新語時事用語辞典とは?

2013年11月28日木曜日

お台場銘柄

読み方:おだいばめいがら
別名:台場銘柄
別名:お台場株
別名:台場株
別名:お台場関連株
別名:台場関連株
別名:お台場関連銘柄
別名:台場関連銘柄

株式市場に上場している企業のうち、お台場地域に自社ビルや本社を構える企業。または、お台場地域で事業展開する企業。お台場は、東京都港区台場や品川区東八潮、江東区青海の一部からなる地域名。

お台場銘柄はカジノ銘柄の1つで、お台場にカジノを中心としたリゾート施設が設置された場合、地価の高騰による含み資産の増加や地域活性による経済効果などが期待される銘柄である。また、リゾート施設の設置に参入する建設業者などもお台場銘柄と呼ばれる。

お台場銘柄には、フジ・メディア・ホールディングス、三井不動産、鹿島建設などが挙げられる。

関連サイト:
フジ・メディア・ホールディングス
三井不動産
鹿島建設

カジノ銘柄

読み方:カジノめいがら
別名:カジノ株
別名:カジノ関連株
別名:カジノ関連銘柄

カジノを中心としたリゾート施設が設置された場合に恩恵を受ける銘柄。

カジノ銘柄には、さまざまな企業が関連している。例えば、パチンコ・パチスロ機の販売や企画開発を手掛ける企業、カジノ向けの硬貨や紙幣の計数機を開発している企業、パチンコ店やパチスロ店、アミューズメント施設を運営する企業、カジノ施設が設置される地域に自社ビルや本社を構える企業(「お台場銘柄」)、カードシステムの開発を手掛ける企業、セキュリティーサービスを提供する企業などが挙げられる。

カジノ銘柄の例としては、アドアーズ、オーイズミ、グローリー、セガサミーホールディングス、セコム、フィールズ、フジ・メディア・ホールディングス、マミヤ・オーピー、鹿島建設、日本金銭機械、三井不動産などが挙げられる。

2013年9月以降、2020年東京オリンピック開催決定を受けてカジノ構想が再燃し、株式市場ではしばしばカジノ銘柄が商いを賑わせている。

関連サイト:
アドアーズ
オーイズミ
グローリー
セガサミーホールディングス
セコム
フィールズ
フジ・メディア・ホールディングス
マミヤ・オーピー
鹿島建設
日本金銭機械
三井不動産

NT倍率

読み方:エヌティーばいりつ

日経平均株価(日経225)を東証株価指数(TOPIX)で割った指標のこと。NT倍率のNは日経平均株価、Tは東証株価指数を表している。

日経平均株価は、外需株にややウェイトを置いており、東証株価指数は、内需株にややウェイトを置いている。そのため、外需株が上昇するとNT倍率も上昇する。一方、内需株が上昇するとNT倍率は下降する。

NT倍率は、例えば日経平均株価が15,515円、東証株価指数が1,253ポイントの場合、次の計算式で求めることができる。

NT倍率=15515(円)÷1253(ポイント)≒12.38(倍)

NT倍率は、1990年から2000年頃までは12倍から14倍の間で推移していた。2000年から2010年頃までは9倍から11倍の間で推移していた。2013年11月現在、NT倍率は12倍前後で推移している。

なお、このような複数の指数から算出した指標には、ST倍率やTS倍率などがある。

ST倍率

読み方:エスティーばいりつ

S&P 500種株価指数(S&P 500)を東証株価指数(TOPIX)で割った指標のこと。ST倍率のSはS&P 500種株価指数、Tは東証株価指数を表している。

株価指数は、その国の経済状況を知る手がかりの1つである。そのため、S&P 500種株価指数が上昇すれば、アメリカ合衆国の経済状況が良化していることを表している。同様に、東証株価指数が上昇すれば、日本の経済状況が良化していることを表している。ST倍率を長期的に見た場合、数値の推移からその国の経済状況を知ることができる。また、短期的に見た場合、ST倍率の上昇は日本株の出遅れを表し、下降はアメリカ株の出遅れを表す。

