新語時事用語辞典とは?

2013年4月17日水曜日

圧力鍋爆弾

読み方:あつりょくなべばくだん
英語:Pressure cooker bomb

圧力鍋を使った即席爆発装置。圧力鍋の中に爆薬を仕掛けた爆弾で、殺傷能力を高めるために中に金属を入れる場合が多い。

2013年4月17日の毎日新聞の記事によると、圧力鍋爆弾はこれまでアフガニスタンやパキスタンなで起きたテロ行為で用いられたことがある。また、2010年ニューヨーク、マンハッタンで起きた爆弾テロ未遂事件の現場でも見つかった。

2013年4月15日のボストンマラソン爆発事件に関して、米連邦捜査局は、圧力鍋爆弾が使用された可能性が高いという見解を発表している。

関連サイト:
ボストン爆破テロ:圧力鍋にクギを詰めた爆弾か FBI - 毎日新聞

Jリーグ秋春制

読み方:ジェイリーグあきはるせい

日本のプロサッカーのリーグであるJリーグを、秋に開始し、春に閉幕する制度。2013年4月現在のJリーグは春秋制で、3月開始、12月閉幕である。秋春制に移行すれば、開催時期は8月~翌年5月頃となる。

2013年4月現在、欧州の各リーグでは秋春制が主流であるため、その開催時期に合わせる目的がある。欧州の各リーグと日程を合わせることで、海外移籍の円滑化などが見込まれているが、一方で冬場の試合開催について、積雪が多い地域の国内クラブから秋春制移行に対して懸念の声が上がっている。

2013年4月17日の日刊スポーツの記事によると、Jリーグの大東和美チェアマンは、2016年以降の秋春制導入に関する議論の結論を当初予定された5月ではなく6月に先送りして出す方針を示した。

関連サイト:
Jリーグ秋春制導入結論は6月に先送り - 日刊スポーツ

製造直接費

読み方:せいぞうちょくせつひ

製品を製造する際に、特定の製品のためだけに消費される費用のこと。

製造直接費には、製品のために購入する部品(直接材料費)や、製品の組み立てに携わった人へ支払う賃金(直接労務費)、製品の組み立てや梱包などを外注先へ発注した場合に支払う外注工賃(直接経費)などが挙げられる。

製造直接費の仕訳は次のようになる。

(例)商品Aを製造するために必要な部品Bを3万円で購入し、現金で支払った。

(借)商品 30000
(貸)現金 30000

製造間接費

読み方:せいぞうかんせつひ

製品を製造する際に、他の製品とともに消費される費用のこと。

製造間接費は、特定の製品の費用として計算できない費用である。例えば、複数の製品を加工するために用いられる接着剤(間接材料費)や、複数の製品の組み立てに携わった人へ支払う賃金(間接労務費)、複数の製品を製造する工場の電気代(間接経費)などが挙げられる。

このように、どの製品の製造に消費されたかわからない費用については、一定の基準を設けて各製品に割り振る。例えば、商品Aと商品Bの2つの商品があり、接着剤の消費量の比率が7:3であれば、接着剤の購入費用を7:3に配賦する。

三空叩き込み

読み方:さんくうたたきこみ

ローソク足のパターンの1つで、4日間、窓を開けて下放れして陰線が出現した状態のこと。4日間、窓を開けるということは窓が3つ出現することになり、これを「三空」という。

三空叩き込みは、下降トレンドにおいて4日間連続で下落したものである。しかも、窓を開けて下放れしているため、市場ではろうばい売りも出てくる。しかし、三空叩き込みが出現した時には底値圏になることが多い。そのため、三空叩き込み出現後の翌日が買いのエントリーポイントになる。

ちなみに、4日間、窓を開けて上放れして陽線が出現したものを「三空踏み上げ」という。

逆襲線

読み方:ぎゃくしゅうせん

ローソク足のパターンの1つで、下降トレンドにおいて窓を開けて下放れして大陽線が出現した状態のこと。

逆襲線は、大きく窓を開けて安値寄りした後に急反発したものである。下げ相場を逆襲するような大陽線の出現で、相場は下降トレンドから上昇トレンドへ転換することが多い。

逆襲線が出現した翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。また、逆襲線が出現した翌日のローソク足が、窓を開けて上放れした陽線になった場合にも、その翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。

