新語時事用語辞典とは?

2014年1月20日月曜日

アンワインド

英語:unwind

投資家がキャリートレードを解消すること。アンワインドは、英語ではunwindと書き、ほどく、巻き戻すといった意味を持つ。

アンワインドは、株式市場や為替市場などの先行き不透明感に因るところが大きい。アンワインドによって、投資家の資金は、高リスク市場から低リスク市場へ流れる。例えば、株式市場から債券市場への資金シフトや新興国市場から先進国市場への資金シフトなどが挙げられる。

ちなみに、円キャリートレードのアンワインドは、円高進行の要因の1つとなっている。

最終気配値段

読み方:さいしゅうけはいねだん

株式相場において、立会時間内の最後の特別気配値段のこと。

株式相場では、何らかの材料によって売りや買いが殺到して値がつけられない状況では特別気配値段がつけられる。その後、値がついた場合の直近の特別気配値段が、最終気配値段となる。

なお、特別気配値段のまま値がつかずにその日の取引が終了することを気配引けという。

特別気配値段

読み方:とくべつけはいねだん

株式相場において、何らかの材料によって売りや買いが殺到して値がつけられない場合に、仮につけられる値段のこと。特別気配の時の値段。

特別気配値段のついた銘柄は、売買注文はできるが、売買取引はできない。一般的には、多くの売り注文に対する買い支えの注文が入ったり、多くの買い注文に対する利益確定売りが出たりして、後に値がつくことが多い。しかし、大量の注文が入った場合には、特別気配値を切り下げて(買いの場合には切り上げて)特別気配値段が更新される。

特別気配値段の更新値幅は証券取引所によって決められており、例えば東京証券取引所(東証)では、700円以上1000円未満の株価の更新値幅は15円となっている。つまり、株価が800円の時に買いが殺到すると815円の特別気配値段がつけられる。

なお、売りに対する買いの数、あるいは、買いに対する売りの数が均衡してくると特別気配値段が解除される。その時の最後の特別気配値段を最終気配値段という。

関連サイト:
更新値幅、制限値幅と呼値の刻み - 東京証券取引所

NISA買い

読み方:ニーサがい

NISA(少額投資非課税制度)を利用して株式を購入すること。あるいは、NISAを利用した投資家の株式購入によって株価が上昇すること。

NISAは、上場株式などの運用益や配当金が一定額非課税になる制度で、2014年1月から開始された。NISA口座の利用対象は新規の買い注文であるため、一部の銘柄の株価がNISA利用客によって上昇するなどの現象が見られた。

NISA口座を用いた投資スタンスは投資家によりまちまちだが、株主優待のある銘柄や、中長期投資目的で比較的リスクの少ない大型株などを買う向きが強い。そのため、これらの株価が上昇すると「NISA買いによって株価が上昇した」などと報道されることがある。
関連サイト:
NISA(ニーサ):少額投資非課税制度 - 楽天証券

ネイティブ広告

読み方:ネイティブこうこく
別名:ネイティブアド
英語:native advertising
英語:native ad

インターネット上で配信される広告(オンライン広告)のうち、従来の一般的なテキスト広告やバナー広告の形態をとらず、掲載メディアのコンテンツのひとつとして制作され組み込まれた広告。

通常の広告は広告主(クライアント)側で制作して媒体の広告掲載枠に掲載する流れが取られるが、ネイティブ広告は広告主と掲載メディアの連携により共同制作され、主要記事として掲載される。メインコンテンツとして読者に触れてもらい、対象商品に関する詳細情報を把握してもらえるなど、より高い関心を持ってもらう効果が期待できる。

雑誌などを刊行する出版社が、広告主企業と連携して記事を作成する、という広告の形態は従来から存在しており、「記事広告」(advertorial)などと呼ばれている。オンライン広告においても、同種のコンテンツを「記事広告」または「記事広」と呼ぶことは少なくない。また、映像や写真画像などを駆使してマルチメディアコンテンツとして制作されたオンライン記事広告を、特にネイティブ広告と呼ぶ向きも見られる。

2014年1月現在、米国の大手ニュースサイトやオンラインビジネスマガジンなどでネイティブ広告を掲載するケースが増えつつあり、オンライン広告のトレンドとして注目されている。