読み方:こたいねんりょうロケット
燃料に液体ではなく固体を用いるロケットの総称。
固体燃料ロケットは、燃料を搭載したロケット本体内で燃料を燃焼させる特質を持つ。そのため、液体燃料を別室の燃焼室に移送させて制御する液体燃料ロケットに比べて、構造が簡素であり、安価に製造できるという利点がある。他方、点火後の燃焼制御が難しく、火力を調整したり、中断したりすることが難しい。
固体燃料ロケットの燃料の基材(ベース)としては、ニトロセルロースやニトログリセリンを主とするもの、あるいは、ポリウレタンやポリブタジエンといった合成物質を主とするものなどがある。
日本はロケット開発の分野において、1990年代後半から2000年代半ばまで、固体燃料ロケット「M-V」(ミューファイブ)の開発・運用を行っていた。M-Vは2006年に運用を終了し、その後は液体燃料ロケット「H-IIA」が主に運用されてきた。2010年前後より新型の固体燃料ロケットの本格的開発が始められ、「イプシロンロケット」としなった。イプシロンロケットは2013年9月に惑星分光観測衛星SPRINT-Aを搭載して打ち上げが行われ、予定通りSPRINT-Aを軌道に投入することに成功した。
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レイシストをしばき隊
読み方:レイシストをしばきたい
別名:レイシストしばき隊
別名:しばき隊
在日韓国人、朝鮮人に対する差別視の阻止・カウンター言論を目的とする活動団体。
朝日新聞デジタル2013年8月10日付記事によれば、レイシストをしばき隊の主催者は活動家の野間易通。時には相手を直接罵ったり、掴みかかったりといった行動に出ることもあると、同記事は述べている。
レイシストをしばき隊が敵対視する対象、つまり在日朝鮮人および韓国人らを差別視する主な勢力として、在特会(在日特権を許さない市民の会)などがある。
関連サイト:
(インタビュー)ヘイトスピーチをたたく 「レイシストをしばき隊」野間易通さん - 朝日新聞デジタル 2013年8月10日 (2013年9月16日閲覧)
別名:レイシストしばき隊
別名:しばき隊
在日韓国人、朝鮮人に対する差別視の阻止・カウンター言論を目的とする活動団体。
朝日新聞デジタル2013年8月10日付記事によれば、レイシストをしばき隊の主催者は活動家の野間易通。時には相手を直接罵ったり、掴みかかったりといった行動に出ることもあると、同記事は述べている。
レイシストをしばき隊が敵対視する対象、つまり在日朝鮮人および韓国人らを差別視する主な勢力として、在特会(在日特権を許さない市民の会)などがある。
関連サイト:
(インタビュー)ヘイトスピーチをたたく 「レイシストをしばき隊」野間易通さん - 朝日新聞デジタル 2013年8月10日 (2013年9月16日閲覧)
SPRINT-A
読み方:スプリントエー
別名:スプリントA
別名:惑星分光観測衛星SPRINT-A
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の指揮のもと開発された、惑星観測を目的とする科学衛星。搭載する望遠鏡を用い、地上を覆う大気の影響を受けない宇宙空間において金星、火星、木星といった太陽系惑星を観測する。
JAXAによれば、SPRINT-Aの主な調査内容は、構造や成り立ちが地球によく似ている(地球型惑星である)金星および火星における大気の状況を調べることである。
また、地上から観測できない極端紫外線(EUV)が宇宙空間では観測可能であることを活かし、金星・火星、および木星、その衛星イオなどを対象として、オーロラ現象に代表されるプラズマの発生環境を測定することもミッションとされている。
SPRINT-Aは2013年9月に新型国産ロケット「イプシロン」(イプシロンロケット)に搭載されて打ち上げられ、予定どおりの軌道に投入された。
関連サイト:
惑星分光観測衛星 SPRINT-A - JAXA
別名:スプリントA
別名:惑星分光観測衛星SPRINT-A
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の指揮のもと開発された、惑星観測を目的とする科学衛星。搭載する望遠鏡を用い、地上を覆う大気の影響を受けない宇宙空間において金星、火星、木星といった太陽系惑星を観測する。
JAXAによれば、SPRINT-Aの主な調査内容は、構造や成り立ちが地球によく似ている(地球型惑星である)金星および火星における大気の状況を調べることである。
また、地上から観測できない極端紫外線(EUV)が宇宙空間では観測可能であることを活かし、金星・火星、および木星、その衛星イオなどを対象として、オーロラ現象に代表されるプラズマの発生環境を測定することもミッションとされている。
SPRINT-Aは2013年9月に新型国産ロケット「イプシロン」(イプシロンロケット)に搭載されて打ち上げられ、予定どおりの軌道に投入された。
関連サイト:
惑星分光観測衛星 SPRINT-A - JAXA
イプシロンロケット
別名:イプシロン
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が中心となり開発された国産の固体燃料ロケット。2010年頃から本格的な開発が進められ、2013年9月に初の打ち上げを実施、成功させた。
イプシロンロケットは、既存の国産ロケットに対して、より安価に、より手軽に打ち上げられるロケットとして開発された。2000年代半ばに運用を終了した固体燃料ロケット「M-V」(ミューファイブ)や、現役の大型液体燃料ロケット「H-IIA」などから技術や構成要素を積極的に流用し、開発・生産のコスト低減を図っている。例えばロケットの一段目はH-IIAのブースターが転用された格好となっている。