捨て子線

読み方:すてごせん
別名:捨子線

ローソク足のパターンの1つで、窓を開けて十字線が出現し、その後に再び窓を開けて陽線、あるいは、陰線が出現した状態のこと。

捨て子線にはいくつかのパターンがある。1つは、上昇トレンドにおいて窓を開けて上放れして十字線が出現し、その後に窓を開けて下放れして陰線が出現するパターンである。十字線が天井圏になることが多いため、売りのエントリーポイントになる。

次に、下降トレンドにおいて窓を開けて下放れして十字線が出現し、その後に再び窓を開けて下放れして陰線が出現するパターンである。この場合も売りのエントリーポイントになる。

そして、下降トレンドにおいて窓を開けて下放れして十字線が出現し、その後に窓を開けて上放れして陽線が出現するパターンである。十字線が底値圏になることが多いため、買いのエントリーポイントになる。

三手打ち

読み方:さんてうち

ローソク足のパターンの1つで、3日間の下げ幅を包むような大陽線が出現した状態のこと。三手打ちの「三手」は3日間の意味。

三手打ちは、下降トレンドにおいて、3日間の下げ幅を戻す包み線が出現する。

一般的に、下降トレンドで出現する包み線は買いのエントリーポイントになる。しかし、三手打ちの場合には底値圏の可能性が低いことが多く、戻り売りの局面になる。新規ポジションを立てる場合には、翌日の寄付きが売りのエントリーポイントになる。

連続タスキ

読み方:れんぞくタスキ

ローソク足のパターンの1つで、窓を開けずに陽線、あるいは、陰線が数日間続いて出現した状態のこと。

連続タスキには2つのパターンがある。1つは、陽線が続くパターンで、前日の終値よりも安く始まり、前日の高値よりも高く終わる相場が数日続くものである。このような連続タスキが出現した場合にはさらに上昇することが多く、翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。

もう1つの連続タスキのパターンは、陰線が続くパターンで、前日の終値よりも高く始まり、前日の安値よりも安く終わる相場が数日続くものである。このような連続タスキが出現した場合にはさらに下降することが多く、翌日の寄付きが売りのエントリーポイントになる。

放れ七手の変化底

読み方:はなれしちてのへんかぞこ

ローソク足のパターンの1つで、窓を開けて下放れして、少しした後に窓を開けて上放れして陽線が出現した状態のこと。

放れ七手の変化底の「七手」は7日間という意味ではなく、だいたい1週間程度という意味である。

放れ七手の変化底は、下放れした後にもみ合い状態が1週間程度続く。いわゆる「下値もみ合い」といわれるもので、底値を打つか打たないかの転換点になる。放れ七手の変化底は、底値を打った時に出現することが多く、翌日の寄付きが買いのエントリーポイントになる。

化け線

読み方:ばけせん

ローソク足のパターンの1つで、下降トレンドにおいて大陽線が出現した状態のこと。

下降トレンドの相場では、一般的に大陰線、小陰線などの陰線が続く。また、小陰線が出現することもあるが、大陰線はあまり出ない。化け線は、滅多に出ない大陽線である。

化け線の特徴は、出来高を伴わずに大陽線が出現することである。これは、一時的に売り圧力が減少して急騰したものと考えられる。なお、出来高を伴って大陽線が出現した場合には化け線とはいわない。

化け線の出現した翌日に陰線が出現した場合、さらに下降トレンドが進行することが多く、売りのエントリーポイントになる。

リシン

英語:ricin

猛毒として知られるタンパク質の一種。唐胡麻の種子から抽出できる。致死量は150マイクログラム。

リシンを大量に含む飲食物を摂取したり、静脈などに注入されたりすると、消化器・循環器をはじめ複数の臓器が炎症を起こし、壊死するに至る。

日本救急医学会はリシンを「容易かつ安価に生成でき、毒性が高く、エアロゾルとして安定で、特異的治療法やワクチンがない」ため「生物兵器」として捉えることができる、としている。実際、ヒマシ油を生産した際に生じる屑から大量のリシンを得ることができる。

米国ではリシンを利用した殺人および殺人未遂事件がたびたび発生している。2013年4月16日にも、共和党の上院議員ロジャー・ウィッカーに宛てて送られた封書から、事前検査の過程でリシンが検出されている。