ST倍率は、例えばS&P 500種株価指数が1,807ポイント、東証株価指数が1,253ポイントの場合、次の計算式で求めることができる。

ST倍率=1807(ポイント)÷1253(ポイント)≒1.44(倍)

ST倍率は、1990年から1998年頃までは1倍未満で推移していた。その後、2008年までは1倍前後で推移し、2008から2013年にかけては徐々に上昇している。2013年11月現在、ST倍率は1.4倍前後で推移している。

なお、このような複数の指数から算出した指標には、TS倍率やNT倍率などがある。

TS倍率

読み方:ティーエスばいりつ

東証株価指数(TOPIX)をS&P 500種株価指数(S&P 500)で割った指標のこと。TS倍率のTは東証株価指数、SはS&P 500種株価指数を表している。

株価指数は、その国の経済状況を知る手がかりの1つである。そのため、東証株価指数が上昇すれば、日本の経済状況が良化していることを表している。同様に、S&P 500種株価指数が上昇すれば、アメリカ合衆国の経済状況が良化していることを表している。TS倍率を長期的に見た場合、数値の推移からその国の経済状況を知ることができる。また、短期的に見た場合、TS倍率の上昇はアメリカ株の出遅れを表し、下降は日本株の出遅れを表す。

TS倍率は、例えば東証株価指数が1,253ポイント、S&P 500種株価指数が1,807ポイントの場合、次の計算式で求めることができる。

TS倍率=1253(ポイント)÷1807(ポイント)≒0.69(倍)

TS倍率は、1990年から1998年頃までは1倍以上で推移していた。その後、2008年までは1倍前後で推移し、2008から2013年にかけては徐々に下降している。2013年11月現在、ST倍率は0.7倍前後で推移している。

なお、このような複数の指数から算出した指標には、ST倍率やNT倍率などがある。

江戸っ子1号

別名:えどっこいちごう

東京・千葉の中小企業5社と東京海洋大学、芝浦工業大学、海洋開発研究機構からなる産学官連携のプロジェクト、「江戸っ子1号プロジェクト」が開発した深海探査機。船上から機体を投下し、作業終了後に重りを分離して引き上げるという比較的単純な運用方法により、従来の深海探査機よりも低コストでの調査が可能である。

「江戸っ子1号プロジェクト」は2009年に、東大阪市の町工場が協力して人工衛星を打ち上げる「まいど1号」のプロジェクトに触発されて始まった。「まいど1号」と同様に、町工場の技術に注目を集めて日本のものづくりを活性化し、技術を後代に継承するという目的が掲げられている。「江戸っ子1号」に搭載されている耐圧性のガラス球や特殊なゴム製アンテナなどは、町工場の技術を使って製造されたものである。

江戸っ子1号は、水深8000メートルの海底で3Dハイビジョンでの撮影や底泥採取などを行う機能を搭載している。また、技術的に困難とされてきた、深海底での音波の受信機能が実現されており、音波を受信すると重りを分離して浮上する仕組みとなっている。

2013年11月に江戸っ子1号の潜水実験が日本海溝で行われ、水深7800メートル地点で深海魚の撮影に成功した。それまで深海魚の撮影が行われた最大深度は7700メートルであり、今回の実験はその記録を更新する結果となった。

関連サイト:
江戸っ子1号プロジェクト公式ウェブサイト | edokko1.jp

インパクトファクター

英語:impuct factor
英語:IF

学術雑誌の影響力を評価する指標。トムソン・ロイター社が毎年刊行する、「Journal Citation Reports」で発表されている。

インパクトファクターは、前年と前々年にその雑誌に掲載された論文が引用された数(被引用数)を、掲載論文の数で割った値である。記事ごとの被引用数の平均値と言い換えることもできる。インパクトファクターは、あくまで雑誌の評価基準であり、研究者個人や個々の論文の評価基準ではない。

