新語時事用語辞典とは?

2013年6月21日金曜日

共産主義青年団

読み方:きょうさんしゅぎせいねんだん
別名:共青団

政治の世界で活躍するエリートを養成する中国の組織。中国共産党内部の派閥を決定する一つの要因でもある。共青団出身の主な政治家として、胡錦濤や李克強などがいる。

中国共産党党員の派閥は大きく分けて、共青団出身者と太子党出身者に分けられる。太子党は中国共産党の幹部の子弟などが該当する。

共青団には主に14歳から25歳までの青年が所属し、将来の共産党員予備軍として共産主義などについて学ぶ。中国では、共青団を経て中国共産党に入党することが、エリートコースの一つとされている。元来、共青団は中国共産党発足に併せて、党の基盤を固めるために組織された。

中国共産党内部では共青団と太子党の間に対立関係があるとされ、国家主席の交代などによって起こる人事移動は、所属派閥が関係するとされている。

QE3

別名:量的緩和第3弾
別名:米量的緩和第3弾
別名:量的金融緩和第3弾
英語:Quantitative Easing program 3

アメリカ合衆国の連邦準備制度理事会(FRB)が行う、第3回目の量的金融緩和政策。QEは「Quantitative Easing」の略称で、その後の数字は、第何回目かを表す。

2008年のリーマンショック後に行われた量的金融緩和が一般的にQE1と呼ばれる。また、2010年11月から半年以上に渡り、景気回復などを目指してQE2が行われた。

一般的に量的金融緩和は、政策金利の引き下げではなく、中央銀行が市場に資金供給を行う政策である。特にそれ以上金利を落とすことができない超低金利の状態にある場合に用いられることが多い。

QE3は2012年9月に始まった。FRBは住宅ローンを担保にした証券や長期国債などを買い入れ、資金の供給量を増加させた。

2013年5月には、FRBのバーナンキ議長がQE3の縮小を示唆したため、各国の株価が値下がりした。

ふるさと納税

読み方:ふるさとのうぜい
別名:ふるさと納税制度

自分が居住している地域以外の市町村などに一定額以上の寄付を行った場合、その金額に応じて、現在の居住地に支払う住民税や所得税などの一部が控除される制度。2008年に開始した。自身の故郷、あるいは自分が寄付したいと思った地方公共団体などに寄付することが一般的である。

納税者が納税する場所を自ら選ぶ、新しい制度として注目されている。個人の寄付に対して、地方公共団体は領収書を発行し、その領収書を添付して税務署に確定申告を行うことで、一部の税金が変換される仕組みである。

地方自治体によっては、寄付者にその地域の名産品などを配布するといった特典もある。

2013年6月現在、総務省は確定申告の手続きを省略するなどの措置を検討し、ふるさと納税制度の利用者の増加を目指している。

関連サイト:
ふるさと納税応援サイト

危機遺産

読み方:ききいさん
別名:世界危機遺産

危機にさらされている世界遺産のこと。特に、戦争や開発、あるいは自然災害などの影響によって、その価値を失う危険性が高い遺産が危機遺産リストに登録される。2012年7月時点で、危機遺産には38件が登録されている。

危機遺産を設けることで、財政支援をはじめとする国際的な協力を要請する意図があるとされる。一方で危機遺産リストに登録されていた世界遺産のうち、その危機を脱したとみなされた場合は、危機から救われた遺産として危機遺産リストから削除される。

戦争や自然災害など以外にも、観光によって世界遺産が被害を受けている例もある。特に世界遺産への落書きや観光客が残したゴミなどが問題になっている。

2013年6月には、古都アレッポやパルミラ遺跡など、シリアにある計6ヶ所の世界遺産が危機遺産として、新たに登録された。2011年頃から続く国内の騒乱によって、シリアの世界遺産の一部などが破壊されていることなどが理由として挙げられている。

関連サイト:
危機にある世界遺産 - 公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