、安値引けしたものである。一般的に窓を開けて高値寄りした場合には出来高を伴い上昇し、高値引けで終わることが多いが、上放れ陰線では安値引けとなる。これは、利食い売りなどによって売り圧力が強かったことを示している。しかし、利食い売りが一服すれば再び上昇していくことが多い。

小幅上放れ黒線

読み方:こはばうわばなれくろせん

ローソク足のパターンの1つで、相場が小幅で推移している時に、窓を開けて上放れした陰線が出現した状態のこと。小幅上放れ黒線の「黒線」は陰線のこと。

小幅上放れ黒線は、いわゆるレンジ相場において、抵抗線を下から上へブレイクアウトし、かつ、その時のローソク足が陰線だった時である。一般的にレンジ相場では、抵抗線を下から上へブレイクアウトした場合、その地点が買いのエントリーポイントになる。また、支持線を上から下へブレイクアウトした場合、その地点が売りのエントリーポイントになる。小幅上放れ黒線でも、上放れした翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。

なお、小幅上放れ黒線の陰線に長い上ひげがあると、売り圧力が強いためにレンジへ戻ることもある。

上放れタスキ

読み方:うわばなれタスキ

ローソク足のパターンの1つで、窓を開けて陽線が出現した後に陰線が出現した状態のこと。

上放れタスキは、上放れした陽線に並ぶように陰線が出現する。上放れした後の陰線のため、高値が確認されて下降トレンドへ転換するように見えるが、利食い売りが一時的に入って反発しただけで、その後は上昇トレンドへ推移することが多い。

上放れタスキの買いのエントリーポイントは、上放れタスキ出現後の翌日の寄付きになる。

ちなみに、上放れタスキの逆のパターンに「下放れタスキ」がある。

下放れタスキ

読み方:したばなれタスキ

ローソク足のパターンの1つで、窓を開けて陰線が出現した後に陽線が出現した状態のこと。

下放れタスキは、下放れした陰線に並ぶように陽線が出現する。下放れした後の陽線のため、底値が確認されて上昇トレンドへ転換するように見えるが、押し目買いが一時的に入って反発しただけで、その後は下降トレンドへ推移することが多い。

下放れタスキの売りのエントリーポイントは、下放れタスキ出現後の翌日の寄付きになる。

ちなみに、下放れタスキの逆のパターンに「上放れタスキ」がある。

三山

読み方:さんざん

ローソク足のパターンの1つで、ほぼ同値の高値を3回つけた状態のこと。

三山で出現する3回の高値は強い抵抗線であり、3回目の高値が確認された地点が売りのエントリーポイントになる。また、直近の安値を更新した地点も売りのエントリーポイントになる。

一方、三山のうち、3回目の高値が1回目と2回目の高値を更新すると、上放れして上昇トレンドへ推移することが多い。

三山のうち、2回目の高値が1回目と3回目の高値よりも高い場合、三尊という。三尊も三山と同様に3回目の高値が確認された地点が売りのエントリーポイントになる。

三川

読み方:さんせん

ローソク足のパターンの1つで、ほぼ同値の底値を3回つけた状態のこと。

三川で出現する3回の底値は強い支持線であり、3回目の底値が確認された地点が買いのエントリーポイントになる。また、直近の高値を更新した地点も買いのエントリーポイントになる。

一方、三川のうち、3回目の底値が1回目と2回目の底値を割ると、下値が支えられなくなって下降トレンドへ推移することが多い。

三川のうち、2回目の底値が1回目と3回目の底値よりも安い場合、逆三尊という。逆三尊も三川と同様に3回目の底値が確認された地点が買いのエントリーポイントになる。

黒三兵

読み方:くろさんぺい

ローソク足のパターンの1つで、陰線が連続して3本出現した状態のこと。黒三兵の黒は、陰線を黒色で描くことから。

黒三兵は、陰線が3日間続くことから、弱い相場であることを表している。黒三兵の出現後も安値を更新する相場が続く可能性が高い。よって、翌日の寄付きが売りのエントリーポイントになる。

ただし、黒三兵のうち3日目が下ひげの長い陰線の場合には、買い圧力が強まってきているので底値圏になる可能性がある。また、3日目が陰のコマの場合も、売り圧力と買い圧力が拮抗してきているので相場の転換点になる可能性がある。

赤三兵

読み方:あかさんぺい

ローソク足のパターンの1つで、陽線が連続して3本出現した状態のこと。赤三兵の赤は、陽線を赤色で描くことから。

赤三兵は、陽線が3日間続くことから、強い相場であることを表している。赤三兵の出現後も高値を追う相場が続く可能性が高い。よって、翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。

ただし、赤三兵のうち3日目が上ひげの長い陽線の場合には、売り圧力が強まってきているので天井圏になる可能性がある。また、3日目が陽のコマの場合も、売り圧力と買い圧力が拮抗してきているので相場の転換点になる可能性がある。

三兵

読み方:さんぺい

ローソク足のパターンの1つで、陽線、あるいは、陰線が連続して3本出現した状態のこと。

三兵には、陽線が連続して3本出現する赤三兵と、陰線が連続して3本出現する黒三兵の2種類がある。

赤三兵は強い相場を表しており、買いのエントリーポイントになる。一方、黒三兵は弱い相場を表しており、売りのエントリーポイントになる。

ハラール認証

読み方:ハラールにんしょう
別名:ハラル認証
別名:ハラル証明
英語:halal certification

食品を扱う企業がイスラム圏に食品を輸出する際に、輸入国がその食品の輸入を許可する証明書のこと。

ハラール認証は、イスラム教徒の食べることを許された食品に対して発行される。

ハラール認証の対象外とされる食品には、豚肉やアルコールなどが挙げられる。また、豚肉を素材に使ったスープ、ワインを隠し味に入れた野菜ドレッシングなどもハラール認証の対象外とされる。