また、イプシロンロケットでは「モバイル管制」と呼ばれる自律点検システムが初めて導入されている。これは、ロケットが発射台に据え付けられた後の、打ち上げ直前の最終点検作業をコンピュータに行わせるもので、従来の人海戦術的な点検作業に比べて人員も期間も大幅に削減できる。しかも普通のノートPCで点検作業が可能であるという。
イプシロンロケットの初の打ち上げは2013年8月22日に予定された。8月前半に配線上のミスが見つかったため打ち上げ予定日は27日に延期されたが、当日の打ち上げカウントダウン中にモバイル管制システムが異常を検知して打ち上げは自動停止した。停止原因の調査を経て9月14日に再び打ち上げを実施し、予定通りの軌道に科学衛星「SPRINT-A」を投入することに成功した。
関連サイト:
イプシロンロケット - JAXA宇宙航空研究開発機構
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が中心となり開発された国産の固体燃料ロケット。2010年頃から本格的な開発が進められ、2013年9月に初の打ち上げを実施、成功させた。
イプシロンロケットは、既存の国産ロケットに対して、より安価に、より手軽に打ち上げられるロケットとして開発された。2000年代半ばに運用を終了した固体燃料ロケット「M-V」(ミューファイブ)や、現役の大型液体燃料ロケット「H-IIA」などから技術や構成要素を積極的に流用し、開発・生産のコスト低減を図っている。例えばロケットの一段目はH-IIAのブースターが転用された格好となっている。
また、イプシロンロケットでは「モバイル管制」と呼ばれる自律点検システムが初めて導入されている。これは、ロケットが発射台に据え付けられた後の、打ち上げ直前の最終点検作業をコンピュータに行わせるもので、従来の人海戦術的な点検作業に比べて人員も期間も大幅に削減できる。しかも普通のノートPCで点検作業が可能であるという。
イプシロンロケットの初の打ち上げは2013年8月22日に予定された。8月前半に配線上のミスが見つかったため打ち上げ予定日は27日に延期されたが、当日の打ち上げカウントダウン中にモバイル管制システムが異常を検知して打ち上げは自動停止した。停止原因の調査を経て9月14日に再び打ち上げを実施し、予定通りの軌道に科学衛星「SPRINT-A」を投入することに成功した。
関連サイト:
イプシロンロケット - JAXA宇宙航空研究開発機構
モバイル管制
読み方:モバイルかんせい
JAXA(宇宙航空研究開発機構)がイプシロンロケットにおいて初めて導入した、ノートPCのようなモバイル端末だけでロケットの発射管制を可能とする技術。
モバイル管制の特徴は、打ち上げ前の(発射台にロケットを設置した後の)最終点検をコンピュータが自律的に行う点である。点検作業に必要となる用意は基本的にはノートPCとネットワーク接続環境のみとなる。モバイル管制は、多くの人員が手間をかけて点検を行っていた従来の発射管制の手法に比べて、行程も人手も劇的に削減できる。ひと月半からふたつ月弱ほどかかっていた点検期間は1周間程度まで削減されている。
イプシロンロケットの初の打ち上げは、当初2013年8月22日に予定された。8月8日の時点で、点検中に配線ミスが見つかり、打ち上げ実施が27日に延期された。8月27日に打ち上げが行われたが、発射の19秒前に異常が感知されて発射管制システムが自動停止した。打ち上げは中止、再度延期された。
原因調査の帰結として、管制側のシステムとロケット側の制御装置との間で通信の遅延が発生し、0.07秒程度ほど制御信号のズレが生じていたことが異常として検知されたらしい、と発表されている。
イプシロンロケットの打ち上げは9月14日にあらためて実施された。打ち上げは成功、積載していた惑星観測衛星「SPRINT-A」を予定の軌道に無事投入した。
関連サイト:
新型ロケットで実現する世界初のモバイル管制 - JAXA宇宙航空研究開発機構
JAXA(宇宙航空研究開発機構)がイプシロンロケットにおいて初めて導入した、ノートPCのようなモバイル端末だけでロケットの発射管制を可能とする技術。
モバイル管制の特徴は、打ち上げ前の(発射台にロケットを設置した後の)最終点検をコンピュータが自律的に行う点である。点検作業に必要となる用意は基本的にはノートPCとネットワーク接続環境のみとなる。モバイル管制は、多くの人員が手間をかけて点検を行っていた従来の発射管制の手法に比べて、行程も人手も劇的に削減できる。ひと月半からふたつ月弱ほどかかっていた点検期間は1周間程度まで削減されている。
イプシロンロケットの初の打ち上げは、当初2013年8月22日に予定された。8月8日の時点で、点検中に配線ミスが見つかり、打ち上げ実施が27日に延期された。8月27日に打ち上げが行われたが、発射の19秒前に異常が感知されて発射管制システムが自動停止した。打ち上げは中止、再度延期された。
原因調査の帰結として、管制側のシステムとロケット側の制御装置との間で通信の遅延が発生し、0.07秒程度ほど制御信号のズレが生じていたことが異常として検知されたらしい、と発表されている。
イプシロンロケットの打ち上げは9月14日にあらためて実施された。打ち上げは成功、積載していた惑星観測衛星「SPRINT-A」を予定の軌道に無事投入した。
関連サイト:
新型ロケットで実現する世界初のモバイル管制 - JAXA宇宙航空研究開発機構