新語時事用語辞典とは?

2013年6月5日水曜日

消費税転嫁対策特別措置法

読み方:しょうひぜいてんかたいさくとくべつそちほう
別名:消費税転嫁法
別名:消費税転嫁対策法

2014年4月から予定されている消費税の段階的な増税に合わせて、消費税を商品価格へ適切に転嫁するためにつくられた法律。2013年6月5日の参議院本会議で可決され、成立した。

消費税転嫁対策特別措置法では、増税分還元セールといった消費税の転嫁を阻害する行為を禁止する。具体的には消費税還元セールなどの文句を使用した広告や宣伝などを取り締まる。また大手小売業者に商品を納入する中小企業などが、消費増税分を価格に上乗せする「価格カルテル」などを例外的に認める。

消費税転嫁対策特別措置法案に対しては、小売業界からは「自由競争を阻害する」といった反対の声が上がっていた。そのため、消費税転嫁対策特別措置法は「消費税」などの言葉を使用しないセールは原則として認める方針である。

関連サイト:
消費税の転嫁対策 - 参議院

自民党沖縄県連

読み方:じみんとうおきなわけんれん
別名:自由民主党沖縄県連合会

自民党が沖縄県に置く連合会。地域産業の振興や福祉政策といった、地域独自の政策・活動方針を主に掲げている。

2013年4月時点で、沖縄県の県議会議員5名が沖縄県連の役員を務めている。2012年の沖縄県連の活動方針では、県連広報体制の拡充強化や党員の獲得、あるいは衆議院議員選挙に向けた組織の強化などが掲げられていた。

2013年夏の参院選の選挙公約をめぐって自民党沖縄県連は、普天間基地を県外に移設することを地域版公約に盛り込む意向を示している。5月30日に自民党の石破茂幹事長は沖縄県連の翁長政俊会長と協議し、普天間基地の県外移設をマニフェストに盛り込む県連の方針を取り下げるように求めたが、受け入れられなかった。また、沖縄県の選挙区から自民党公認で出馬する議員は「県外移設」を地域版公約に明記すると述べた。

地域版公約

読み方:ちいきばんこうやく

主に国政選挙の際に、各党の地域支部が独自に作成する選挙公約。党の公約を補完し、より地域の実情にあった政策決定を行うために作成される。

地域版公約は各県連などにより作成されるため、党本部の方針と行き違いが生じることもある。特に与党の県連などが政府方針と違う方針を掲げた場合に、有権者からの不信を招くことがある。2013年夏に控えた参院選に向け、自民党の沖縄県連は、米軍の普天間基地を県外移設することを地域版公約に盛り込む姿勢をみせている。一方の自民党本部は県内の移設を主張している。

また、原発関連政策をめぐっても、自民党本部は自民党福島県連との間に意見の行き違いが生じている。自民党福島県連は県内の原発全てを廃炉にすることを2013年参院選の地域版公約に盛り込む予定としているが、他方、党本部は安全が確認された原発は再稼動する意向を表明している。

中国製太陽光パネル制裁関税

読み方:ちゅうごくせいたいようこうパネルせいさいかんぜい
別名:EU太陽光パネル制裁関税
別名:中国太陽光パネル制裁関税

EU(欧州連合)が中国製の太陽光パネルに対して特別に課した関税。2013年6月、貿易上の過剰な輸出入を制限するための措置として、課税することが決定された。

ヨーロッパではドイツを筆頭に、再生可能エネルギーの普及拡大が活発化しつつある。その一方で、中国製の安価な太陽光パネルなどが市場に流入していることで、ヨーロッパ圏内の再エネ関連産業の活性化や雇用の拡大が進んでいないという指摘がなされている。

EUは6月4日、欧州域内の産業を保護するため、中国製の太陽光パネルや関連する製品に対し、暫定的な制裁措置をとることを発表した。EU諸国に輸入される中国製の太陽光パネルや関連製品が、価格が不当に下げられている(ダンピング)疑いがあるとして、制裁措置を決定したとEU側は述べている。

ヨーロッパ連合による反ダンピングの制裁措置に対して中国は対抗姿勢を見せており、中国とEUとの貿易に悪影響が波及する可能性も懸念されている。

地デジ日本方式

読み方:ちデジにほんほうしき
別名:デジタル放送日本方式
別名:ISDB-T
別名:ISDB-Terrestrial

日本が用いている地上デジタル放送の方式。他に欧州方式や米国方式なども存在する。

日本方式は欧州方式や米国方式などと比べ、様々な種類のサービスを提供できるとされている。例えば、携帯端末向けの放送を行う場合に、欧米の方式では専用の携帯端末放送専用送信設備を別に設置する必要があるが、一方で日本方式では、一つの送信局・一つの周波数のみで、固定テレビ向けと携帯電話向けの両方の放送を同時に行うことができる。また日本方式ではテレビ画面に付加価値情報を表示するデータ放送を行うことなども可能である。

日本方式は南米を中心に他国に展開している。特に日本方式は災害時の緊急警告放送のサービスが提供できるため、自然災害の多い国々で採用されている。2013年6月3日には、中米のグアテマラが日本方式を採用し、日本方式を採用しているのはブラジル、フィリピンなど合計14カ国となっている。

関連サイト:
地上デジタル放送日本方式の国際展開について - 総務省

FIFAコンフェデレーションズカップ

読み方:フィーファコンフェデレーションズカップ
別名:コンフェデレーションズカップ
別名:サッカーコンフェデレーションズカップ
別名:コンフェデ
別名:コンフェデ杯
英語:FIFA Confederations Cup

各大陸王者が集うサッカーの大会。FIFA(国際サッカー連盟)が開催するナショナルチームの大会である。各大陸王者に加え、次回ワールドカップ開催国と招待国が参加資格を得る。一般的に招待国は前回ワールドカップの覇者である場合が多い。

コンフェデレーションズカップは1992年に始まり、2年に1度のペースで開催されてきた。しかし過密な試合日程などが問題視され、2005年以降4年に1度の頻度で開催されている。同大会は一般的にワールドカップが開催される前の年に行われるため、その時点での各国の力関係を確認できる貴重な機会として、各国は主力選手を揃えて大会に挑むことが多い。

日本は2001年大会で収めた準優勝が過去最高の戦績である。また、日本は2011年のAFCアジアカップを制したため、2013年6月からブラジルで行われる第9回大会への出場が決定している。第9回大会で日本は、ブラジル、イタリア、メキシコとそれぞれ対戦する。