新語時事用語辞典とは?

2013年8月7日水曜日

百度文庫

中国の文書共有サービスサイトの名称。電子書籍に関する情報の検索や閲覧、あるいはダウンロードができるサイトである。

百度文庫ではユーザーがアップロードした電子書籍などを無料で閲覧、ダウンロードできることから、ネットユーザーには歓迎されたが、他方で著作権侵害などの点で非難を受けている。

2013年8月7日の時事通信の記事によると、日本企業の秘密資料などが大量流出し、百度文庫のウェブサイト上で閲覧できる状態だったことが明らかになった。

関連サイト:
日本企業の社外秘資料、大量流出=文書共有サイト「百度文庫」に-中国 - 時事通信

内閣法制局

読み方:ないかくほうせいきょく

内閣に設置される行政機関。主に法律案の審査や法令の解釈などを行う。内閣法制局の長官は内閣が指名する。

内閣法制局では、内閣が国会に提出する法律案を閣議決定より前に審議することから、法の審査や制定などに大きな影響を持つとされている。内閣法制局では、提出された法案が憲法や他の法律との整合性がとれているか、立案の意図が文章に表現されているかなどを審査する。

関連サイト:
法律ができるまで - 内閣法制局

縮小都市

読み方:しゅくしょうとし
英語:Shrinking cities
別名:縮退都市

成長と反対の傾向がみられる都市。主に人口の減少が顕著である場合が多い。

縮小都市の多くは、かつて多くの人口を抱えていた都市であった場合が多い。したがって都市が縮小した後、その都市の社会基盤などを維持するコストが増大することが問題となっている。

都市の財政状況が厳しくなることで、その都市で暮らす住民の負担も増大する。2013年に破綻したアメリカ合衆国のデトロイト市は縮小都市の例といえる。

縮小都市はアメリカだけでなく、日本、ドイツあるいはベトナムなど多くの国家で問題となっている。

加重表決制

読み方:かじゅうひょうけつせい
別名:加重投票制
別名:加重投票制度
別名:加重票決制
別名:加重議決権制度

国際機構などにおいて、各加盟国の機構に対する貢献の度合によって票数を決定する制度。主に各国の出資金などによって票数が決定する場合が多い。

加重表決制をとっている例として、IMFや世界銀行などが挙げられる。IMFにおいては、各国の経済規模によってそれぞれの票数が決定する。したがって経済力のある先進国ほど大きな議決権を獲得する結果になることが一般的である。

二重投票

読み方:にじゅうとうひょう

主に選挙の際に、一人の有権者が複数票投じること。なんらかのミスによって生じる場合が多い。

二重投票の問題は、主に一人一票とされている選挙において生じる場合がある。過去には、選挙管理委員が、既に投票を終えたという有権者情報を見逃して二重投票が生じた例などがある。

2013年8月2日の参議院本会議で行われた参院副議長選挙では、投票した人の数よりも実際の投票数が上回ったことで二重投票が発覚した。副議長選挙で二重投票を行ったのは、社民党の又市征治党首代行と無所属の糸数慶子議員と判明。自民党は両氏の行動が国会の信用を失うものとして懲罰動議を提出した。

両氏は投票用紙が重なっていることに気づかずに投票してしまったと主張した。2013年8月5日のMSN産経ニュースの記事によると、懲罰動議の結論は先送りされた。自民党以外の各党は、両氏の行為が意図的でないとしている。

関連サイト:
二重投票への懲罰動議 結論持ち越し 自民以外は難色 - MSN産経ニュース

ご当地ナンバー

読み方:ごとうちナンバー
別名:ご当地ナンバープレート
別名:新たな地域名表示ナンバープレート

自動車のナンバープレートに、陸運部門運輸支局・自動車検査登録事務所の所在地以外の地名を登録できる制度。2006年に導入された。

従来、自動車のナンバープレートには、習志野・多摩といった自動車検査登録事務所の所在地のみ表記できた。ご当地ナンバー制度の導入により、自動車検査登録事務所が設置されていない地名でも、特定の基準を満たせばナンバープレート上に表記することができるようになった。

最初のご当地ナンバー追加で認められた地名として、仙台、会津、金沢、諏訪、富士山、倉敷、下関などがある。

国土交通省によると、2013年8月2日に新たに10地域でご当地ナンバーを導入することが決定した。ご当地ナンバーが新たに導入された地域として、岩手県の平泉や東京都の世田谷などが挙げられる。

世田谷などとともにご当地ナンバーが導入された鹿児島県の奄美では、奄美ナンバーで奄美をPRしていくといった観光振興の目的もあるとしている。

関連サイト:
新たな地域名表示ナンバープレートの導入について(要綱) - 国土交通省
新たな地域名表示ナンバープレートの導入について(地域一覧) - 国土交通省

無水調理

読み方:むすいちょうり

食材に含まれている水分のみを使用して料理をする方法。主に無水鍋を使用して調理する場合が多い。

無水調理によって、素材の栄養やうまみを最大限に活かすことができるとされている。特に野菜に含まれる水分を利用して調理する場合が多い。通常野菜に含まれるビタミンなどの栄養素は水に溶けてしまうことが多いが、無水調理を行った場合、ビタミンをはじめとする栄養素を逃がすことがないといった利点がある。

無水調理のレシピは増加傾向にあり、無水鍋を使用した野菜カレーなどが広く知られている。

東京ルール

読み方:とうきょうルール
別名:救急医療の東京ルール

救急医療に関して東京都が定めたルール。救急患者が迅速に処置を受けられるようにする目的がある。

東京ルール作成の背景には、一部の救急患者が救急搬送先を見つけられず、適切な処置を受けられない事態が生じていたことなどがあった。

東京ルールは主に3つに分かれている。第一に、救急患者が迅速かつ適切に治療を受けることができるように、医療機関の相互関係を強化すること。第二に、緊急性の高い患者から治療の優先順位をつける「トリアージ」を行うこと。第三に、救急医療に対する都民の理解を求め、救急医療の適切な利用を促進することである。

東京都福祉保健局はウェブサイト上で都民に対して、医療が限られた資源であることを理解し、協力して助け合うように呼びかけている。

関連サイト:
救急医療の東京ルール - 東京都福祉保健局

タウンミーティング

英語:town meeting

その地域の住民が集まり、地域の政策などを議論及び決定していくもの。主にアメリカで行われている地方自治の形態である。

タウンミーティングは、その地域住民の多くが参加する場合が多いため、直接民主制の一つの形態とされている。日本では、公務員や政治家と住民との間で行われる意見交換の場をタウンミーティングと呼ぶ場合もあるが、アメリカの一部の州では、タウンミーティングにおいて予算や自治体条例などが決定されるといった立法機能があることが特徴とされる。

アメリカのタウンミーティングは、主に17世紀からアメリカ北東部のニューイングランド地方を中心に行われてきた。2013年現在では、マサチューセッツ州やニューハンプシャー州などで行われている。