一般的には、インパクトファクターが大きい雑誌ほど権威があり、信頼性も高いと見なされている。医学雑誌のトップジャーナルとされる「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」や「Lancet」、総合科学雑誌の「Nature」や「Science」などが例年、総合ランキングの上位に名を連ねている。アメリカがん協会の雑誌「A Cancer Journal for Clinicians」は2005年から2013年現在に至るまで総合1位をキープしているが、この雑誌はがんに関する公式統計が掲載される雑誌であり、被引用数が極めて多いことから、インパクトファクターが100を超える値となることもある。

近年は、研究者としての業績を評価する際に、投稿論文の数だけでなく、その論文が掲載された雑誌のインパクトファクターが考慮される場合が多い。そのため、研究者が論文を投稿する際の雑誌の選定基準としても、インパクトファクターは重要な意味を持っている。

Newton

読み方:ニュートン

株式会社ニュートンプレスが刊行する、日本の総合科学雑誌。日本国外では、アジア諸国で中国語版や韓国語版が刊行されている。また、2012年5月からは、iPad版の「Newton International Edition」が発売されている。

「Newton」は、地球物理科学者の竹内均が、米国の「ナショナルジオグラフィック」誌を参考にして1981年に創刊した雑誌である。2013年11月現在、同じく地球物理学者で、竹内均の弟子にあたる水谷仁が編集長を務めている。

「Newton」は、赤い縁取りの表紙や、「スーパーイラストレーション」と呼ばれる、ページの見開きの大部分を占めるイラストが特徴的である。記事の内容は主に一般読者向けであり、「科学の面白さを分かりやすく伝える」という編集方針のもとで、研究者に取材した最先端の研究成果などが記述されている。

関連サイト:
科学雑誌ニュートン - ニュートンプレス

ナショナルジオグラフィック

別名:ナショジオ
英語:National Geographic

米国のナショナルジオグラフィック協会が刊行する、一般読者向けの科学雑誌。1888年に創刊された。公式Webサイトによると、2013年11月現在、ナショナルジオグラフィック誌は世界180か国で計850万部が発行されている。1995年には、日経BP社とナショナルジオグラフィック協会が共同出資した日経ナショナルジオグラフィック社から、日本語版が他言語版として初めて刊行されている。

ナショナルジオグラフィック誌は、自然科学や人文科学を主とした幅広い内容をカバーしており、特に科学的発見の一般読者への紹介や、環境問題の啓発などに重点が置かれている。誌面にはプロの写真家の作品が豊富に掲載されているのが特徴で、ルポルタージュの形式をとった記事が多い。黄色の縁取りの表紙から、英語圏では「イエロー・ボーダー」の愛称で親しまれている。

関連サイト:
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)
ナショナルジオグラフィック日本版公式サイト

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン

別名:NEJM
別名:N Engl J Med
英語:The New England Journal of Medicine

マサチューセッツ内科外科医学会が毎週刊行している、英文の総合医学雑誌。専門家による査読を受けた医学関連の投稿論文が掲載されている。投稿論文のアクセプト率(採用率)は6パーセント程度で、これは「Nature」誌や「Science」誌と同等かそれ以上に厳しい基準である。

NEJMは世界で最も権威のある医学雑誌の一つとされ、「Lancet」や「JAMA」などとともに世界五大医学雑誌に数えられる。全世界での発行部数は約25万部とされており、これは医学雑誌としては世界最大の部数である。NEJMのインパクトファクターは時に50を超えることもあり、この値は「Nature」誌や「Science」誌の値を大幅に上回る。なお、アメリカがん協会の「A Cancer Journal for Clinicians」のインパクトファクターは100を超えることもあるが、この雑誌は掲載される公式統計の被引用回数が極端に多いため例外として除くと、NEJMは世界で最も影響力の強い雑誌といえる。

日本では南江堂がNEJM日本語版の出版を行っており、Webサイト上で日本語版の論文抄録や目次などを公開している。また、企業などが医療関係者向けの有料サービスとして、NEJMの掲載論文の抄録や本文を日本語翻訳したものを提供している例もある。

関連サイト:
The New England Journal of Medicine 日本国内版 - 南江堂