新語時事用語辞典とは?

2013年9月26日木曜日

韓国の旭日旗法案

読み方:かんこくのきょくじつきほうあん
別名:韓国の旭日旗禁止法案
別名:韓国の旭日旗使用禁止法案
別名:韓国の旭日旗掲揚禁止法案

韓国国会で提出された刑法改正案で、旭日旗をはじめとする「日本帝国主義を象徴するマークや服」などの公共の場における使用を禁止とするもの。

韓国の旭日旗法案は2013年9月23日に、セヌリ党の議員10名により国会に提出されたという。改正案では違反者に対して罰金300万ウォン、あるいは1年以下の懲役が課されるという。

日本国内では9月25日に複数の報道媒体がこれを伝えた。翌26日には菅義偉内閣官房長官が記者会見の場で、韓国側の旭日旗に対する理解には「大きな誤解があるのではないか」との見解を表明している。

韓国では旭日旗に「戦犯旗」という表現を用い、これを非難している。旭日旗は国旗ではないが、海上自衛隊の正式な艦旗である。産経新聞の2013年8月6日付け記事によれば、日本政府は「旭日旗の使用は問題ない」との認識を示す文書を作成しているというが、9月26日現在、作成の事実を確認できる続報や文書は見いだせない。

韓国側が旭日旗をに対し態度を強硬にするようになった発端が、2011年1月に行われたアジアカップ準決勝の日本対韓国戦にあると指摘する見解は少なくない。その試合では、得点を決めた奇誠庸が「猿セレモニー」を行ったことで批判を受け、試合後のコメントで旭日旗に対する意趣返しであったと言明している。

細野秀雄

読み方:ほそのひでお
英語:Hideo Hosono

物理学者。鉄系超伝導体(超伝導物質)の発見などで知られる。2013年現在、東京工業大学教授、および東京工業大学・元素戦略研究センター長を兼務。2009年に紫綬褒章を受賞。

オートファジー

別名:自食
別名:自食作用
英語:autophagy

細胞が自らの成分を破壊・分解するはたらき。細胞質に含まれるタンパク質などをアミノ酸などに分解する。

オートファジーが行われる際、分解対象となるタンパク質などの成分を取り込む役割を持つ「オートファゴソーム」と呼ばれる小胞構造が細胞内に形成される。オートファゴソームの外側に「リソソーム」と呼ばれる一種の細胞内消化器官が付着・融合し、「オートリソソーム」と呼ばれる構造体が形成される。オートリソソームにおいて、オートファゴソームが取り込んだ成分をリソソームが消化するという過程を経てオートファジーが行われる。

オートファジーは正常な細胞の働きである。タンパク質を分解して再利用可能にし、細胞内で過剰に生産されたタンパク質を減らす、あるいは細胞活動を維持するための栄養が不足して飢餓細胞に陥った細胞へ栄養を回すなどの機能を担っていると考えられている。

オートファジーの働きや仕組みに関する研究は、1960年代、リソソームの発見者でありノーベル医学賞受賞者のド・デューブを中心に一旦は盛んに研究されたが、ほどなく研究の勢いは衰え、とりたてて注目されることは少なかったという。1990年代に大隅良典がオートファジーのはたらきを初めて観察することに成功、そのメカニズムを明らかにしていったことを契機として、オートファジーの研究分野は一挙に進展したとされる。

大隅良典の研究成果はオートファジーの研究においてブレイクスルーを実現したと評価されている。大隅は2013年現在、東京工業大学の特任教授を務める。2005年に藤原賞、2006年に日本学士院賞、2012年に京都賞を受賞している。

関連サイト:
オートファジー(自食作用) - 東京大学大学院 分子生物学分野 水島研究室
大隅良典 - 東京工業大学 教員紹介