なお、ハラルに則っていないもの、イスラムの戒律に反しているものは、「ハラム」と呼ばれる。

関連サイト:
日本ハラール協会

太陽節

読み方:たいようせつ

北朝鮮における祝日。北朝鮮のいわゆる「建国の父」である、金日成・初代主席の誕生日である4月15日を記念したもの。

太陽節は北朝鮮では最大の記念日の一つであり、4月15日は盛大な催しが開かれる。2012年の太陽節は、1912年の金日成生誕から100周年を迎える節目の年となった。2012年の太陽節では大規模な軍事パレートが行われ、移動式新型ミサイル「KN-08」などが初めて公開されるなどした。

金融規制改革法

読み方:きんゆうきせいかいかくほう
別名:米国金融規制改革法
別名:米金融規制改革法
別名:アメリカ金融規制改革法
別名:ドッド・フランク法
別名:ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法
英語:Dodd-Frank Wall Street Reform and Consumer Protection Act
英語:Dodd-Frank Act

米国で2010年7月に成立した法律。金融安定のための金融制度の包括的な立て直しを主な目的とする。店頭デリバティブやヘッジファンドをはじめとする金融市場の規制から消費者および投資家の保護政策まで、対象は多岐にわたる。

金融規制改革法は、とりわけ第1502条「CONFLICT MINERALS」(紛争鉱物)に関する規定でも知られている。金融規制改革法第1502条では、米国に上場している企業は、コンゴおよびその周辺地域計10ヵ国からスズ・タンタル・タングステン・金(3TG)を調達した場合に、米証券取引委員会(SEC)へ報告することが義務付けられている。これは紛争地域から鉱物を購入することが現地の武装集団に資金提供を行うことにつながり、紛争を助長するという考え方に基づく。

また、ポール・ボルカーが提唱した積極的な銀行規制強化案「ボルカールール」なども比較的多く言及される。

関連サイト:
Dodd-Frank Wall Street Reform and Consumer Protection Act - U.S. Securities and Exchange Commission(米国証券取引委員会)
米国金融規制改革とボルカー・ルール - 静岡大学学術リポジトリ

3TG

読み方:スリーティージー

米国の「金融規制改革法」において「紛争鉱物」として指定されている、スズ(tin)・タンタル(tantalum)・タングステン(tungsten)・金(gold)の4種の鉱物の総称。

紛争鉱物は、コンゴを中心とする国々において武装勢力グループが採掘に関わっており、鉱物の購入が武装勢力の資金供給につながり、ひいては該当地域における暴力や略奪を助長する結果につながる、とされる。

金融規制改革法では、コンゴおよびコンゴと国境を接する9ヵ国から3TGのいずれかを調達・使用した場合は米証券取引委員会(SEC)に報告することが義務づけられている。

関連サイト:
米国の紛争鉱物開示規制 - 経済産業省




紛争鉱物

読み方:ふんそうこうぶつ
別名:コンフリクトミネラル
英語:conflict minerals

紛争地域において産出され、鉱物を購入することで現地の武装勢力の資金調達につながり、結果として当該地域の紛争に加担することが危惧される鉱物の総称。特に、コンゴおよびコンゴに接する国々で採掘される、スズ・タンタル・タングステン・金の4種の鉱物を指す。

紛争鉱物は、その採掘過程において武装勢力グループが関与しており、取引高の一部が武装勢力に流れる。結果として武装勢力が力を蓄え、掠奪や暴力を助長する要因となっているとされる。

紛争鉱物は、米国で2010年7月に成立した「金融規制改革法」において指定された。金融規制改革法の成立により、米国の上場企業には、該当地域から調達した鉱物の使用状況を報告する義務が課せられた。
紛争鉱物として指定されているスズ(tin)・タンタル(tantalum)・タングステン(tungsten)・金(gold)は、総称して「3TG」とも呼ばれる。それぞれコンピュータの部品の製造などに必要な鉱物資源であり、先進国での需要が高い。

紛争鉱物の産出国として指定されている国は、コンゴ、および、アンゴラ、ザンビア、タンザニア、ウガンダ、南スーダン、ルワンダ、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、ブルンジの計10ヵ国である。

金融規制改革法は米国の法律であるが、米国の証券取引所に上場している日本企業も対象となる。2013年4月現在、日本国内では法律上の規制や義務などは特に課されていないが、電子情報技術産業協会などが中心となって責任ある鉱物調達の取り組みを推進している。

関連サイト:
米国の紛争鉱物開示規制 - 経済産業省
紛争鉱物問題に関して - 一般社団法人 電子情報技術産業協会・責任ある鉱物調達検討会




第三のビール

読み方:だいさんのビール
別名:第3のビール
別名:新ジャンルビール

酒税法上ビールにも発泡酒にも分類されないが、麦芽の風味や泡立ちなどがビールに似ており、ビールを飲む感覚で飲み味わうことができる酒類の総称。

第三のビールは、ビールや発泡酒とは原料が異なる。麦芽以外の原料を使用するか、麦芽を原料としないアルコールを混ぜているものがある。多くはいわゆる雑酒、もしくは発泡性のリキュールに分類される。ビール風味のアルコールとして廉価に購入できる点が最大の特徴となっている。

第三のビールは2000年代半ばに登場し、消費者の低価格志向に応える形で、いわゆるビール系市場におけるシェアを伸ばしていった。国内の大手ビールメーカー4社がそれぞれ第三のビール市場に参入している他、韓国企業が製造する「プライムドラフト」なども日本国内で発売されている。