新語時事用語辞典とは?

2013年11月4日月曜日

成型肉

読み方:せいけいにく

食肉加工で生じた屑肉を集めて固め、食用に適する大きさに整えた肉のこと。細切れの肉片を寄せ集め、増粘剤「カラギーナン」などを接着剤に使用してある程度のサイズにされる。

成形肉の味や品質全般は通常に食肉に比べるべくもないが、原料は肉であるため一応の風味が楽しめる。もともとが屑肉であるため、安価で流通する。そのため、成型肉を通常の肉と偽って提供する店舗や販売業者が出てきて食品偽装問題に発展することもある。

成型肉の加工に使用される接着剤は、いくつか種類があるが、ものによってはアレルギーを引き起こす可能性がある。

2012年初頭には、米国で量産されている低品質の成型肉、通称「ピンクスライム」が英国メディアに取り上げられ、欧米を中心に物議を醸した。米国内の学校給食や大手ファストフード店でも一般的に使用されたいたが、一連の報道を背景に使用を取りやめると宣言する企業が相次いだ。

クッポン

別名:グッポン

韓国のスラングで、自国文化を誇り悦に浸る、外国人に自慢気に問いかけるなどの、度を過ぎた愛国を指す語。国を意味する「グク」(gook)と、覚醒剤のヒロポン(Philopon)を合わせた造語とされる。

産経新聞記者・黒田勝弘の外信コラム「ソウルからヨボセヨ」は、2013年8月に記事上で「クッポン」を紹介している。記事によれば、クッポンは韓国の若者の間で、自己陶酔の態度を自ら皮肉る言葉として用いられている。

クッポンの典型的なあり方として、文化の起源・発祥が自国にあるといって誇る、食文化や芸能文化が世界を席巻しているといって誇る、等の態度が挙げられることが多い。

韓国が文化の起源と主張しているものの中には、根拠が甚だ不十分であったり、合理的に考えれば中国や日本その他の国が発祥と判断されるようなものが多数見受けられ、「韓国起源説」「ウリジナル」「コリエイト」のような造語で表現されることがしばしばある。ただし、「クッポン」は韓国内で生まれた、自嘲の意味合いを多分に含む語であるのに対し、「ウリジナル」や「コリエイト」は他国が韓国を嘲笑する意味合いで用いる語である。

関連サイト:
ソウルからヨボセヨ 「イルポン」はいかが? - MSN産経ニュース 013年8月31日

ロウハニ政権

読み方:ロウハニせいけん
別名:ローハニ政権
別名:ロウハーニー政権
英語:Rouhani


イラン(イラン・イスラム共和国)におけるハサン・ロウハニを首長とする政権の通称。2013年8月にロウハニ師がイラン第7代大統領に就任した後のイラン政権を指す。

イランの前政権はアフマディネジャド第6代大統領の政権であり、2005年から2期8年続いた。アフマディネジャドは核開発を推進した他、米国に対する批判、イスラエルに対する否定的な発言など、国際的な物議を醸す言動が多く取り沙汰された。ロウハニは穏健派とされ、2013年8月には米国オバマ大統領と電話会談を行うなど、歩み寄り外交姿勢を示しているといえる。

ハサン・ロウハニは元・国家安全保障最高評議会の議長であり、対イラク戦争(イラン・イラク戦争)では空軍の司令官を務めた経歴を持つ。

関連サイト:
イラン・イスラム共和国 - 外務省

プア充

読み方:プアじゅう

収入低いが充実した行き方、および、そのような人生を送っている人。「リア充」をもじった語。プアなリア充。島田裕巳が同タイトルの書籍で提唱した語。

仏教には「少欲知足」という、強欲を戒め僅かな富で充足していることを知るという考え方がある。プア充は少欲知足の現代版といえる。